働き方を変える一歩を踏み出すには、誰しも勇気がいります。自分自身の将来について思いを巡らせる中で「好きな英語を活かして働きたい」と考えたことはありませんか?転職などを経て理想のキャリアを叶えた人たちは、どのようにしてそのチャンスをつかんだのでしょうか。
そこで今回は、英語をほとんど使う機会のなかった仕事から、外資系航空会社の客室乗務員へとキャリアチェンジし、現在は英語コーチングスクールの「プレゼンス(PRESENCE)」で働く上野 結城さんにインタビューを実施。転職を決断した際、「TOEIC L&Rのスコアは500点台だった」という当時の英語力や、実際にグローバルな環境で働き始めてからの苦労と楽しさについてお話を伺いました。
インタビュー目次
外資系企業経験者に聞く!英語を使って働く仕事へのキャリアチェンジ
Q. 英語コーチとしての仕事を始めるまでの職歴を教えてください
私は、新卒で金融機関に勤めた後、外資系航空会社(UAE)の客室乗務員職に転職しました。その後、香港、日系の航空会社での勤務を経て、英語コーチングスクールのプレゼンスに入社し、コーチとしての仕事を始めました。
Q. 英語を使って働く仕事へとキャリアチェンジしたのはいつでしたか?
新卒で働いていた金融機関では、ほとんど英語と触れる機会がなかったので、本格的に英語を使って働き始めたのは、外資系航空会社に転職したタイミングです。
もともと英語は好きでしたが、航空会社への転職を考えていた際は、仕事で使えるレベルの英語力まで達していませんでした。むしろ当時は、学生時代に海外留学をしなかったことへの後悔や、英語が好きでずっと勉強してきたにもかかわらず、未だに話せないことにコンプレックスを感じていました。
そんな時、留学経験がなくても海外の航空会社で活躍している方の話を聞き、私もチャレンジしてみたいと思ったのです。せっかく挑戦するのであれば、「より国際的な環境で、世界中の国々にフライトができる中東の航空会社を目指したい!」という思いで転職を決意しました。
Q. 転職活動中や実際に働き始めてからはどんな英語学習をしていましたか?
転職を決意した当初の私のTOEIC L&Rスコアは500点台です。志望する外資系航空会社への応募には最低650点が必要とされており、転職活動中にTOEICの学習を進めた結果、最終的に履歴書に書けた点数はちょうど650点でした。
また、英語の面接対策としては、質問されそうな項目と回答のスクリプトを書き、覚えるまで何度も声に出して練習しつつ、週1回のペースでネイティブ講師との英会話にも取り組みました。
実際に客室乗務員として働き始めてからは、辞書を片手にマニュアルを読み込んだり、同僚が使っている英語表現をメモしたりしました。そこからは、自宅で英語を声に出して練習し、仕事の現場で使っていくことの繰り返しです。「英語力を伸ばしたい」というよりは、「面接やトレーニングをパスする」「海外で生活しながら仕事をするために必要な英語を身につける」といった具体的な目的があったからこその取り組みでした。
当時の私は英語コーチングについても知らなかったですし、英語の勉強法に対する迷いは常にありました。そのタイミングで転職したことへの後悔は全くないですが、帰国後に英語コーチングや効果的な学習方法を知ってからは、海外へ行く前に日本でできる英語学習をもっとしておくべきだったとも感じています。
Q. 英語を使ってグローバルな環境で働く中で、どのようなことに苦戦しましたか?
外資系航空会社に転職してすぐの頃は、英語力が不十分で自信もない状態でした。トレーニング中に言いたいことが上手く伝えられず、「ヘヘッ」と笑って誤魔化しその場を逃れようとした時、トレーナーに「何をしに来たんだ」と怒鳴られたこともあります。機内では、マネージャーから“You should be more assertive.(あなたはもっと積極的になった方がいい)”とよくフィードバックを受けていました。
このような体験を経て、英語はあくまでもコミュニケーションツールとして捉え、正しく話せるかよりも、シンプルな表現で自分の言いたいことを相手にクリアに伝えられているかを常に意識するようになりました。
また、英語力そのものに加えて、英語を話す時のマインドセットの重要性も強く実感しました。コミュニケーションにおいて大事なのは、言語力だけでなく、自信があるように堂々と見せることや、アイコンタクト、何かを伝えようとする思いではないでしょうか。これらは、時として「正しい英語」が話せること以上に重要なポイントです。言語以外の要素も意識することで、グローバルな職場でのコミュニケーションがよりスムーズになったように思います。
Q. 英語を使ったコミュニケーションの醍醐味とは何だと思いますか?
英語を使ったコミュニケーションの醍醐味は、自分にとって全く新しい文化や価値観に触れられることです。客室乗務員時代のフライト中、あるいはフライト先の国々では、異なる宗教やバックグラウンドを持った同僚たちと語り合い、その人の国や文化を知ることができました。また、日本に関する質問をされることもよくあったので、自分の国について考える機会も増えました。
世界100ヵ国以上から集まった同僚と働く中で、自分自身は当たり前と思っていても、他の人にとってはそうでないこともあると気付かされた経験も少なくありません。それゆえ、客室乗務員として接客をする際は、自らの「当たり前」を前提とせず、相手の国の宗教や文化に配慮したコミュニケーションを常に心がけていました。
英語という共通言語を通して、お互いの国のことや異なる価値観、そして海外から見た日本について、こんなにも知れるのはとても素敵なことだと思います。
Q. コーチとして英語を教える仕事にキャリアチェンジしたきっかけを教えてください
英語コーチとして働き始めたのは、英語がブロックとなって挑戦をためらっている方たちが、一歩踏み出す勇気を持てるようなサポートをしたいと思ったのがきっかけです。
客室乗務員への転職を考えていた当時は、大好きな英語に本気で取り組みたいと思いつつも、「海外で働けるほどの英語力がない」と足踏みをしてしまい、なかなか決断ができませんでした。「自分で決める」ということは、誰のせいにもできません。「求める結果が出せなかったらどうしよう」と挑戦することが怖かったんです。
しかし、転職に踏み切って海外で働き始めたことで、本当にたくさんの貴重な経験ができましたし、チャレンジしたという事実が自分にとって大きな自信にもなりました。
受講生の皆さんには、語学の習得だけに満足することなく、よりグローバルな環境にチャレンジすることで、さらに経験の幅を広げてほしいという思いでコーチングを行っています。
Q. 英語を使った仕事やキャリアに興味を持っている方たちへのメッセージをお願いします
“If you never try, you will never know.(何事も、やってみなければ分からない)”
これは、私が何か新しいことにチャレンジしたいと思った時にいつも背中を押してくれる言葉です。外資系航空会社への転職を考えていた際、現在のように英語コーチになる未来は全く想像できていませんでした。しかし、転職をきっかけに英語力を鍛え、グローバルな職場で働く経験を積んだ結果、私が持つ選択肢はとても広がったと感じています。
簡単な道ではありませんが、たとえ今「自分は英語ができない」と思っていたとしても、毎日学習を続けることで着実に英語力がついていきます。そして、チャレンジする過程を通して得られる自信や、その先での経験は、人生においてかけがえのないものになると思います。
ぜひ自分の可能性を信じて、新しい働き方や、さらなるキャリアアップに挑戦していってください!
編集後記
初めから英語力に自信があったわけではなく、一時はチャレンジすることをためらいながらも新しい環境に飛び込み、仕事で必要な英語を必死で覚えていったという上野さん。何よりも「挑戦したい!」という熱量こそが、一歩踏み出すきっかけになったのだと感じます。
これまで懸命に学んできた英語の存在によって、点と点が線でつながり、上野さん自身も想像していなかった、英語を教える仕事へとたどり着いたことも興味深いポイントです。外資系航空企業に勤める中で英語力をさらに磨き、グローバルな仕事経験を積んだからこそ、かつての自分のように不安を抱える受講生を全力でサポートする英語コーチとしてのキャリアが開けたのでしょう。
「英語を使った仕事をしてみたい」と少しでも興味を感じているのであれば、ぜひその気持ちを大切にしながら、今後のキャリアについて考えてみてください。
【参照サイト】プレゼンス(PRESENCE)の公式サイト
【関連ページ】プレゼンス(PRESENCE)の評判・口コミ
プレゼンス(PRESENCE)概要
サービス名 | プレゼンス(PRESENCE) | |
URL | https://www.presence.jp/ | |
運営会社名 | 株式会社ジャパンビジネスラボ | |
本社所在地 | 東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号渋谷スクランブルスクエア39階 | |
設立 | 1992年 | |
入会金 | 30,000円 | |
コースと料金 |
【TOEICコース】 ・900点コース(週2時間×8回):161,000円 ・750点コース(週2時間×8回):151,000円 ・600点コース(週2時間×8回):141,000円 ・英語準備コース(週2時間×4回):71,000円 【TOEFLコース】 【英会話コース】 ※表示価格はすべて税込です。 |
※表示価格はすべて税込です。
※上記は2022年7月調査時点での情報です。
English Hub 編集部
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