ヘミングウェイのポジティブ名言に学ぶ人生のヒントと英語表現

心に響く言葉を聞き、そこから前向きなパワーをもらったり、人生のヒントを得た経験はありませんか?

株式会社世界文化社より、「偉人たちのポジティブ名言で学ぶ英語表現」(小池直己著)が刊行されました。文豪、政治家、哲学者、科学者など、様々なジャンルで名を残した人物の言葉から、ポジティブなメッセージと洗練された英語表現が学べる一冊です。

今回は本書より、アーネスト・ヘミングウェイ(Ernest Hemingway)による名言をピックアップ。英語表現の解説と、心理学にも精通する著者、小池直己氏の考察「think more」を併せて抜粋し、ご紹介します。

英語で読むアーネスト・ヘミングウェイの名言

Now is no time to think of what you do not have.
Think of what you can do with that there is.

今はないものについて考えるときではない。
今あるもので、何ができるかを考えるときである。

Ernest Hemingway (1899-1961)
アメリカ合衆国出身の小説家。高校卒業後『カンザス・シティ・スター』紙の記者となり活躍した。1954年にノーベル文学賞を受賞するに至った。代表作に『日はまた昇る』(1926)、『武器よさらば』(1929)、『誰がために鐘は鳴る』(1940)、『老人と海』(1952)など。

【表現解説】time to+動詞(~すべきとき)

〈time to+動詞(原形)〉は「~する時間、~するべきとき」。〈to+動詞の原形〉(不定詞)が後ろから名詞を修飾する形です。no time to ~で「~する時間はない、~している場合ではない」という意味になります。

  • I have no time to explain it to you.
    (君にそれを説明している時間はない)
  • There is no time to lose.
    (ぐずぐずしている場合ではない/一刻を争う)

notes

  • think of ~ ~について考える、検討する
  • 〈例〉We have to think of some other way.
    (我々は別の手段を考えなければならない)

Think more

私たちは、人生において困難に直面すると、つい、周囲の人、社会、環境、他人のせいにしてしまう傾向があります。また、過去のマイナスの経験、恵まれない家庭環境などを思い出し、苦悩することもあるかもしれません。

しかし人間には、各人それぞれの何らかの能力が与えられています。それらの力を生かして何ができるかを前向きに考えることによって、自ら運命を切り開く力を備えています。過去の経験を経て今日の自分が存在するのであれば、今の自分を変えて新しい自分を作るのも自分自身であると思います。

著者紹介:小池直己 (こいけ・なおみ)

広島大学大学院修了。カルフォルニア大学ロサンゼルス校客員研究 員を経て、大東文化大学准教授、相模女子大学教授、就実大学教授・ 大学院教授を歴任。その間、NHK教育の英語番組の講師も務める。 英語教育学、心理学を専門とする。主な著書に『スヌーピーで学ぶ すぐに使える英語表現105 』(祥伝社)、『ポジティブになれる英語名言 101』(岩波書店)、『中学・高校英語を10時間でやり直す本』、『英語で たのしむ「アドラー心理学」』(いずれもPHP研究所)など、380冊以上、 累計500万部以上。

『偉人たちのポジティブ名言で学ぶ英語表現』書籍概要

タイトル 偉人たちのポジティブ名言で学ぶ英語表現
著者 小池直己
価格 1,540円(税込)
発行・発売 株式会社世界文化社
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English Hub 編集部

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