「ライブハウス」はネイティブに通じない?意外な和製英語5選【音楽編】

ネイティブとコミュニケーションを取っている際、英語だと思って使った言葉が実は和製英語で、伝わらなかったという経験はありませんか?英会話レッスンであれば間違いも学びの糧となりますが、ビジネスの現場では小さな誤解が損失を生むことも。そこで本シリーズでは「英語のようで英語でない」意外な和製英語をご紹介します。

今回は【音楽編】ということで、日本の音楽業界で頻繁に使用されている和製英語を5つピックアップ。音楽が好きな方や、音楽関連の仕事に興味がある方は、ぜひチェックしてみてください!

目次

音楽関連の意外な和製英語5選

1. Aメロ・Bメロ

日本語では、ポピュラーミュージックの楽曲構成を説明する際に、「サビ」や「Aメロ」、「Bメロ」といった用語が使われます。しかし、英語圏では「サビ」は「chorus(コーラス)」、「Aメロ」は「verse 1」、「Bメロ」は「verse 2」と表現。「A melody」や「B melody」では通じません。

また、「Bメロ」や「Cメロ」などが、パート間の橋渡しとして機能している場合、「bridge(ブリッジ)」と表現することもあります。これから楽曲制作を学びたいと思っている方は、覚えておくと便利ですよ!

英語圏では…

  • サビ→ chorus
  • Aメロ→ verse 1
    ※「Bメロ」は「verse 2」、「Cメロ」は「verse 3」と続く
  • パート間の橋渡しとして機能している「Bメロ」や「Cメロ」→ bridge

2. ライブハウス

liveとhouseの組み合わせなので、英語と思われがちですが、和製英語です。英語では、venue(開催地、会場)という単語を使い、「music venues」などと表現されます。また、「club」という単語でライブハウスを表す場合もあります。

英語圏では…

  • ライブハウス→ music venuesなど

3. ハウリング

カラオケで音量を調整した際、「キーン」とノイズが鳴ってしまった経験がある方は多いのではないでしょうか?「ハウリング」と呼ばれるこの現象は、マイクが拾った音を、スピーカーが増幅し、その出力音をマイクが再び拾ってしまう、というループによって発生します(※1)。マイクを使用するボーカリストはもちろん、エレキギターやエレキベース奏者にもお馴染みでしょう。「ハウる」とも略され、音楽業界でよく耳にする言葉です。英語圏では、「feedback」と言います。

英語圏では…

  • ハウリング→ feedback

※1 参照:ヤマハサウンドシステム株式会社「ハウリングの原因と抑制

4. シールド

エレキギターやエレキベースをアンプと接続するケーブルを日本では「シールド」と言います。これは、楽器からの信号が微弱で、通常の電線ではノイズが発生してしまうため、芯線をシールド(shield=盾)で覆う構造となったことに由来します(※2)。しかし、これは和製英語で、英語圏では「cable(ケーブル)」と言います。

英語圏では…

  • シールド→ cable

※2 参照:Guitar magazine「シールド・ケーブルを選ぶ時の7つのポイント

5. BGM

「background msic」に由来する「BGM」。英語圏では、基本的には伝わらないのですが、最近は少しは浸透してきたように思います。しかし、伝わらない場合を想定して、「background music」と言った方が確実です。

英語圏では…

  • BGM→ background music

まとめ

「英語のようで英語でない」和製英語。英語圏での正しい表現を知っておくことで、ネイティブと音楽について話す際、誤解が生じるのを避けることができます。また、海外アーティストのインタビューやライブでのMCでも言及されることがあるので、洋楽に関心がある方も覚えてみてください!

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意外な和製英語・気をつけたい英単語

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りみ

短期ダンス留学をきっかけに英語に興味を持ち、英語力ゼロで長期留学を決意。TOEFL50点、英検2級を取得。アメリカ・ロサンゼルス留学を6年(語学学校3年、ミュージックカレッジ2年、就職1年)し、帰国後は、習得した英語を使いながら音楽会社に勤める。帰国後も、習得した英語を忘れないように、英語を生活の“一部”にするように心がけている。

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