海外を訪れた際に、英語で話しているのになかなか伝わらなかったという経験をした方は多いのではないでしょうか。私たちが普段英語だと思って使っている単語の中には、和製英語と言って、本来の英語とは異なる意味を持っていたり、そのような言葉自体が存在しない場合があります。例えば、「flavor(フレーバー)」の意味をご存知ですか?日本語では、香水や食べ物などの「香り」という意味で使われることが多いですが、英語では主に「味」という意味で使われ、「taste」と同義語です。その他にもまだまだ、「それって和製英語だったの?」という単語がありますので、今回は、日本語と意味が異なる英単語をピックアップしてご紹介致します!
日本語と意味が異なる英単語
マンションvs.アパート
日本語であっても、マンションとアパートの違いをご存知の方は少ないのではないでしょうか。物件を扱う不動産会社やサイトなどは、それぞれの社内ごとに基準(構造や階層など)を設けて2つを区別してはいますが、実は日本語での「マンション」と「アパート」の定義には、明確な区別はありません。
しかし英語では、この2つの単語の意味は全く異なります。英語での「mansion」は「大邸宅」のことを指します。例えば、”I live in a mansion.”というと、相手はあなたがとてもお金持ちで、豪邸に住んでいると思ってしまいます。
英語で「マンション」を表現するには、一般的に賃貸マンションの場合は「apartment building」、分譲マンションの場合は「condominium(略:condo)」と言います。
また、「303号室」や「602号室」といった1世帯分の区画も「apartment」です。マンションの一室は、日本語からつい「room」と考えてしまうかもしれませんが、roomはapartmentの中にある、さらに細かい「部屋」に対してのみ使います。(living room, bed room など)
(有名人などの)サイン
海外に訪れた際に、もし有名芸能人と遭遇してサインを求めるとしたら、何と言いますか? “Can I get your sign(サイン)?”だと思ってしまうかもしれませんが、それでは皆さんが求めているようなサインを手に入れることはできません。
英語の「sign」は、「署名する」という動詞や、「記号」「標識、看板」といった名詞の意味を持ちます。これに対し、有名人などに求める場合の「サイン」は「autograph」と言い、「オートグラフ」と発音します。ちなみに、クレジットカードの承認など、何かの承諾の際に書くサインは英語で「signature」と言います。
- Could I get your autograph?
(有名人に対して)サインをいただけますか?
テンション
日本語ではワクワクするときなどに「テンションが上がる」と言いますが、英語で「tension」は「緊張」のことで、あまりポシティブな意味ではありません。例えば、重大な任務を任されて緊張する時や、何か事件や問題が起こった時の緊迫した場面などで使われます。
- We are concerned about rising tension between the two countries.
我々は、その二国間の緊張感の高まりを心配しています。 - I’m so excited!
すごくテンション上がる!
クレーム
文句や苦情を言うことを、日本語では「クレーム」と言いますが、英語で「claim」は「主張する」という意味です。保険の請求や、裁判での事実の主張などに使われることが多く、ニュースでもよく耳にする単語です。日本語での「クレーム(苦情)」に対応する英語には「complaint」があります。
- She claimed that she knew nothing about it.
彼女は、それについて何も知らないと主張した。 - He made a complaint about the service.
彼はサービスに対してクレームをつけた。
ハンドル
車を運転する際に握るものを「ハンドル」と言いますが、実は英語では「車のハンドル」は、「(steering) wheel」と言います。車のハンドルは、非常に身近で馴染みのある言葉であるため、つい正しい英語のように感じてしまうかもしれませんが、英語で「handle」は「取っ手」や「扱う」「対処する」という意味になります。
ちなみに、車の「バックミラー」も和製英語で、英語では「rear-view mirror」と言います。アメリカで運転免許を取得する予定の方は、実技試験で「check the rear-view mirror.(バックミラーを確認して。)」と言われるかもしれないので、ぜひ覚えておいてくださいね。
- She turned the (steering) wheel to the right.
彼女は右へハンドルを切った。 - He handled the difficult situation well.
彼はその難しい状況にうまく対処した。
アドレス
「アドレス」と聞くと、多くの方は「Eメールアドレス」の方を想像するのではないでしょうか。しかし、英語で「address」は「住所」という意味で使われることが多く、「give me your address.(あなたの住所を私に教えて。)」のように使います。メールアドレスのことを「address」ということも可能ですが、「email address」ということが多いです。
また、「address」は他にもいくつかの意味を持ち、動詞の場合は「話をする」や「(課題などに)取り組む」、名詞の場合は「演説」などの意味があります。
ちなみに、日本では連絡を取る時には「LINE」などがよく使われますが、アメリカは「Messenger」や「テキスト(SMS)」「WhatsApp(LINEのようなアプリ)」が使われることが多いです。
まとめ
いかがでしたか。この他にも「英語だと思っていたのに、和製英語だった」という単語は多くあるので、自信のない単語は事前に確認することをおすすめします。旅行や留学の際に、「何で英語なのに伝わらないんだろう?」ということにならないよう、まずは今回ご紹介した単語をぜひ覚えてみてくださいね!
【参照サイト】アパートとマンションの違いって? プロが教える希望条件別の部屋選び(住まいのお役立ち記事)
【関連ページ】本当におすすめできる人気のオンライン英会話32社を徹底比較!
りみ
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