英検対策に過去問は必要?入手方法と活用のコツ

英検対策に取り掛かる際、まずは過去問を解いて腕試しをしようと考える方も多いのではないでしょうか。過去問を使った演習は、問題構成や試験時間の感覚、実際の難易度をつかむ上で非常に有効です。

そこで今回の記事では、英検対策に欠かせない過去問の入手方法と、その具体的な活用法をご紹介します。

目次

※この記事の内容は、2024年6月時点の情報をもとに作成されています。

英検の過去問はどこで手に入る?

直近の試験3回分の過去問は公式サイトで公開されている

公益財団法人日本英語検定協会のウェブサイトでは、全受験級の直近3回分の過去問を公開しています。加えて、各回の解答とリスニングセクションの音声原稿も確認が可能です。

ただし、リーディングパッセージの日本語訳や、試験に関する解説は含まれていません。そのため、過去問を解いた後、理解が曖昧な部分の復習をするには、自ら語彙や文法に関する項目を調べる必要があります。

解説が付いた市販の過去問集の活用もおすすめ

日本英語検定協会が公開している直近3回分の試験以外にも、市販の英検過去問集を入手すれば、より多くの問題演習に取り組めます。

たとえば、旺文社が出版している下記の問題集には、英検6回分の過去問に加え、オリジナルの予想問題が収録されています。

書籍名 英検2級 過去6回全問題集
出版社 旺文社
価格 1,870円(税込)

市販の英検過去問集の最大のメリットは、詳細な解説や長文読解問題の日本語訳が含まれている点です。また、問題集によっては、リスニング音声のダウンロードなども可能となっており、単なる問題演習だけでなく、その後の学習に役立つコンテンツが充実しています。

英検の過去問の活用方法

1. 自分に適した受験級・目標を決める際のヒントに

7段階に分かれた英検の受験級には、それぞれ英語レベルの目安が設定されています。しかし、自身の現状の英語力がどの程度なのかがわからず、どの級を受けるべきか迷ってしまう方もいるでしょう。

そんな時は、複数の級の過去問をざっと確認したり、実際に問題を解いてみたりしてから目標を決めるのがおすすめです。それぞれの問題の難易度を見比べた上で受験級を決めることで、自分のレベルと合わない級を選択してしまうミスマッチを防げます。

英検では級ごとに出題形式が変わるため、ステップアップするごとに改めて試験内容を確認し、求められるスキルの違いなども意識しながら対策を進めましょう。

2. 時間を測りながら問題を解いて試験本番の感覚をつかむ

過去問を使用した演習は、受験当日の緊張感のある環境を再現するためにもぴったりです。

英検本番では、制限時間内にすべての問題を解き切れるかが鍵となります。時間をかけてじっくり問題に取り組む場合と、タイムリミットがある中でできるだけ多くの問題をこなそうとする場合では、プレッシャーの度合いも異なるはずです。

受験の準備段階で常に時間を測りながら過去問を解く練習をしておくことで、それぞれのパートにどの程度の時間をかけられるのかがわかり、適切なペース感覚をつかめるでしょう。

また、考えても答えに迷う問題は一旦飛ばして次に進むなど、時間を意識したペース配分により、試験時間の最も効率的な使い方も身につきます。

3. 苦手分野を中心とした解答の見直しで学習効果を高める

過去問を解いた後は、どんな問題を間違ったのか、何が原因で正解できなかったのかを自ら分析しましょう。

何度か試験を解いていくうちに、4技能の中での苦手科目や、各セクション内で正答率の低いパートに関する傾向が見えてきます。特に受験当日まであまり時間がない場合は、伸びしろの大きいパートに的を絞って試験対策に取り組むことも一つの手です。

自信を持って解答できなかった箇所があれば、解説を参照しながら必ず見直しを行ってください。上手く意味が読み取れなかった長文パッセージに関しても、一つひとつ品詞分解していくことで文の構造が見えてきます。このような問題演習と復習の積み重ねが、英語力の正確性向上へとつながっていきます。

まとめ

今回ご紹介した通り、英検の過去問を入手するには、公式サイトでの無料ダウンロードと、市販の解説付き問題集を購入する方法の2パターンがあります。

過去問は、各受験級の難易度・問題形式の確認をはじめ、自分の苦手分野を見つけるためなど、幅広い用途で活用可能です。過去問を使った問題演習を上手く取り入れ、受験本番で十分に力を発揮できるよう試験対策に臨んでください。

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