日本国内で高い知名度を持つ英検(実用英語技能検定)。英検では、3級以上のすべての級で自ら英文を考えて書くライティングタスクが出題されます。
ライティング力向上のためには、客観的な視点からのフィードバックが欠かせません。しかし、英作文を添削してくれる人が身近で見つからず、学習に行き詰まってしまっている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、オンラインで英作文の添削を受けられる、英検対策用の学習サービスを5つご紹介します。
目次
※この記事の内容は、2024年6月時点の情報をもとに作成されています。記事内に記載されている金額はすべて税込表記です。
英検ライティング問題での評価のポイント
英検のライティングセクションで高得点を得るには、まず「どのような観点から英作文の採点・評価が行われるのか」を理解することが重要です。試験を運営する日本英語検定協会は、ライティング問題における採点の観点として、下記4つのポイントを挙げています。
1. 内容
英検のライティングタスクでは、語彙や文法を正しく使って「どう書くか」だけでなく、「何を書くか」という内容面も採点を左右するポイントとなります。
そもそも、与えられたトピックに対する適切な解答になっていないケースでは、評価が0点になる場合もあるため注意が必要です。解答の際は、課題文を読んですぐに書き始めるより、まずは伝えたい内容をメモしてアイデアを整理し、論理に矛盾がないかを確認してからライティングに取り掛かるとよいでしょう。
指定の語数を満たすために焦って書き進めると、エッセイで述べている内容に一貫性がない、主張のサポートと無関係なポイントが含まれている、などのミスが生じがちです。
制限時間内で意見をまとめ、エッセイを書き切るスピード感をつかむため、練習問題に取り組む際は毎回時間を測ることも忘れないようにしてください。
2. 構成
英語のライティングの構成を学ぶことは、論理的かつ説得力のある英作文に仕上げるという点において非常に重要です。さらに、型に沿って自分の考えをまとめる習慣を身につけておけば、問題を解く際のスピードアップにもつながります。
多くの英語エッセイに共通する基本構造は、下記の通りです。
- 導入(Introduction):自らの立場やメインとなる主張を明確にする。
- 本論(Body):自分の主張をサポートするための具体例や理由を述べる。
- 結論(Conclusion):導入部で述べた自らの意見・立場を再度強調して締めくくる。
英作文の内容や文量によっては、本論(Body)の部分を複数に分けるなどの調整も必要ですが、まずは基本型を押さえておくことで状況に応じたアレンジがしやすくなります。
試験対策の際は、ライティングの型を意識しながら英文を書く練習を繰り返し、自分の主張が読み手にスムーズに伝わる構成を目指しましょう。
3. 語彙
語彙に関する評価では、自らの意見を伝えるために適切な語彙を正しく使えているかが鍵を握ります。
同じ単語ばかりを使った単調な表現の英作文にならないよう、市販の単語帳などを使い、普段からバリエーション豊かな語彙をインプットしておくと効果的です。似た意味を持つ英単語に関しては、それぞれがどんな場面で使われるのか、例文も参照した上で使い分け方をしっかり理解する必要があります。
そのほか、試験ではスペル間違いといったケアレスミスによる減点にも特に注意したいところです。
4. 文法
文法の観点においては、文法的に誤りのない英文を書くことが何よりも重要です。
また、受験級の難易度が高くなると、同じ文構造の繰り返しだけではスコアが伸びない可能性があるため、幅広い選択肢の中から文脈に応じて適切な文法を選べるだけの知識を身につけておくことが望ましいでしょう。
文法に関する項目では、「正しく使えていると思っていたけれど、この文脈には適していなかった」「そもそも他にどんなバリエーションの表現があるのかわからない」など、学習者本人だけでは気付きにくいポイントも多々あります。そのため、添削サービスの客観的なフィードバックが特に効果を発揮する分野です。
※参照:公益財団法人 日本英語検定協会|ライティングテストの採点に関する観点および注意点(1級・準1級・2級)、準2級・3級ライティングテストについて
英検ライティング対策に強い英作文添削サービスまとめ
mytutor(マイチューター)
mytutor(マイチューター)は、英検をはじめとする各種英語試験の対策法を熟知した講師陣が所属するオンライン学習サービスです。4科目すべての学習に対応していますが、ライティングに特化した対策を行うには、英文添削サービス「添削くん」の利用がおすすめです。
mytutorの「添削くん」では、課題の提出から48時間以内にプロの講師による添削結果を送付。英検におけるライティング評価のポイントを踏まえてミスや改善点を指摘してくれるので、高得点につながる英作文のコツを効率よく学べます。
課題の提出形式は、キーボードによるタイピング文と手書きの原稿文のいずれにも対応しており、英検の受験形式に応じた本番さながらの問題演習ができます。
ウィリーズ英語塾
英検対策に強みを持つウィリーズ英語塾では、ライティング対策に最適な「WE英作文道場」を開講しています。受験級ごとにおよそ50題のオリジナル演習問題が用意されており、週1回または週2回のペースで課題トピックが配信されます(※)。
添削結果には、提出した英作文に対するフィードバックに加えて、解答サンプルも含まれるため、自分では思いつかなかった表現やフレーズの参考例を確認することが可能です。本入会前に2回分の無料添削が利用できるので、気になる方は実際に添削を受けてサービスの流れを体感してみてください。
英作文道場の受講の流れなどの詳細は、English Hubライターによる受講体験レポート「オンラインスクール「ウィリーズ英語塾」の英検コース&英作文道場を体験!」よりご参照ください。
※ライティング課題の配信ペースは、受講プランにより異なります。
フルーツフルイングリッシュ(Fruitful English)
フルーツフルイングリッシュ(Fruitful English)は、英作文の添削指導に特化したオンラインサービスです。英作文チケットを使用し、英検の過去問を使ったライティング演習ができるほか、有料オプションとして取り組みたい課題を自ら入稿することも可能です。ネイティブ講師の英語解説、または日本人講師による指導を選べるため、「英語の解説内容をしっかり理解できるか不安」という方でも安心して取り組めます。
英作文の基礎から学びたいという方は、フルーツフルイングリッシュオリジナルの書き込み式ライティングワークブックを購入し、英作文の書き方や型を身につけてから添削課題に臨むとより効果的でしょう。
ベストティーチャー
ベストティーチャーの英検対策コースは、英検1級・準1級・2級に対応しています。指定のトピックに関する質問が講師から提示され、それに答える形で英文をタイピングしていくことで解答を完成させます。一問一答形式のやり取り(最大5往復まで)が終わると、講師が完成した英作文に対するフィードバックを送信。一連の流れの最後に行う講師とのマンツーマンセッションでは、添削内容に関する質疑応答や、ライティング課題を活用したスピーキング練習も可能です。
ベストティーチャー独自のメソッドにより、ライティング対策だけにとどまらない、英検合格へ向けた総合的な英語力の向上が期待できます。
英文添削アイディー(IDIY)
英文添削サービスのアイディー(IDIY)では、独自課題を使った英検対策のライティング指導を受けられます。添削を担当する講師は、翻訳者や通訳者をはじめとする英語の専門家で、英検で最難関の1級を取得済みの講師も多数所属しています。
アイディーの主な受講プランは、解説なしの「お手軽定期券」と解説ありの「学べる定期券」の2種類です。英検対策の場合は、改善点の指摘とともに「なぜそのような書き方がよいのか」を掘り下げて説明してくれる「学べる定期券」の利用がおすすめ。ライティング課題に取り組む中で疑問点があれば、入稿時に2問まで質問を送ることもできます。
まとめ
英検のライティングセクションは、一朝一夕に攻略できるものではありませんが、英作文と添削のサイクルを繰り返すことで着実にスキルが身についていきます。
目標級の合格を目指し、さまざまな角度からの気付きを与えてくれるオンライン添削サービスを上手に活用しましょう。
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English Hub 編集部
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