目指せ最短合格!3か月で英検に受かるための学習計画・学習スケジュールを立てるコツ

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英検は毎年6月、10月、1月の年3回行われています。それぞれの期間の幅は3か月から5か月です。今回は、英検で求められる英語4技能をバランスよく伸ばしつつ、最短3か月で合格するために必要な能力を身につけるための学習計画を立てるヒントをご紹介します。

英検に合格するための学習計画・学習スケジュール

自分の能力を把握するところから、単語・リスニング・長文読解・英作文の4つの能力をバランスよく伸ばしていくための学習計画をそれぞれに分けて説明します。

  • 過去問題を解いて、今の自分の位置を把握する
  • 単語は「何度も同じ単語に出会う」工夫をする
  • 「英語耳」のためのリスニングは、空き時間をフル活用
  • 長文読解は「見直しと復習」で完璧にしていく
  • 英作文は「専門家に添削」で効率的な学習を
  • 週に1度は「模試問題」へ挑戦し、自分の位置を把握

過去問題を解いて、今の自分の位置を把握する

英検の問題と解答やリスニングの音声は、試験の翌日より英検のサイトから無料でダウンロードできます。目標とする級の問題に取り組むことから英検の対策は始まります。

5級から準2級までは、およそ6割の正答率で合格できます。2級以降は、およそ7割の正答率が必要です。時間を決めて取り組み、今の自分の位置を把握してください。語彙問題・長文問題・リスニング問題・英作文がそれぞれどれくらいできたのかをメモとして記録しておくと、モチベーションのアップにつながります。

単語は「何度も同じ単語に出会う」工夫をする

語彙問題は繰り返し出題される単語が多いのが英検の特徴です。過去に出題されたものをまとめた「出る順パス単」や、「文で覚える単熟語」「キクタン英検●級」の3つがおすすめです。「文で覚える単熟語」は他の単語帳とは異なり、長文の中に出てくる単語を覚えるというスタイルのため、長文読解の練習にもなります。好みに応じて、取り組みやすいものを選ぶとよいでしょう。

どれを使うにせよ、大事なのは「繰り返し、何度も同じ単語に出会う」ことです。同じ単語に何度も出会うことで、脳はそれを「大事なもの」と認識します。同じ単語に10回出会うと、かなりの確率で定着するようになります。単語は、10回を目安に取り組みましょう。

通勤や通学途中、ちょっとした休憩時間、5分や10分でいいので、毎日単語帳を開く習慣をつけてみてください。語彙力は長文や英作文、すべての基礎です。目標を決めたら、毎日英語に触れるようにすることで、単語学習を習慣づけていきましょう。

「英語耳」のためのリスニングは、空き時間をフル活用

単語学習と同様、リスニングも細切れの時間を利用して学習できます。過去問をダウンロードしたものでもいいし、旺文社リスニングアプリ「英語の友」を使った練習でもよいでしょう。

英単語と同様、習慣化させることで、「英語耳」を鍛えることができます。聞き流すのではなく、スクリプトを見ながらの音読、またはシャドーイングをし、限られた時間が効率よい学習になるような工夫をしてみてください。

3か月間毎日自分を追い込むのは辛いものです。少し疲れたな、と思ったら息抜きも忘れずに。好きな洋楽を聞くのでも構いません。集中とリラックスのバランスをうまくとりながら、毎日継続していきましょう。

長文読解は「見直しと復習」で完璧にしていく

単語やリスニングとは異なり、長文読解は文を読んで問題に答えるというプロセスの練習が不可欠です。机に向かって一定時間集中して取り組む必要があります。大事なのは「見直しと復習」です。

答えあわせの後、まずは文章を正確に捉えることができていたのかを訳文と照らし合わせて確認します。難しく感じた場所は特に細かく確認します。単語と構文を正確に把握し、もう一度読んでみて、違和感なく読めるまで反復して読み込みます。

間違った箇所は、どこに答えが書いてあったのか、文章で確認します。長文読解の答えはかならず文章の中に書いてあります。問題の選択肢は、文章で出てきた言い方を変えたり、違う語彙を用いたりしています。

1つの問題集が終わったら、それを繰り返します。何度も繰り返し読んでみてください。3か月続けると、長文読解スピードが向上します。

英作文は「専門家に添削」で効率的な学習を

英作文は高得点を狙えるポイントです。英検の英作文はいわゆる英文エッセイの型で書くことを求めています。字数の過不足なく、ミスなく書く練習を重ねましょう。

少なくとも3日に1つ程度、英作文に挑戦してください。実際に何度か書く英作文に慣れていきます。英作文は、慣れが大事な要素です。

英文を書き上げたら、まずは自分で細かいミスをチェックします。少し時間が経ってから自分の英文を見てみると、意外にミスが多いことに気づくでしょう。かなり英語に慣れている人であっても、theやaといった冠詞、名詞の単数複数、3単現の-s、時制に関するミスはあります。

ときには、「アイディー」などの添削サービスを利用して、専門家に添削をお願いするのもいいでしょう。他の人の視点から英文を見てもらうことは英作文のさらなる向上につながります。

週に1度は「模試問題」へ挑戦し、自分の位置を把握

日々の学習の効果測定の意味で、週に1度、時間を決めて模試問題に取り組んでください。模試問題の結果を記録し、どれくらい上達したのかが分かるようにしておくと、モチベーションが持続できます。

どのポイントができて、どこができないのか、週1回把握することで、次の週の重点ポイントを決めることができます。1週間のサイクルで、効率的な学習を続けましょう。

まとめ

はじめに自分の位置を把握し、毎日の学習を続け、週に1度の効果測定を行うことで、モチベーションを保ち、目標達成に向けた最短距離の学習が可能になります。本屋やサイトを見るといろいろな教材や学習方法がありますが、一番大事なのは継続することです。これと決めたら3か月続けてみる。ぜひ上記のアドバスを参考にしながら、英検合格を目指してコツコツと計画的に学習を進めましょう。

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中野 靖之

東京大学などの難関大学進学を目指す高校生に英語を教えています。「自分の目で、世界を見たい」と、20代は青年海外協力隊や世界青年の船などに参加し、多くの海外青年達と交流しました。英語は、世界につながるツール。自分の思い描く未来へと、羽ばたいて欲しいです。慶應義塾大学文学部卒業、英検1級、TOEIC910点。