日本では、アメリカ英語を教える学校が多いため、アメリカ英語にはなじみがあっても、イギリス英語には自信がないという人がたくさんいます。アメリカ英語とイギリス英語では、同じ単語を使うことが多いのですが、違う単語を使って表現することもあります。それぞれの単語を覚えておくと、いざというときに便利です。
そこで、今回は、英米で異なる英語表現を紹介します。
英米で異なる英語表現
1. ズボン
ズボンは、イギリス英語ではtrousers、アメリカ英語では pants です。イギリスでパンツと言えば、男性の下着(underpants)のことを指します。女性のパンツはknickersと言います。
(初めてのデートだから新しいズボンがほしい)
【米】Pink-coloured pants are a craze this summer.
(ピンク色のズボンは今夏の流行だ)
2. ごみ
ごみは、イギリス英語では rubbish、 アメリカ英語では garbageです。このほかに、rubbishは、物事の状態がひどかったり、気に入らなかったりする場合にも使うことができます。
3. アパート
アパートは、イギリス英語ではflat、 アメリカ英語では apartmentです。和製英語のアパ―トは、アメリカ英語を短縮したものです。
4. エレベーター
和製英語のエレベーターは、アメリカ英語です。イギリスでは、liftと言います。
(遅刻したくない。エレベーターを使おう!)
5. 地下鉄
地下鉄は、イギリス英語ではundergroundまたはtubeを使います。アメリカ英語はsubwayです。
(地下鉄の切符がまた値上りしたよ)
【米】The subway runs on time. Unbelievable!
(地下鉄は定刻通りだ。信じられない!)
6. 舗道
舗道は、イギリス英語ではpavement、アメリカ英語ではsidewalkです。
(舗道を歩いてください!)
【米】A motorcyclist should not drive on any sidewalks.
(バイクで舗道を走行すべきではない)
7. ナス
イギリスのナスは、日本のナスよりも大きくて、皮が固いことが特徴です。ナスは、イギリス英語ではaubergine、アメリカ英語ではeggplantです。eggは卵を意味する単語ですから、eggplantと聞いて、卵製品を想像してしまうイギリス人も多いそうです。
8. 不動産仲介業者
不動産仲介業者は、イギリス英語ではestate agency、アメリカ英語ではrealtorです。ちなみに、不動産をイギリス英語で表現するとproperty、 アメリカ英語ではreal estateとなります。
9. 前髪
海外で散髪したいという時に覚えておくと便利です。前髪は、イギリス英語ではfringe、アメリカ英語ではbangsです。
(私の姉は前髪があります)
【米】I have bangs.
(私は前髪があります)
10. ポテトチップス
ポテトチップスは、どの国でも人気のあるスナックですね。イギリス英語ではcrisps、アメリカ英語ではchipsです。イギリスで「chipsを下さい」と注文すると、フライドポテトが運ばれてきます。チップスのファンなら、ぜひ、覚えておきましょう。
11. 高校や大学の1年生
高校や大学の1年生は、イギリス英語ではfresher、アメリカ英語では、freshmanです。2年生は、イギリス英語ではsecond year student、アメリカ英語ではsophomoreとなります。
12. 車のウィンカー
車のウィンカーは、イギリス英語ではindicators、アメリカ英語ではblinkersです。indicatorsは「示す」を意味するindicateから派生したものです。blinkは「瞬きをする」という意味です。イギリスでは、ひと昔前には、日本と同様にウインカーと呼んでいました。
13. 水道の蛇口
水道の蛇口は、イギリス英語ではtap、 アメリカ英語ではfaucetです。
(蛇口が壊れた。捻ることができない。)
【米】Could you turn off the faucet, please?
(蛇口を絞めてくれますか?)
14. 仕切りトイレ
学校や会社、デパート等でよく見られる一つ一つ仕切られたトイレを表現する場合、イギリス英語では cubicles、アメリカ英語では stallsです。トイレの一室を表現するには、a cubicleまたはa stallです。
(あのトイレは空いています)
【米】I have found a funny graffiti is on the wall of the stall.
(トイレの壁におかしないたずら書きがあったよ)
15. ばんそうこう
ばんそうこうは、イギリス英語ではplaster、アメリカ英語では一般的にband-aidです。band-aidは商品名ですが、一般名詞のように使われています。
(傷にばんそうこうを貼ったよ)
【米】I need a band-aid to stop bleeding.
(血を止めるためにバンドエイドが必要だ)
最後に
今回紹介した単語の他にも、たくさんの違う表現があります。辞書で調べてみるとおもしろいかもしれません。ぜひ、試してみて下さいね。
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ラッド 順子
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