失敗談から学ぶ、留学期間を無駄にしないために気をつけたい3つのこと

私はアメリカに留学して今年で3年目になりますが、それでも英語を勉強する上では、あの時こうしておけばよかったと思うことがいくつもあります。壁にぶつかる度に試行錯誤を繰り返し、英語力を伸ばすために日々、頑張ってきました。そこで今回は、私の失敗談から学んでほしい「留学期間を無駄にしないために気をつけたい3つのこと」をご紹介します。

1. やることを一つに絞る

私がこれまでの留学中で一番の失敗だったと感じているのは、初期のころの英語学習への取り組み方です。英語を学ぶ上で、スピーキング、リスニング、ライティング、リーディングの勉強はもちろんどれも必要不可欠で、渡米したての私は、この4スキルをすべて一度に向上させようと、自分なりに勉強法を考えて取り組んでいました。でも実際には一度に学べることには限界があり、ある程度英語がわかるようになった段階からは、逆にすべてのスキルが伸びなくなってしまいました。母国語以外の言葉を学ぶのは簡単なことではありません。何もかもと焦らず得意なことから始め、一つ一つの学習を丁寧に進めることをおすすめします。

以前、「 まったくの英会話初心者がネイティブと自然に話せるようになるまでに実践した6のこと」でお伝えしましたが、初めて渡米した頃の私は英語がまったく話せず、語学学校の一番下のクラスに在籍していました。そのとき授業で学んでいたのは渡米前から理解していたことでしたが、リスニング力が低く、知らない文法も多かったため、先生が何と言っているのか把握できませんでした。そのため授業外で学校の宿題、週に一度行われるテストの勉強、予習・復習のほかに、日本の参考書と学校で配布された教材を使って文法理解、「TED」というアプリでリスニング力強化など、様々な対策をしました。ところが、あまり効果は感じられませんでした。そこで語学学校の先生に相談したところ、一度に全てのスキルを上げようとすると頭の中で混乱するので、やることを1つに絞るようにとアドバイスをもらいました。そこで、私には単語力がなかったため、毎日まず単語だけを勉強し、ある程度覚えたら文法、というように少しずつステップを踏んで勉強するようにしたところ、徐々に効果が出始めました。それ以来、週ごとにスケジュールを立てて計画的に勉強しています。

2.日本語に頼らず、なんでも英語で読む

たとえば英文法を学ぶとき、日本語で解説する参考書はさっと理解しやすく、進めやすいので、使用している日本人留学生も多いのではないでしょうか。私も最初の頃、日本語の参考書と学校から配布された教材を併用して勉強していました。英語で書かれた教材は、難解な解説もすべて英語で読み、理解しなければならないので時間がかかります。それでも、語学学校では、すべて英語で書かれたテキストを使用することの大切さを教わりました。英語の教材なら、文法を学びながらリーディング力を伸ばすこともできます。テキストの英文を何とか理解できる程度の英語力があれば、英語は英語で学ぶ方が効果的です。英語脳を育むためにも最良の勉強方法なのではないでしょうか。

身の回りの環境を英語のみにすることが上達への近道です。慣れないうちは、英語を話す際に日本語で文を考えてから頭の中で英文に変換して話す人が多いのではないかと思いますが、最終的には、日本語から英語に変換するのではなく、ぱっと瞬間的に英語が浮かぶようにならなければなりません。そのために私は今では、携帯、パソコン、テレビなどすべてのデバイスの言語設定を英語にして、なるべく日本語に触れないようにしています。

3. 英語でコミュニケーションしなければならない環境で過ごす

私の経験では、語学学校やカレッジには常にいくつか日本人のグループができており、多くの留学生がそのグループに加わる傾向があります。私もそのうちの一人でした。留学したての頃、私はドミトリーに住んでいましたが、最初はドミトリー内の日本人グループに加わり、一緒に観光地へ出かけたり、食事をしたりしていました。今では、英語を学びにきている外国人が多く住むドミトリーで、日本語ばかり話していたことはもったいなかったと後悔しています。特にアメリカには多くの日本人留学生がいるので、流されないためには、渡米前から「留学先では日本語を話さない」などルールを作るのもひとつの方法です。アメリカで出会った日本人留学生の中には、私のように英語がまったく話せなかったにも関わらず、「一緒に出掛けるなら日本語の通じない相手のみ」というルールを渡米前に作り、きちんと守っている人もいました。そしてやはり、早く上のクラスへ上がっていきました。

知人のいない新しい環境で生活するとストレスも多いため、同じ国から来た相手と過ごすことに安心感を覚え、つい日本人同士で過ごしてしまいがちです。でも、限られた留学期間で英語の習得を目指すには、自分をうまくコントロールしなければなりません。

まとめ

いかがでしたか。私は英語初心者だったので、何度も失敗を重ね、試行錯誤しましたが、今では楽しく英語を学びながら生活しています。ぜひこの失敗談を参考に、貴重な留学期間を無駄にすることなく、充実した留学生活を送ってください。

【関連ページ】 まったくの英会話初心者がネイティブと自然に話せるようになるまでに実践した6のこと

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りみ

短期ダンス留学をきっかけに英語に興味を持ち、英語力ゼロで長期留学を決意。TOEFL50点、英検2級を取得。アメリカ・ロサンゼルス留学を6年(語学学校3年、ミュージックカレッジ2年、就職1年)し、帰国後は、習得した英語を使いながら音楽会社に勤める。帰国後も、習得した英語を忘れないように、英語を生活の“一部”にするように心がけている。

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