留学体験者がレポート!短期留学・長期留学で英語力はどのぐらい伸びる?

留学ジャーナルが日本人の留学希望者や留学生の動向を調査・ 分析する「留学白書」の2018年の発表によれば、2017年に留学ジャーナルを利用して渡航した社会人留学者は前年比4%増となり、なかでも8週間以内の短期語学留学への出発者が増加したといいます。

短期でも長期でも、語学留学を検討する段階で最も気になることは「留学を通して自分の英語力はどのぐらい伸びるのか」ということではないでしょうか。もちろん、短期と長期では得られる経験値が異なりますが、短期・長期に関わらず、自分次第で英語力を大きく向上させることは可能です。今回は短期・長期のどちらも経験したことがある私が実際に感じたことを交えて、短期留学・長期留学で英語力はどのぐらい伸びるのかをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

期間に関わらず自分次第で英語力は伸ばせる

短期間の留学では、英語力を伸ばすことができないと思っている方が少なくないようですが、私は期間は関係ないと感じています。私の周りには、2年近く留学しているのに、全く英語で会話できない方もいます。その一方で、英語力ゼロから始めた3ヵ月間の短期留学で、日常会話まで出来るようになった方もいます。自分のやる気次第で、英語力はいくらでも伸ばすことができるのです。
 
長期留学しているにも関わらず、全く英語を話せない学生のなかには、語学学校にはまともに通わず、現地にいる日本人同士、日本語を話しながら生活している人がいます。語学学校にもよりますが、私が現在通っている語学学校では1ヶ月に数日休むことができます。体調不良ではないのに「学校に行くのが面倒」という理由で休める限界まで休むと、授業についていけなくなり、毎週あるテストのスコアも取れないというループにはまってしまいます。

英語力の向上を目指すなら、短期留学よりも長期間英語環境で生活できる長期留学が断然有利だと思われがちですが、期間以上に英語力を左右するのは、留学先での学ぶ姿勢なのです。

英語漬けの環境が「リスニング力」「スピーキング力」アップに貢献

ただし、リスニング力・スピーキング力を伸ばすには、ある程度の留学期間があった方が有利だと感じています。短期留学と長期留学との違いは、「英語のみの環境にいる期間」です。たとえば長期留学であれば、学校に行かず、自学自習しなかったとしても、英語に触れられる期間が長い分、ある程度のリスニング力・スピーキング力のアップが見込めます。

私は渡米するまで、英語をほとんど話すことができませんでした。でも、器用に様々なことを一度に学ぶことはできず、渡米したての頃の私は単語と文法だけを集中的に勉強していました。ところが数ヵ月後、リスニング力・スピーキング力を上げるための勉強はしていなかったにも関わらず、ある程度自然と聞け、話せるようになっていたのです。勉強していなくても、街に出れば嫌でも英語を聞き、話さなければいけなかったからでしょう。長期留学の強みは英語のみの環境にいる期間が長い分、ある程度、自然にリスニング力・スピーキング力を上げられるところだと思います。

現在、アメリカに来て2年目になったのですが、最近はたとえ集中していなくても英語を自然と聞き取れるようになってきました。それでも声のトーンや声の質によって聞き取れないこともあるので、まだまだ勉強が必要だと感じています。 

「文法」「リーディング」「単語」については自身の取り組みがカギ!

「文法」「リーディング」「単語」の3項目に関しては、どれだけ自分で勉強できるかが鍵だと思います。アメリカに留学するまで、文法については中学1年生レベルの基礎しか知らなかった私は、留学先で1から学ぶ必要がありました。学校の授業のみでは不十分だと感じ、放課後に文法や単語を覚える時間を設けていました。学校の授業はもちろん英語で教わるのですが、英語に慣れないうちは理解するのに時間がかかるので、1回の授業で学べることが限られてしまいます。もちろん学校で教わることは大切なことばかりで、その復習をすることも大切でしたが、学校のペースに合わせて自習しているといつまで経っても上達できないのではないかと焦りを感じました。

短期留学であれば、この3項目については日本である程度勉強し、留学先ではスピーキング力・リスニング力を向上させることに集中できれば理想的です。長期留学の場合、滞在期間が長い分、様々な単語に触れる機会があり、語彙力を伸ばしやすいかと思います。たとえば、何かを手に入れるという表現は「have」「get」のみだけではなく、「obtain」「procure」などがあります。短期留学では、こうした単語に出会うことはありませんでしたが、長期留学をして英文を読んだり、英語を聞いたりする機会が増え、より多くのボキャブラリーを知ることができました。

まとめ

短期・長期のどちらも経験して感じた短期留学のメリットは、時間が限られているので、英語力を伸ばそうと自分を追い込みやすく、勉強に集中しやすい点です。短期では時間が足りないと最初から諦めたりしなければ、密度の濃い学習で確実に英語力を向上させられます。

ただし、リスニング・スピーキング力を大きく伸ばすにはやはり、長期留学が有利なようです。長期留学のメリットは、英語に触れる期間が長く、短期留学に比べて英語脳を育みやすいことではないかと思います。取り組み次第では、ネイティブスピーカーのような発音も目指せるはずです。一緒に頑張りましょう!

【参照サイト】留学ジャーナル 『留学白書 2018』を発表

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りみ

短期ダンス留学をきっかけに英語に興味を持ち、英語力ゼロで長期留学を決意。TOEFL50点、英検2級を取得。アメリカ・ロサンゼルス留学を6年(語学学校3年、ミュージックカレッジ2年、就職1年)し、帰国後は、習得した英語を使いながら音楽会社に勤める。帰国後も、習得した英語を忘れないように、英語を生活の“一部”にするように心がけている。

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