ネイティブの語感を身につけよう!理由を述べる英語表現10選

英語で理由を述べるとき、「なぜなら」を意味する「because」は非常によく使われる単語です。書き言葉でも話し言葉でも使える便利な表現であり、ネイティブも日常的に使っています。しかし、同じ「理由を述べる」という場面でも、ネイティブは話のニュアンスや文の構造によって、「because」と「それ以外の表現」を使い分けています。そこで今回は、理由を述べる際に使える様々な英語表現を、例文とともにご紹介します。

becauseの使い方


because以外の英語表現をご紹介する前に、まずはbecauseの使い方をおさらいしておきましょう。

becauseはwhyに対応する

「why~?」で質問を受けたときには、必ず「because」を使って答えます。

  • A:Why are you learning English? どうして英語を勉強しているの?
  • B:Because I want to study economics in the US. アメリカで経済を勉強したいからだよ。

ちなみに「why」は、単体で使われることもあります。

  • A:Can I borrow your car tomorrow? 明日、車を貸してくれない?
  • B:No. ダメ。
  • A:Why? どうして?
  • B:Because I need it tomorrow. 明日、車が必要だからだよ。

上記のように、because節は、日常会話においてはしばしば独立して使われます。しかし、フォーマルな文章ではNGです。エッセイなどフォーマルな文章を書く際には、because節を単独で使うことは避けましょう。

becauseの位置

「because」は、文中・文頭の両方で使うことができます。

<文頭でのbecause>

  • Because I live in an apartment, I’m not allowed to have a dog. 
    アパートに住んでいるから、犬を飼えないんだ。
  • Because I do so much exercise every day, I’m fit. 
    毎日、たくさん運動しているから、引き締まっているんだ。
<文中でのbecause>

  • I couldn’t go to the party because I was sick. 
    具合が悪かったから、パーティーに行けなかった。
  • I would like to learn Spanish because I will travel in Spain next year. 
    来年スペインを旅行するから、スペイン語を習いたい。

理由を述べる際に使える英語表現10選

ここからは、because以外の「理由を述べる際に使える英語表現」をみていきましょう。

1. so

「だから」を意味する「so」は、理由を述べる場面で最もよく使われます。前述した「because」を使った例文を、「so」を使って言い換えてみましょう。

  • I couldn’t go to the party because I was sick. 
    ⇒I was sick, so I couldn’t go to the party. 
    具合が悪かったから、パーティーに行けなかった。
  • I would like to learn Spanish because I will travel in Spain next year. 
    ⇒I will travel in Spain next year, so I would like to learn Spanish. 
    来年スペインを旅行するから、スペイン語を習いたい。

内容自体はほぼ同じですが、「so」を使うと結果が、「because」を使うと理由が強調されます。

2. therefore

「従って/それゆえ」を意味する「therefore」は「so」と意味はほぼ同じですが、よりフォーマルな表現です。

  • The Olympics will be held in Tokyo in 2020, therefore many foreigners will come to Japan. 
    2020年に東京でオリンピックが開催されるため、多くの外国人が日本に来るだろう。
  • He made so much efforts, therefore he has been promoted.
    彼は人一倍努力したため、昇進しました。

3. which means

「which means」は、主に文中で使わ、「so」を使って言い換えることも可能です。「ということは、つまり~」という意味の表現であるため、後に続く結果が強調されます。

  • I was sick, so I couldn’t go to the party. 
    ⇒I was sick, which means I couldn’t go to the party. 
    具合が悪かったから、パーティーに行けなかった。
  • I will use the computer in the afternoon, which means you can’t use it. 
    私が午後にパソコンを使うので、あなたは使えませんよ。

4. as

「because」は、しばしば聞き手に対して「新情報」を与えるなど、理由を強調する際に使われます。一方asは、通例「旧情報」(既に与えられている情報)を引用するような形で使われます。そのため、asを使う際には理由よりも結果に焦点が当たります。

  • As he is a married man, he has to think of the future. 
    所帯を持った男なのだから、彼は将来のことを考えなければなりません。

5. since

「since」も「as」と同様に、主に旧情報を引用する形で使われます。そのため、「since」も「as」も、「why~?(なぜ?)」に対する返答として使うことはできません。

  • Since you don’t trust her, you shouldn’t employ her. 
    彼女を信頼できない以上、雇うべきではありません。

6. that’s why


理由の後に「that’s why ~」を使うことで、結果を強調する効果があります。

  • She is very chatty. That’s why he doesn’t like her. 
    彼女はとてもおしゃべりだから、彼は彼女が嫌いなんだよ。
  • I’m interested in Japanese history and its culture, and that’s why I love visiting Japan. 
    日本の歴史と文化に興味があるから、日本を訪れるのが大好きなんだ。

7. the reason ~ is that

理由を強調したいときに便利なフレーズです。結果を強調する6(that’s why)の例文と比べてみましょう。

  • She is very chatty. That’s why he doesn’t like her. 
    The reason he doesn’t like her is that she is very chatty. 
    彼女のことが嫌いな理由は、とてもおしゃべりだからだ。
  • I’m interested in Japanese history and its culture, and that’s why I love visiting Japan. 
    The reason I love visiting Japan is that I’m interested in Japanese history and its culture. 
    日本を訪れるのが大好きな理由は、日本の歴史と文化に興味があるからなんだ。

「one of the reasons is that ~」(理由の一つは~です)や「the biggest reason is that ~」(最も大きな理由は~です)のように使うこともできます。

8. cause

「~の原因となる/~を引き起こす」を意味する動詞「cause」を使って、理由を述べることもできます。原因となるものを主語に、簡潔に述べることができます。

  • The flood caused much damage. 
    洪水が原因で大被害となった。

9. as a result of

「~の結果として」を意味するフレーズです。ofの後ろには、名詞や動名詞が置かれます。「because」は接続詞であるため、後ろに名詞や動名詞だけを置くことはできません。

  • He won the election as a result of a hard-fought campaign. 
    激しい選挙戦の末、彼は当選した。
  • She got sick as a result of working too much. 
    彼女は働きすぎた結果、病気になった。

10. due to

「due to」には「~のため」という意味があり、電車や飛行機の遅れを伝えるアナウンスなどでよく使われる表現です。「~のため」を意味する場合のdue toの後ろには、原因となる名詞や動名詞が続きます。

  • My flight was cancelled due to bad weather.
    悪天候のため、フライトがキャンセルになった。
  • Due to the snow, the museum has been closed.
    この雪の影響で、その美術館は閉まっている。

まとめ

今回は、理由を述べる際に使える英語表現をご紹介しました。「理由」を伝えるにしても「結果」を伝えるにしても、シチュエーションによって言い方を変えることで、より気持ちが伝わりやすくなります。「because」の一辺倒ではなく、状況に適した様々な表現を覚えて、英語力を磨きましょう!

【参照サイト】As, because or since(Cambridge Dictionary)
【参照サイト】So and Because(Espresso English)

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reisuke

オーストラリア在住11年目。英語が最も苦手な教科でありながら英語を話すことに憧れ、海外生活を始める。コミュニケーションのツールとして英語を身につけ、現在では英語で夢を見るまでに。日本語教師として活動していることもあり、英語と日本語の文法の違いや国による英語の違い、言語と文化のつながりなどをライターとして発信中。

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