グローバル化が進み、外資系企業や海外企業・諸機関に就職する機会が増えています。文化の異なる欧米企業への就職面接となると緊張もひとしおです。面接で緊張せずに、ありのままの自分を出し切るためには、事前の準備が必要です。まず最初に、英語面接でやってはいけないNG作法を知っておきましょう。
英語面接でのNG作法
1. 到着が早すぎる/遅すぎる
面接の当日に、遅刻やキャンセルをすることは、応募者の時間管理能力が不十分であることを示します。少し早めに面接会場に到着するように家を出ましょう。また、早く到着し過ぎた場合には、会場へ行く前に、その周辺を歩いてみても良いでしょう。どうしても、遅刻してしまいそうな場合には、必ず、企業に連絡して、面接会場では採用担当者に謝りましょう。
早く面接会場に到着しすぎることも、相手にとっては不都合なことです。例えば、30分前に到着して、待合室で待っても良いかと尋ねる等の行為は、行き過ぎだと捉えられます。10分前に到着することでさえ、早すぎると思う企業があります。英国では一般に、5分前またはその時刻に到着することが望ましいと考えられています。
2. 履歴書や職務経歴書を持参しない
応募書類を先に提出した場合も、当日は採用担当者に渡す履歴書と職務経歴書を用意しておきましょう。日本企業では、応募書類を提出済みの場合は大抵、採用担当者が面接時に応募者の履歴書を用意しますが、欧米企業は違います。世界中から送られてくる数千通もの履歴書をすべてコピーする時間が取れないという企業もたくさんあります。また、採用担当者は一人とは限りませんので、コピーをいくつか用意するようにしましょう。
また、面接では、レジュメにすでに記載していることを採用担当者が問うことがあります。担当者は、面接前にあなたのレジュメに目を通しているとは限りません。その際は、” It’s on my resume.”と答えるのではなく、熱意を持ってしっかりと対応しましょう。
3. 握手が弱い
面接では、挨拶の際に相手と握手をすることがあります。握手する習慣は、日本には根付いていないので躊躇してしまいがちです。弱い握手は、相手にポジティブなイメージを与えませんので、堂々と応じるように心がけましょう。
4. アイコンタクトを避ける
英語圏の人々と比べると、日本人はアイコンタクトが苦手です。話を聞くときや質問に答えるときには、相手の目を見るように心がけましょう。自分の自信とやる気を伝えることができます。
5. 会社や職務についての知識が足りない
初めての面接では、会社や職務内容がトピックの中心となります。会社や職務内容の下調べが不十分なまま、採用担当者に会うことは避けましょう。事前に、会社のホームページやパンフレットに目を通し、知識があることをアピールしましょう。
6. 給与を知りたがる
就職となると、業務内容も大切ですが、報酬も気になります。でも、面接では、その気持ちをグッと抑えて、相手がその話題を切り出すまで待ちましょう。特に、初めての面接ですぐに言い出すのはタブーです。しかしながら、国ごとに企業文化が異なりますので、事前に調べることをおすすめします。
7. 過去や現在の職場や上司を批判する
過去または現在の職場の上司や同僚を批判することは、避けましょう。面接官が採用後にその応募者と一緒に円滑に仕事ができるかどうかについて不安になります。面接は、カウンセリングの時間ではないと心得ましょう。採用担当者は、職業人としてのあなたの人間性を観察しています。
8. 熱意がない/話が長い
採用担当者は、企業のミッションや目標達成のために尽力できる人材を探しています。面接時には、あなたの熱意を伝え、長所をアピールすることが必要です。積極的に熱意を言動に移さなければ、担当者に良い印象を与えることはできません。
逆に、面接ではパーフェクトを目指して頑張るあまり、話し過ぎてしまう応募者もいます。1から10まで伝えるよりも、要点をまとめて話すように心がけましょう。面接で、仕事以外の話題、例えば、趣味の話題が持ち出されても、長い話は避けましょう。趣味の話であったとしても、職務やその企業に関連するように工夫して、簡潔に話すことが大切です。
9. 自慢話ばかりする・傲慢な態度をとる
応募する職務に自分が適していることをアピールする際に、行き過ぎないようにしましょう。傲慢であると相手に思われるようなフレーズは避けることが賢明です。過去の業績や可能性について話すことは良いことですが、それが自慢にならないように気をつけましょう。また、胸の前で腕を組んだり、足を組んだりすることも傲慢な態度と捉えられる可能性があります。
10. 俗語を使い過ぎる
俗語は、友人や家族との会話で多く使われます。採用担当者と初対面である面接では、俗語を使い過ぎないように気をつけましょう。丁寧な言葉で落ち着いて話すようにしましょう。
11. 謝罪が多すぎる
求人の採用要件に見合う職業経験がなかったり、能力やスキルが要求レベルに達していない場合に、何度も謝罪する応募者がたくさんいるようです。何事も行き過ぎは良くありません。
面接で、自信満々の応募者はいません。特に、新卒の場合は初めての面接では、とても緊張するかもしれません。でも、そこで、自信がないことを言ってしまっては、マイナスの結果を招きかねません。経験やスキルが満たないことをアピールするよりも、自分の長所を強調しましょう。
12. 質問しない
面接の最後に「質問がありますか?」と聞かれることがあります。「質問はありません」という答えは、欧米社会では、あまり良い答えではありません。職務内容やその会社についてすでに説明があり、それを十分に理解し、タイミングが良いと思ったら、ここで、給与や休暇について質問します。この他にも、事前にいくつか質問を考えておくと安心です。
最後に
英語面接で避けたいNG作法をご紹介しました。面接の準備の際に、ぜひ、参考にしてみて下さい。当日は、準備万端で笑顔で面接に臨みましょう!
【関連ページ】【英語面接対策】「受かる人」が使う自己PRを引き立てるパワフルワード集
【関連ページ】【英文履歴書対策】カバーレターで差をつける!
【関連ページ】業界・職種別に探すおすすめの英会話サービスまとめ