徹底比較!語学留学とワーキングホリデーの違いとは?

海外で英語を勉強する方法は人それぞれですが、なかでも人気なのが「語学留学」と「ワーキングホリデー」です。海外で英語を勉強できるという点では全く同じですが、この二つはそれぞれどのような違いがあるのでしょうか。そして、どちらを選べばよりあなたの望む英語学習が海外で可能になるのでしょうか。ここでは、語学留学とワーキングホリデーの違いについて解説します。

語学留学とは?

語学留学とは、語学の勉強を主目的として海外へ留学することを指します。語学留学に行く場合は、観光での入国とは目的が異なるため、留学期間や留学先によっては観光ビザではなく事前に学生ビザを申請することが必要です。語学留学の年齢制限は特になく、多くの場合、18歳以上であれば誰でも留学することが可能です。期間に関しても1週間〜数年と幅広く設定することができ、最近はフィリピンの短期留学なども人気を集めています。十分な資金とビザ環境が整えば、かなりフレキシブルに海外留学を楽しむことができます。

デメリットがあるとすれば、語学留学のためにとった学生ビザは、その国での就労は不可な場合がほとんどなので、留学先でアルバイトや仕事をすることができないという点があります。もちろん旅行は可能なので、海外で仕事をしたいという目標がない場合は特に不便を感じることはありません。また、語学学校はあくまでも語学を勉強するための場なので、学校での出席率や成績が極端に悪いと除籍させられる可能性があります。

ワーキングホリデーとは?

ワーキングホリデーとは、日本国籍を持つ人に対して適用される制度で、ワーキングホリデー協定を結んだ外国に1〜2年間滞在することが可能です。旅行はもちろん、国によって細かい規定の違いはあるものの数ヶ月であれば語学学校へ通うことも可能で、合法的に仕事をすることもできます。外国に住み、学生ビザや労働ビザのような制限がなく、現地の人と同じように生活を送ることができるのがワーキングホリデーの魅力です。

ただし参加対象年齢は18歳〜30歳と限られているので、ワーキングホリデーを試してみたい方は注意する必要があります。現在、日本は世界で29の国・地域とワーキングホリデー協定を結んでおり、そのうちオーストラリアやイギリスでは1年以上の滞在も許可されています。

英語学習の一環としてまた仕事をするなどして、自身の英語がどこまで通用するのかを試す機会としても十分な期間であり、学びながらゆっくりとその国を堪能することができます。

語学留学とワーキングホリデーの違い

語学留学とワーキングホリデーの違いを分かりやすく表でまとめて比較すると下記のようになります。

語学留学 ワーキングホリデー
期間 語学学校にもよるが、期間に制限はなく何年でも可能 1年〜2年程度(国・地域により異なる)
年齢制限 特になし 18歳〜30歳まで
準備 留学エージェントを経由すれば簡単 難しくはないが、自分自身で手続きを行う場面が多い
費用 期間と場所にもよるが高め 調整可能な部分が多く、現地でも働くことができるため安め
住居 ホームステイやルームシェア、寮を斡旋してもらえる 自分自身で現地の掲示板などで部屋やアパートを探す
就学 ビザの範囲内であれば期間関係なく可能 期間に制限はあるが、就学可能
就労 不可 可能
自由度 期間の延長が難しい、働くことができないなど、低め ビザを切り替えて期間の延長や働くことも可能なので比較的高め
選択可能な国 好きなところに滞在できる ワーキングホリデー協定が結ばれている国のみとなる。ただし隣国への旅行は可能

表を見てみるとそれぞれ一長一短ではありますが、語学留学のほうが費用がかかるぶん留学する本人が負担する作業は少なく、現地での生活もスムーズに始めることができる印象があります。ワーキングホリデーは行動範囲の自由度も高く、費用もやり方によっては安く抑えることができますが、その代わり自分自身で手続きなどをこなしていかなければならないという大変さもあります。

語学留学とワーキングホリデー、どっちがいいの?

語学留学とワーキングホリデーのどちらを選択すべきか迷っている方もいるかもしれませんが、海外に行く目的によってどちらがよいかは変わってきます。そこで、ここではそれぞれどんなタイプの人が向いているかについて簡単にご紹介します。

こんな人は語学留学がおすすめ!

下記にあてはまる方は、語学留学のほうが向いていると言えます。

  • 英語学習に明確な目標や目的がある
  • 年齢が30歳以上
  • 資金が十分にある
  • 海外に行ける期間が限られている
  • 学生生活をエンジョイしたい
  • 専門的なことを学びたい

こんな人はワーキングホリデーがおすすめ!

逆に、下記にあてはまる方の場合はワーキングホリデーがおすすめです。

  • とにかく海外生活を体験してみたい
  • 海外で暮らすように過ごしてみたい
  • 資金があまりない
  • 海外で働いてみたい
  • 比較的長期間での海外滞在を望んでいる
  • 長期の旅行を楽しみたい
  • 将来的に海外移住を考えている

まとめ

語学留学とワーキングホリデーの違いを見てみましたが、どちらがより自分の望む語学学習の形なのかイメージを膨らますことができたでしょうか。

どちらも経験したことがある筆者のケースでは、語学留学は期間が決まっていること、費用がかかっていること、フルタイムで通うことなどから、語学の上達は現地にいる時点で目に見えてありました。一方のワーキングホリデーに関しては、働いたり旅行をしたりなど他にもすることがたくさんあり、語学の上達が目に見えて感じたのは1年ほど過ぎたころでしたが、それ以外に海外での生活ノウハウやその中での必要な英会話能力などが伸びました。

もちろん、その人それぞれの努力の仕方によって、最終的にどのくらい語学上達を図れるかという点は変わってきます。どちらの方法にせよ、海外に行くことで見聞を広め、他言語を取得することができるということは、あなたの人生にとって特別でエキサイティングな経験となります。思い立ったが吉日です。ぜひとも気持ちのあるうちに行動を起こしてみましょう。

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カナダ在住。各地図書館の本を読破することが楽しみの一つ。いわゆる本の虫。言葉や文字にとても惹かれ、現在は英・仏語を話し、国内外で語学講師の経験を持つ。移住を機にリモートワーカーとなり執筆、翻訳、通訳、取材、商品紹介のキャッチ等を手がける。述べ20カ国以上を旅した経験から世界は繋がっていると体感し、国も人種もボーダレスな人生を謳歌する一児のママ。(ブログ:https://sasaki.themedia.jp/

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