この記事では、フィリピンへの語学留学を検討している方のために、フィリピン留学に関するメリットとデメリットをまとめました。
フィリピンは、社会人や学生向けの語学留学先として注目を浴びており、実際に英語留学を目的に現地を訪れる方も増えています。留学経験者の増加に伴い、フィリピン留学に関する情報も増えてきていますが、留学先を決める際には、良いことも悪いことも含めてバランスよく情報収集をすることが大切です。
そこで、ここではメリット・デメリットの両面からフィリピン留学の実態についてご紹介します。
目次
フィリピン留学のおすすめ活用法
忙しい社会人でも挑戦しやすい短期留学
フィリピン留学は、欧米圏への留学と比べて低価格で行くことができ、事前の面倒な手続きも少なく、かつマンツーマンでレッスンが受けられるという特徴があります。そのため、短期間で成果を出したい方にとっては非常におすすめの語学留学先です。フィリピン留学が社会人から支持を集める理由もここにあります。
社会人で語学留学をする場合、在職中の方は有給や長期休暇を利用して時間を作るケースが多く、1~2週間といった超短期の留学スタイルが一般的です。また、仕事を一度辞めてから渡航する方でも、キャリアのブランクを考慮して1~3ヶ月程度の留学をする方が多いのが現状です。
このような短期留学の場合、費用や時間はできるだけ効率的に使いたいですし、期間が短いぶん、マンツーマンレッスンなどで集中的に学習をする必要があります。こうした社会人ならではの留学ニーズにマッチする留学先が、フィリピンなのです。
欧米に長期留学をする前のプレ留学
社会人の間で徐々に浸透しつつあるフィリピン留学の効果的な活用法。それが、欧米圏でのMBA取得や大学院進学など、長期留学の準備としてフィリピン留学を活用する、いわゆるプレ留学です。
MBA留学で上位のビジネススクールに出願するためのTOEFL・IELTS対策やインタビュー対策などにも、フィリピン留学のマンツーマンレッスンはぴったりといえます。
フィリピンは、欧米圏の留学先と比べると、滞在費や語学学校関連の費用も抑えやすいことから、長期留学を前に、限られた予算と時間の中で集中的に英語スキルを磨きたい方におすすめです。
フィリピン留学のメリット
ここからは、フィリピン留学のメリットについて紹介します。フィリピン留学ならではの利点としては、下記のポイントが挙げられます。
- 留学費用が安い
- 日本との時差が少なく、行きやすい距離にある
- 短期滞在であればビザの取得が不要
- マンツーマンレッスンを受けられる学校が多い
- 日本人学習者と相性のよい講師
- 南国リゾートでリフレッシュもできる
留学費用が安い
フィリピン留学の一番の魅力は、何といっても費用の安さです。フィリピン留学における1ヶ月の一般的な費用は、授業料と滞在費、生活費を合わせても15~20万円程度で済みます。欧米に留学する場合、少なく見積もっても1ヶ月あたり30~40万円程度はかかるケースが一般的ですが、フィリピンの場合はその半額程度で済んでしまうのです。
フィリピンへの航空券も往復10万円以内で買えることが多く、格安航空会社(LCC)を利用すればさらにコストを抑えられます。特に、社会人で退職後に語学留学をする方の場合、留学期間中は収入が得られないことを考えると、できるかぎり出費を抑えたいというのが本音だと思います。そんな方にとって、フィリピン留学は絶好の選択肢だと言えます。
日本との時差が少なく、行きやすい距離にある
フィリピンは日本から最も近い英語圏の国です。留学先として人気があるフィリピンのセブまで、東京からは約5時間で行くことができます。また、時差も1時間しかないため、到着後に時差ボケで体調を崩してしまうリスクも低いでしょう。到着の翌日から帰国の前日までしっかりと充実した留学ライフを送ることができます。この日本からの距離の近さが生み出す気軽さが、フィリピン留学が人気を博している一つの大きな理由です。
短期滞在であればビザの取得が不要
フィリピンの場合は、30日以内の滞在であれば面倒なビザの申請手続きなどは必要ありません。フィリピンに留学する社会人の多くが1ヶ月以内の短期留学を選択しているため、何かと忙しい社会人にとってこの手軽さは魅力です。また、滞在期間が30日を超える場合でも、語学学校や留学エージェントがその後の滞在延長手続きを代理で行ってくれるケースがあり、煩雑な手続きに割く時間を省けます。事前の手続きに手間をかけることなく旅行気分で留学できるのも、フィリピン留学の魅力の一つです。
マンツーマンレッスンを受けられる学校が多い
フィリピンの語学学校では、マンツーマンレッスンが主流です。一方、欧米の語学学校は、通常1クラス10~15人程度で構成されるグループレッスンがメインで、少人数制を特徴とする学校でも受講生が4~6人程度のことが多く、マンツーマンでのレッスンを受けたい場合は別途オプション費用を支払うしかありません。
しかし、フィリピンではマンツーマンをベースとしたレッスンカリキュラムが基本です。例えば、1日8コマのレッスンを受ける際、6コマがマンツーマン、1コマがグループ、1コマが自習、などのような組み方となります。また、さらにぎっしりとマンツーマンレッスンを詰め込みたければ、グループ授業や自習のコマも比較的低価格でマンツーマンに切り替えることも可能です。英語の会話量を十分に確保するという意味では、とても効率的なレッスンスタイルとなっています。
マンツーマンが基本だからこそ、フィリピン留学の場合は、短期間で一気に英語力を上げることも難しくありません。
日本人学習者と相性のよい講師
フィリピン人講師は、概してとてもフレンドリーで初対面でも打ち解けやすい人が多い傾向にあります。また、日本人学習者の中では、フィリピン人の英語は聞き取りやすいと感じる人も多くいます。英語がほとんど話せない初心者にとっては、こうしたフィリピン人のフレンドリーで陽気な性格が最初の一歩を踏み出す上でとてもありがたく感じるはずです。
南国リゾートでリフレッシュもできる
フィリピン留学の特典は、セブに留学すれば週末はリゾートライフも楽しめるという点です。セブのマクタン島は数多くの南国リゾートが連なる人気の観光地でもあり、毎年日本からも多くの観光客が訪れています。語学学校が集中しているセブ市内からもタクシーに乗って1時間程度で行けるので、週末のリフレッシュには最適です。また、セブのマクタン空港から国内線に1時間程度乗れば、ボラカイ島やパラワン島といった世界屈指のリゾートエリアに行くことも可能です。こうした南国フィリピンならではの楽しみ方ができる点も大きな魅力です。
フィリピン留学のデメリット
上記で説明したように、フィリピン留学には数多くのメリットがある反面、フィリピンならではのデメリットも存在しています。フィリピン留学の代表的なデメリットとしては下記が挙げられます。
- インフラの不安定さ
- 治安に問題がある地域も
- 欧米の英語圏とはやや異なる英語
- 日本人慣れしすぎた講師陣がいる
- マンツーマンレッスンの場合は大勢の中で英語を話す機会が少ない
- 出会える人が限られる
インフラの不安定さ
フィリピンは、東南アジアの中でも急スピードで経済成長を遂げている国の一つです。しかし、その成長速度に国全体のインフラが追いついていないという一面も持ち合わせています。そのため、フィリピンでは停電や洪水なども頻繁に発生しますし、インターネット環境も日本ほど快適ではありません。
日本のインフラに慣れている方にとってはストレスを感じるケースが多いため、語学学校側も最大限の配慮をしていますが、宿泊施設のシャワーや水回りが壊れたり、Wi-Fiがつながらなかったりといったトラブルはよく起こります。こうした生活環境が苦手な方は、フィリピン留学に向いていないかもしれません。
治安に問題がある地域も
フィリピンの治安は、日本と比較すると良いとは言えません。都市によっても状況は異なりますが、最も治安が悪いとされているのは首都マニラです。日本人の留学先として人気のあるセブは、マニラよりは比較的治安が良く、タクシードライバーなども親切な人が多い印象を受けます。
しかしながら、公共の場ではスマートフォンや財布、高価な電子機器などの貴重品を身につけたり見せたりしない、夜は一人で出歩かない、危険な場所には近づかないなど、海外滞在時に最低限気をつけるべきことを守っていれば、トラブルに合う可能性は低いでしょう。
比較的安全なセブ市内の中でも、スラム地域などは全く事情が異なりますので、安易な気持ちで立ち入ってはいけません。乗り合いタクシーのジプニーはなるべく利用せず、一般的なタクシーを使うなどの工夫も必要です。また、セブ市内のマンゴーストリート、コロンストリートと呼ばれる繁華街では、日本人が客引きに騙されたり、怪しい人物に声をかけられたりといった事件が発生しています。比較的安全と言われているセブにいるからと気を緩めることなく、常に一定の警戒心を持って過ごすことが求められます。
欧米の英語圏とはやや異なる英語
フィリピンの公用語はフィリピノ語と英語で、フィリピン人の中には日常的に英語を使って生活をしている人も多くいます。しかし、アメリカやイギリスをはじめとする欧米の英語圏で話されている英語とは発音やアクセント面などでやや異なる部分もあり、いわゆる日本の英語の教科書に出てくるような英語のイメージとは完全に一致しないこともあります。
例えば、フィリピンではアメリカ英語が主流ですが、フィリピン人皆がアメリカで生まれ育った英語ネイティブスピーカーのような発音を身につけているとは限りません。また、発音だけではなく、フィリピン人は英語を話すスピードがややゆっくりとも言われています。そのため、英会話の初心者にとってはフィリピン人の英語はとても聞き取りやすくおすすめなのですが、フィリピン人と英語で問題なく会話ができるからといって、アメリカ人やイギリス人とも会話ができるかというと、そうではないケースもあります。
また、フィリピン人講師の中には、欧米の英語圏でよく使われる言い回しやスラングを知らない人がいることも考えられます。アメリカにいると毎日何度も聞くような表現を、フィリピンでは全く聞かないというケースも少なくありません。フィリピンの人々がいくら日常的にテレビや映画などを英語で見ていたとしても、普段はタガログ語やセブアノ語といった他の言語を話す機会も多いですので、どうしても欧米圏の英語ならではの言い回しが会話に登場する回数は少ないのです。
そのため、フィリピンで語学留学をした後にアメリカに留学すると、いかに両者の英語が異なるかがはっきりと分かるはずです。もちろん、フィリピンでの留学により自分の考えや意見を英語で伝える力や、基礎的な英語コミュニケーションスキルは飛躍的に伸ばすことが可能です。しかし、それでもいざアメリカに留学してみると、多くの人はネイティブスピーカーと対等に会話するためにはまだまだ上達が必要だと実感するのです。
日本人慣れしすぎた講師陣がいる
フィリピン人講師は概してとてもフレンドリーかつ親切で、日本人との相性も非常に良いと感じます。しかし、英語の上達という観点で考えてみると、それが逆に足枷となる可能性もあります。フィリピンの語学学校に務める講師の多くは日本人や日本人の英語にとても慣れていますので、日本訛りの強い英語に対するリスニングスキルも高いですし、単語と単語をつなぎ合わせただけのような伝え方でも、講師の理解力が高いがゆえに会話が成り立ってしまうのです。
そのため、フィリピン人講師と英会話を続けていると、自分の実力以上に英会話力がついたと錯覚してしまうことがあります。フィリピン留学後にいざアメリカやイギリスの英語ネイティブスピーカーと話してみると、相手の言っていることを聞き取れず、自分の発言も理解してもらえないということが起こり得ます。
グローバルに通用する真の英語力を身につけたいという方は、その点をしっかりと理解したうえで英語学習に取り組む必要があります。フィリピン留学の成果に満足することなく、ネイティブスピーカーやその他の国から来た人たちの多様な英語に触れ、実践力を身につけることが重要です。
マンツーマンレッスンの場合は大勢の中で英語を話す機会が少ない
マンツーマンレッスンの良いところは、英会話の量を多く確保できるという点です。スピーキング力を向上させるためには、とにかく英語で考え、英語で話す機会をできる限り増やし、継続するしかありません。そのうえでマンツーマンレッスンが効果的なことは間違いないのですが、実践的なビジネス英語力という意味でいくと、マンツーマンレッスンだけでは必要な力が身につかないのも事実です。
アメリカやイギリスの語学学校では、様々な国籍の生徒が集まり、一クラス10~15名あたりで構成されるのが一般的です。受講生はアジアだけではなくヨーロッパや南米、アフリカなど世界中から来ており、グローバルな雰囲気を存分に味わえます。こうした環境に身を置くと、自分の英語が間違っているかどうかも深く気にせずどんどんと積極的に発言する他国の生徒に押されて、日本人はどうしても発言回数が少なくなってしまいがちです。しかし、多くの日本人学生はこのままではダメだと思い、何度かクラスをこなすうちに自ら積極的に発言し始める傾向があります。こうして自分の殻を破り、周りを気にせず英語でどんどん発言をしていく度胸こそが、グローバルビジネスの現場においても求められているのです。
グループレッスンが主流の語学学校であれば、日本人であれば誰もが味わうこうした挫折と克服を疑似的に体験することができますが、マンツーマンレッスンが中心のフィリピン留学の場合、こうした環境に追い込まれることが少ないため、本当の意味で使える英語力は身につきづらいと考える人もいます。
英語を使ってビジネスの現場で活躍するためには、フィリピン留学のようにマンツーマンで効率的にベーシックな英会話スキルをつける時間も、欧米留学のようにグループの中でも恐れずに堂々と自分の意見を英語で発信するスキルを身につける時間も、両方が必要なのです。
出会える人が限られる
フィリピン留学の魅力は何といっても日本から5時間程度ですぐに来れるという気軽さです。しかし、この日本から近いという立地は、裏を返せばデメリットともなりえます。それは、フィリピンに語学留学をしにくる人々はどうしてもアジア圏に限定されがちだという点です。フィリピンへ語学留学に来るのは、韓国人、日本人、中国人、台湾人など近隣のアジア諸国からの留学生が多く、ヨーロッパや南米からやってくる留学生は少ないのが現状です。
しかし、例えばアメリカの語学学校の場合、日本、中国、韓国、台湾といった東アジア勢はもちろん多いのですが、それ以外にもベトナムやタイ、スリランカ、サウジアラビアなど他のアジア諸国の学生、加えてスペインやフランス、ドイツ、スイス、ノルウェーなどヨーロッパの学生、さらにはブラジルやベネズエラ、コロンビアの学生など、非常に多くの国籍の生徒と出会う機会があります。
欧米へ語学留学するのとフィリピンへ語学留学するのとでは、留学により得られる友人や知人のネットワークが大きく変わってくるのです。こうしたポイントはなかなか気づきにくいものですが、幅広い国籍の人々と触れ合う経験ができない可能性があるということは、人によってデメリットに感じられるでしょう。
まとめ
いかがでしょうか?フィリピン留学にはぜひともおすすめしたい素晴らしいメリットが数多くある一方で、あまり強調されることはないデメリットも存在しています。現在フィリピンへの語学留学を検討している方は、ぜひメリットだけではなくデメリットにも目を向けながらベストな選択をしましょう。
フィリピン語学留学におすすめの語学留学プログラム
最短1日からの超短期留学!「QQ English」のフィリピン・セブ島留学
オンライン英会話サービス大手として知られるQQ Englishでは、フィリピン・セブ島での留学プランを提供しています。週末を利用した3泊4日の日程や、フィリピンへの旅行中に1日のみ学校でレッスンを受けるなど、超短期での留学が可能な柔軟性の高さが特徴です。語学学校では決まった入学日に合わせて渡航するのが一般的ですが、QQ Englishのセブ島留学では希望のスケジュールに応じて曜日に縛られることなくいつでも入学できます。ITパークと呼ばれる好立地の経済特区に校舎と学生寮を構えており、周囲には飲食店やショッピングモールなどの施設も充実。セブ島での滞在を楽しみながら、講師とのマンツーマンレッスンで英語力をしっかりと鍛えられるでしょう。
中心街へアクセス抜群の直営施設に滞在しながら語学留学!「U-GAKU」
「U-GAKU」のフィリピン語学留学プログラムでは、リゾート地として有名なセブ島に滞在しながら英語を学べます。留学期間は最短2週間からとなっており、中心地のセブシティから徒歩5分ほどの好立地にあるU-GAKU直営の宿泊施設に滞在します。必要に応じて、留学中にフィリピンでアルバイトをするための就労許可証の取得サポートも受けられるので、海外で英語を使って働く体験をしたり、働いた分のお金を滞在費の足しにしたりと、現地でできることの選択肢がさらに広がるでしょう。「何から準備を始めたらよいのか分からない」という場合は、まず無料のオンライン相談でカウンセラーから話を聞いてみるのもおすすめです。
フィリピン語学留学に強い留学エージェント
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語学留学プログラム
語学留学エージェント
- School With(スクールウィズ)
- スマ留
- Last Resort(ラストリゾート)
- StudyIn(スタディーイン)
- カナダ留学ジャーナル
- ヒューマンアカデミー(フィリピン語学留学)
- Global Dive(グローバルダイブ)
大学留学エージェント
語学留学先を国別に見る
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