フィリピン語学留学ってどうなの?特徴が丸わかり

最近、英語を学習している社会人の間で人気を集めているのが、フィリピンへの語学留学です。ここでは、フィリピン留学の特徴について簡単にご紹介したいと思います。フィリピンという国についてあまり詳しく知らない方は、ぜひ参考にしてください。フィリピンに対する見方が変わり、新たな留学先の候補となるかもしれません。

フィリピンという国

東京から飛行機で4~5時間、時差もたったの1時間という、日本から最も身近な場所にある英語圏の国、それがフィリピンです。フィリピンは日本と同じ島国で、公用語としてタガログ語と英語を定めています。大小7,000以上の島々からなるフィリピンは、地域によって言語も異なり、母語の数はなんと170以上もあります。そのため、フィリピン人同士でも出身が違えばお互いのローカル言語は分からないことがあります。

また、かつてはスペイン、アメリカの植民地だった経緯もあり、街並みのいたるところにスペイン植民地時代の雰囲気を残しつつ、アメリカらしいカルチャーも浸透しており、経済では華僑が影響力を持っているという非常に多様性のある国です。このように多様な言語と民族、文化を有するフィリピンだからこそ、共通語としての英語は大きな意味を持っています。

フィリピンの英語事情

フィリピンではテレビも字幕なしの英語で流れていますし、レストランやショッピングモールなどでも英語がしっかりと通じます。フィリピンの映画館に行けば、一般の人々が英語の映画を字幕なしで楽しみながら見ていることに驚くことでしょう。登場人物のセリフの意味が分からず、日本人だけ笑うタイミングが分からないということもしばしばあります。

なぜ、フィリピン人はここまで英語が得意なのでしょうか?その秘密はフィリピンの英語教育事情にあります。フィリピンでは小学校から英語の授業が始まります。公立の小学校でも中学年から一部の授業が英語で、私立の学校ともなれば小学一年生の段階から国語や社会の授業を除く全ての科目を英語で教えています。フィリピンでは、このように子供の頃から日常的に英語を利用する環境があるため、アメリカやイギリスといったネイティブ圏への留学経験がある若者はほとんどいないにも関わらず、日本人よりも遥かに英語能力が高いのです。

フィリピンの留学先として人気の都市

フィリピン留学の都市として最も人気があるのはセブです。次いでマニラ、ダバオと続きます。セブ市はセブ州の州都であり、セブ都市圏全体としてはマニラに次いでフィリピンで二番目に人口が多い都市となります。セブの空港があるマクタン島は、フィリピン屈指のリゾートエリアでもあり、多くの南国リゾートが存在しています。

このようにセブは観光地としてのイメージが強いため、セブの事情にあまり詳しくない方は「セブ留学=リゾート」とイメージされることが多いのですが、実際にはセブにある語学学校の多くはリゾートがあるマクタン島ではなく、セブ市の中心エリアに存在しています。

セブ市内は開発が進んでおり、未だにスラムが残る一方で、ITパークやビジネスパークといった近代的なオフィスビルが立ち並ぶエリアもあります。リゾートというよりは、開発途上である東南アジア独特の雑多な都市をイメージしておくとよいでしょう。

また、セブに次いでマニラも留学先として人気があります。マニラは言わずと知れたフィリピンの首都であり、セブよりも遥かに大都会です。しかし、マニラは治安がセブよりも悪く、南国リゾートなどもないため、フィリピンの留学先としては二番手だと言えます。

そして、日本人が多いセブやマニラではなく、よりマイナーな都市で勉強したいという方に人気なのが、フィリピンのミンダナオ島にある都市、ダバオです。ミンダナオ島はフィリピンの中でも特に危険な地域と言われていますが、このダバオだけは事情が全く異なります。

ダバオは現フィリピン大統領のロドリゴ・ドゥテルテ氏が20年間市長を務めた都市であり、ドゥテルテ氏が展開した厳しい取締りにより、任期中にダバオの治安は劇的に改善し、今では東南アジアで最も安全な都市と言われるまでにもなりました。

実際にダバオでは夜に一人で歩いていても身の危険を感じることはありませんし、市内では若者も深夜までクラブやバーなどで盛り上がっています。セブと比較して観光地が少ないのが欠点ですが、メジャーな都市は外したいという方にとってダバオは大変おすすめできる留学先です。

フィリピンには他にも様々な都市がありますが、フィリピン留学の場合、多くの方がセブ、マニラ、ダバオを中心に留学先を決めています。

フィリピンの治安

フィリピンへの語学留学を検討する際に、多くの方が気になるのが現地の治安ではないかと思います。フィリピン全体の治安は、当然ながら日本と比較するとよくありません。

特に治安が悪いのは首都マニラです。日本人の間では既に「マニラの治安は最悪」というイメージが浸透しており、「実際のところそんなに悪いのか?」という声も聞かれますが、たしかにセブやダバオと比較すると、街全体の雰囲気としてマニラの治安の悪さを実感することができます。空港職員やタクシー運転手の態度もセブとは大きく異なりますし、盗難や強盗なども割と頻繁に起こります。地元で暮らす人々からも夜は出歩かないようにアドバイスをもらうことが多く、治安を重要視したい方にとっておすすめできる場所ではありません。

一方のセブは、マニラと比較するとだいぶ田舎の雰囲気があり、治安もかなりよいと言えます。タクシーの運転手やお店の人々も親切な人が多く、日常生活の中で身の危険を感じることはあまりありません。地元の人々が利用するジプニーという乗り合いタクシーの中ではスマートフォンなど高級な所持品を見せない、スラム街には立ち入らない、暗い夜道は一人で出歩かない、といった最低限の注意さえ払っていれば問題はないでしょう。

そして、セブに加えてダバオも上述のように非常に安全な都市として知られています。ミンダナオ島自体はいまだにイスラム過激派の拠点となっているため、ダバオ市内を出ることはとても危険ですが、市内にいる限りは不安を感じることはありません。ただし、ダバオでは2016年9月に市内の中心地で10人以上が死亡する爆破テロが起こりました。ドゥテルテ前市長のもとで治安が劇的に改善したといえ、ミンダナオ島であるということは忘れてはいけません。

フィリピンの語学学校の特徴

フィリピンには数百を超える語学学校が存在しており、特に韓国、中国、台湾、日本といったアジア圏の英語学習者から留学先として人気を集めています。フィリピンは特に韓国からの留学生が多く、語学学校を選ぶ際の基準として、韓国資本の学校か、日本資本の学校か、という点が注目されます。

韓国資本の学校の場合、生徒の多くが韓国人となり、学校によっては提供される食事も韓国料理がメインとなります。また、授業スタイルはスパルタ式の学校が多い点が特徴です。韓国好きの方にとってはこれ以上ない環境だと言えますが、日本人の方の中には肌に合わないと感じる方が多いのも事実です。

一方で日本資本の学校の場合は、やはり生徒も日本人が多くなります。また、日本人のニーズに合わせて宿泊施設や設備のグレードを高くしている学校も多く、きめ細やかなサポート体制を敷いている学校が多いため、快適さや安心を重視する方にとっては日本資本の学校がおすすめです。

ただし、日本資本の学校の場合は、生徒の国籍が多様な学校と日本人限定の学校の2つがありますので、ご自身の目的や希望に応じていずれかを選ぶ必要があります。日本人限定の学校の場合、授業以外の時間ではどうしても日本語で話してしまいがちなので、そうした環境を望まない方は様々な国籍の生徒が集う学校を選ぶことをおすすめします。

授業の特徴

フィリピンの語学学校が提供している授業の一番の特徴は、マンツーマンレッスンを主体としているという点です。一般的に、アメリカやイギリスなど欧米圏の語学学校は10~15名程度の生徒によるグループレッスンを主体としており、マンツーマンレッスンを受けたい場合は追加費用を支払い、オプションを付け加えるしかありません。

一方フィリピンの語学学校ではそもそもマンツーマン形式がスタンダードなので、必然的に英会話の量が増え、上達速度は速くなる傾向にあります。また、例えば1日8コマであれば6コマがマンツーマン、2コマはグループレッスンといった形式をとっている学校もあるので、マンツーマン主体とはいえグループレッスンで他の生徒と仲良くなる機会もあります。

このマンツーマンレッスン主体というスタイルこそが、フィリピン留学が多くの社会人から支持を集めている一つの理由でもあります。仕事や転職、留学などの関係で少しでも短期間で効率的に英語を身につけたい社会人にとって、フィリピン留学のマンツーマンスタイルはベストなのです。

講師の特徴

フィリピン人講師の特徴としては、一般的に非常にフレンドリーで明るい講師が多いという点が挙げられます。表情も豊かでコミュニケーションも取りやすい講師が多いため、英会話初心者の方にも大変おすすめできます。しかし、こうした陽気なフィリピン人のイメージとは裏腹に、いざお互いによく知り合ってみると講師の性格も本当に多様であることが分かります。中にはネガティブな思考の持ち主やかなりウェットな性格の講師もいますので、レッスンを通じてお互いを深く知り合う中で、フィリピン人のイメージが変わることもあるかもしれません。

フィリピンの語学学校はマンツーマンでのレッスンが基本なので、生徒と講師は親密な関係を築きやすい傾向にあります。英会話講師やフィリピン人というフィルターを外し、講師一人一人の個性を感じながらお互いに一人の人間として英語で会話することができるようになれば、その頃には語学力も大きく上達していることでしょう。

また、フィリピンへの語学留学の懸念理由としてよく挙がることが多いのが、フィリピン人講師の英語力や発音についてです。たしかに、フィリピン人講師の中には独特の訛りがある方もいますが、総じて言えば多くの講師がとても流暢なアメリカ英語を話します。中にはネイティブと全く遜色ないほど綺麗な発音でアメリカ英語を話す講師もいます。

上述したようにフィリピンは国民全体の英語力が非常に高いうえ、その中からさらに語学学校の講師として採用されているので、講師の英語力について心配する必要はないでしょう。特に、英会話初心者の方にとっては、フィリピン人の英語はスピードや発音などがとても聞き取りやすく、とてもおすすめです。

ただし、フィリピンはアメリカではありませんので、アメリカでは日常的に使用されているネイティブ特有の言い回しやスラングなどと同じ表現が学べるというわけではありません。この点、アメリカに滞在経験がある英語上級者の方にとっては少し違和感を覚えることもあるかもしれません。

宿泊施設

フィリピンの語学学校は、同じビルに授業フロアと宿泊フロアが入っているケース、生徒専用の宿泊施設やコンドミニアムが近くにあるケースなど様々です。欧米圏への語学留学とは異なり、ホームステイなどはなく、近くのホテルやコンドミニアム、学校側が用意している宿泊施設に滞在するのが一般的です。

フィリピンはインフラが未整備のため、施設によってはネット回線が遅かったり切れたりする、水が出ない、停電する、などのトラブルが多発します。こうしたトラブルは極力避けたいという方は、グレードの高い宿泊施設を用意している語学学校を選ぶことをおすすめします。

滞在費用

フィリピン留学を欧米圏への留学と比較した際に最も魅力的なのが、何と言っても費用面です。フィリピンは物価が日本の3分の1程度で、人件費ともなれば日本の10分の1程度となります。このような経済状況だからこそ、フィリピン留学は非常に低コストで行けるのです。現在フィリピンは急速に経済成長しており、今後は物価や人件費も上がっていくことが予想されますが、現時点では他国への留学と比較してはるかにコストメリットがあると言えます。

例えば1ヶ月間の短期留学をする場合、欧米圏であれば授業料に滞在費、そして生活費を合わせれば少なくとも30~40万円程度はかかりますが、フィリピンであれば15~20万円程度に抑えることが可能です。タクシーは初乗り80円、食費も1食200~300円程度で済みますので、日本で普通に生活するよりも低コストで暮らすことが可能です。

アクティビティ

フィリピンに留学する場合、アクティビティとして人気があるのはやはり週末を利用したリゾート地への小旅行ではないでしょうか。日本人にも大変人気があるセブのマクタン島をはじめ、セブ島の東隣に位置し、船に乗って4時間程度で行けるボホール島、セブから国内線に乗って1時間程度で行けるボラカイ島やパラワン島なども世界屈指の南国リゾートとして知られています。南国ならではの青く透き通った海を見ながらのんびりリフレッシュしたいという方にとって、フィリピンは大変おすすめの留学先だと言えます。

まとめ

これまでご紹介してきたように、フィリピン留学にはフィリピンならではの魅力が数多くあります。フィリピンでは日本人資本の学校も増えてきており、今後ますます日本人留学生が増加することが予想されます。語学留学を検討中の社会人の方は、ぜひフィリピン留学を選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

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English Hub 編集部

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