フォルケホイスコーレ留学とは

フォルケホイスコーレとは

英語が公用語ではないデンマークで、英語を学ぶ場所としてオススメなのがフォルケホイスコーレです。フォルケホイスコーレ(デンマーク語:Folkehøjskole、英語:Folk High School)とは、17歳半以上の人であれば、入学試験なく誰でも通うことができる成人寄宿学校です。専門学校でも大学でもなく、試験や成績評価はないですが、運営財源としてデンマーク政府から補助金が出ています。

期間は、短期サマースクールから、3~6か月の長期コースがあります。短期コースだと4万5千人、長期コースだと約8千人の人が毎年参加しています。デンマーク国内に現在約74校あり、学校によって学べる分野は違いますが、国際関係、ジャーナリズム、政治、陶芸、料理、スポーツ、写真、演劇など幅広い科目を扱っています。

他には、先生と生徒が寮生活をとおして一緒に勉強し食事をし遊ぶという特徴があります。年齢層は、高校卒業後に入学するデンマーク人が多いため20代が多いですが、留学生を中心に30代以降の方もいます。同様のシステムを持つ学校が、他にもノルウェー、スウェーデン、フィンランドなどにもあります。

フォルケホイスコーレは、語学学校ではなく、自分のやりたいことにチャレンジし学べる大人のための学校です。そのため、「英語を学ぶ」のではなく、「英語で興味のあることを学ぶ」ので、英語中級者以上の方に特にオススメです。

また、対話を重視した教育システムなので、寮生活全体をとおして、異なる価値観、文化、社会制度の中で育ってきた人たちとうまく暮らしていくことについて自然に考え、異文化コミュニケーション能力を高めることができます。

【参照リンク】デンマーク教育省
【参照リンク】フォルケホイスコーレ

フォルケ留学の費用・料金相場

航空券代

時期にもよりますが、最安値往復8万円〜から購入できます。飛行時間は直行便で11時間くらいです。

授業料・生活費

授業料、食費、滞在費、インターネット等すべて込みで月10-15万円くらいの学校が多いです。奨学金等を利用すればさらに安く行ける場合もあります。

交通費

週末にどこかに遊びに行く場合の交通費は自費です。首都コペンハーゲン内に住めば、徒歩や自転車があれば活動できます。しかし、ほとんどのフォルケホイスコーレは郊外にあり、場所によっては交通手段があまり充実していないところもあります。その場合の交通手段は電車とバスです。料金はゾーン制で、例えば、コペンハーゲン空港から中央駅まで電車で約15分ですが、運賃は650円と決して安いとは言えません。

ビザ申請代

日本人であればシェンゲン協定園内は申請不要の観光ビザで90日間以内の滞在ができます。もし90日間以上デンマークに滞在する場合は、学生ビザかワーキングホリデービザなどの申請が必要です。学生ビザの申請代は、DKK 2,315(Euro 310)(日本円で約3万円)ですが、ワーキングホリデービザは無料です。ワーキングホリデービザを申請する場合は、申請時に18歳以上30歳未満である必要があります。ビザ申請情報は非常によく変更されるため、最新情報については各自でご確認ください。

【参照リンク】デンマーク移民局

海外保険

日本の保険会社で一年間のワークングホリデー用の海外保険に入ると、最安値でも18万円ほどします。しかし、短期の方であれば、日本のクレジットカードの付帯の保険を利用することも可能です。デンマークで個人番号を取得すれば無料で病院の受診も可能なので、日本で海外保険に入らずに渡航する人もいます。

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水野渚

水野渚(Mizuno Nagisa)。大学卒業後、国家公務員として、安全保障分野で語学力を駆使し、翻訳・通訳を始め、国際会議ロジや国家間交渉に携わる。退職後、現在東京近郊の国際交流型シェアハウスマネージャーをしている。国内では、名古屋、東京、沖縄に住み、海外ではイギリス、デンマーク留学経験の他、世界30か国以上を旅している。サステイナブル、環境、海、クリエイティブ、デザイン、ヘルシー、フード、シェアが気になるキーワード。