【今さら人に聞けない英文法】SVOCって何?

英語を勉強しようと参考書を開いても、説明に使われている用語の意味がそもそも分からない…ということはありませんか?そんな文法用語の中でも特に目にする機会が多い「SVOC」は、学生時代に習った記憶はあっても、理解が曖昧になっている人もいるかもしれませんね。今回は、英語の基本文型を見分けるのに必要な「SVOC」について解説します。今さら人に聞けないと思っている方も、おさらいしてスッキリさせましょう!

英文の4要素

英文の解釈で使われるSVOCは「文の要素」と呼ばれ、それぞれの要素が文の中でどのような順番で並ぶかにより「文型」が決まります。

  • S:主語(subject)⇒動作を行う人やもの、事柄

名詞と代名詞のみが主語になります。

  • V:述語動詞(verb)⇒主語の動作や状態を表す動詞

述語としての働きを担っています。be動詞、一般動詞、助動詞+動詞などが述語動詞になります。

  • O:目的語(object)⇒動作の対象となる語

「~を…する」の「~を」に当たる部分で、名詞と代名詞のみが目的語になります。

  • C:補語(complement)⇒主語あるいは目的語を補う語

名詞(to不定詞を含む)、形容詞(現在分詞・過去分詞を含む)、前置詞句が補語になります。

基本の5文型とは

文の要素である「SVOC」の配列により、英文は5つの型に分類できます。これが「基本5文型」と呼ばれているものです。

第1文型:SV

  • 主語+述語動詞 「SはVする」

主語と述語動詞のみで構成された、最もシンプルな文。

  • My dog barked.
    (私の犬が吠えた)
    S=My dog V=barked
  • We laughed.
    (私たちは笑った)
    S=We V=laughed
  • She works.
    (彼女は働く)
    S=She V=works

第2文型:SVC

  • 主語+述語動詞+補語 「SはCである」

「補語」が「主語」の意味を補っています。(S=C)

  • The kitten is cute.
    (その子猫はかわいい)
    S=The kitten V=is C=cute
  • He looks tired.
    (彼は疲れているように見える) 
    S=He V=looks C=tired
  • She was my English teacher.
    (彼女は私の英語の先生だった) 
    S=She V=was C=my English teacher

第3文型:SVO

  • 主語+述語動詞+目的語 「SはOをVする」

動作の対象となるものが目的語になります。(S≠O)

  • I have a computer.
    (私はコンピューターを持っている) 
    S=I V=have O=a computer
  • We enjoyed playing tennis last Sunday.
    (私たちは先週の日曜日に、テニスを楽しんだ) 
    S=We V=enjoyed O=playing tennis
  • I ate lunch with my friend.
    (私は友達と昼ごはんを食べた) 
    S=I S=ate O=lunch

第4文型:SVOO

  • 主語+述語動詞+目的語①+目的語② 「SはO①にO②をVする」

目的語が2つありますが、一般的に「~に」の部分にあたる目的語①は間接目的語、「~を」にあたる目的語②は直接目的語として訳されます。また、この文型に使われる動詞は限られており、代表的なものとしてbuy、give、offer、leave、tell、send、show、teachなどが挙げられます。

  • She left you a message.
    (彼女はあなたにメッセージを残した) 
    S=She V=left O=you O=a message
  • The hotel offers guests a welcome drink. 
    (そのホテルは宿泊客にウエルカム・ドリンクを振る舞う) 
    S=The hotel V=offers O=guests O=a welcome drink
  • He gave me a bag.
    (彼は私にバッグをくれた) 
    S=He V=gave O=me O=a bag

上記例文はSVOOですが、2つの目的語の語順が変わると第3文型SVOに変わります。間接目的語の前にはtoやforなどの前置詞がおかれ、修飾語の働きをします。

  • He gave a bag to me.
    (彼はバッグを私にくれた)
    S=He V=gave O=a bag(M[修飾語:modifier]=to me)

第5文型:SVOC

  • 主語+述語動詞+目的語+補語 「SはOをCと(に)Vする(SによってOはCになる)」

「目的語」と「補語」がイコールの関係(O=C)になっていれば第5文型です。第4文型では2つの目的語がイコールの関係にならないので(O≠O)、文型を見極めるポイントになります。第5文型で使われる代表的な動詞は、call、keep、think、elect、name、make、findなどです。

  • Everyone calls her Kate.
    (みんなは彼女をケイトと呼ぶ) 
    S=Everyone V=calls O=her C=Kate
  • She kept the window open.
    (彼女は窓を開けたままにした) 
    S=She V=kept O=the window C=open
  • He always makes his teammates happy.
    (彼はいつもチームメイトを幸せにする)
    S=He V=makes O=his teammates C=happy

まとめ

例文とともにSVOCの基本について解説しました。「目的語」と「補語」の見極めに戸惑うかもしれませんが、「目的語」は動作の対象となるもの、「補語」は主語や目的語を補うものと覚えておけば混乱しなくなります。また、第5文型におけるOとCには主語・述語のような関係が成立していることも覚えておくといいでしょう。これまであやふやだった文法用語が理解できたので、ここからさらに英語学習を加速させてくださいね!

【参照サイト】文の要素(英文法大全)
【参照サイト】基本五文型(英文法大全)
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reisuke

オーストラリア在住11年目。英語が最も苦手な教科でありながら英語を話すことに憧れ、海外生活を始める。コミュニケーションのツールとして英語を身につけ、現在では英語で夢を見るまでに。日本語教師として活動していることもあり、英語と日本語の文法の違いや国による英語の違い、言語と文化のつながりなどをライターとして発信中。

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