会話で英語がスムーズに出てこない原因とおすすめのスピーキング練習・勉強法

英語を学習している方の中には、「いざ話そうとすると英語がスムーズに出てこない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。英語のスピーキング力を伸ばすためには、実際に話す練習を積むことももちろん大切ですが、その他にも重要なことがたくさんあります。

今回の記事では、会話で英語がスムーズに出てこない原因と、おすすめのスピーキング練習・勉強法をお伝えしていきたいと思います。

会話で英語がスムーズに出てこないのはなぜ?

会話で英語がスムーズに出てこないケースには、主な原因がいくつか考えられます。順番に説明していきます。

1. 単語力・文法力が不足している

1つ目の考えられる原因は、基礎的な単語・文法の知識が欠けていることです。言いたい内容を英語で正しく表現するためには、最低限の語彙知識と、中学レベルの英文法の理解が必要です。

文法は、英語を話したり書いたりする際のルールなので、文法を知らないと、英文を頭の中で正しく組み立てることができません。また、文法を正しく理解していたとしても、文のピースとなる単語を知らないと、やはり文章を組み立てることは難しくなります。
 

2. 単語・文法が十分に自動化されていない

単語や文法の知識があっても、瞬時にそれらを引き出せるレベルでなければ、会話中に英語がスムーズに出てきません。知っている単語や文法を瞬時に引き出せる状態を、知識が自動化されている状態と表現します。

例えば、私たち日本人にとって日本語は自動化されているので、単語や文法ルールについて頭の中でいちいち考えなくても、スラスラと話すことができます。会話をスムーズに進めるには、英単語や英文法をただ知っているだけではなく、知識を自動化レベルへと高める必要があります。

3. 英語の語順への慣れが不足している

英語と日本語では、文の語順が大きく異なります。例えば、日本語では「彼はその本を買った」のように、目的語の後に動詞が続きますが、英語では動詞の後に目的語を置きます(例:He bought the book)。このように英語と日本語では文のつくりが異なるため、英語の語順が体に馴染んでいないと、日本語で浮かんだ内容を英語にしようとした際に、しどろもどろになってしまいます。

会話で英語がスムーズに出てくるようにするための練習・勉強法

では、会話で英語がスムーズに出てくるようにするためには、どのような練習・勉強をすればよいのか、いくつか紹介していきます。

中学レベルの単語・文法を復習する

英語をスラスラと喋れる状態を目指すためには、まず基礎をきちんと固めることが大事です。特に、中学レベルの英文法は英語の基礎中の基礎になります。中学レベルの英文法に自信がない人は、基礎文法教材を使って学び直してみましょう。『改訂版 中学校3年間の英語が1冊でしっかりわかる本』など、基礎が1冊にまとめられた参考書が多数出版されています。

単語・文法知識の自動化を目指す

また、単語・文法はただ覚えるだけでなく、瞬時にアウトプットできるようになるまで何回も繰り返して、知識の自動化を目指す必要があります。前述した通り、知識が自動化されていないとスムーズに英語が口から出てこないためです。

例えば単語帳を使った学習であれば、和訳を隠した状態で英単語を見て、0.5秒〜1秒以内に口頭で意味を答えることができれば、瞬時に反応できていると言ってよいでしょう。単語・文法の学習をする際は、ただ覚えるだけでなく、常に自動化を目指して学習をするようにしましょう。

音読

英語の語順を体得するのに有効な学習法として代表的なのが、「音読」です。英文を音読することによって、英語を英語の語順のまま理解する力が養われます。また、音源があるものを使って音声を真似して音読すると、英語の正しい発音や抑揚なども身につきます。

音読の際には、ただ声に出すだけではなく、文章の内容をイメージしながら読むことが大切です。音読をしている途中で、詰まったり、意味を捉えられなかったりする箇所があれば、そこで一度止まって単語や文構造を確認するようにしてください。意味を確認できたら、文章をスムーズに読めるようになるまで、繰り返し音読します。

スラッシュリーディング

「スラッシュリーディング」とは、意味のかたまりごとに、英文にスラッシュを書き込みながら読むトレーニングのことです。

例)Jun and Mika / have already left / the office.

スラッシュリーディングのトレーニングに取り組むことで、英語を英語の語順のまま、意味のかたまりごとに内容を素早く理解する力が鍛えられます。英語の語順感覚が身につくので、リーディング力だけでなく、スピーキング力の向上にも効果的です。

瞬間英作文

スピーキング力向上を目指す方に是非取り入れていただきたいトレーニングが、「瞬間英作文」です。「瞬間英作文」は、日本語の文を見て瞬時に英文に訳していくトレーニングです。ベレ出版の『瞬間英作文シリーズ』には、『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』『スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング』など様々な教材が用意されています。

瞬間英作文のトレーニングを行うと、様々な構文を瞬時に組み立てる力が鍛えられ、実際の会話中にも言いたい内容をスムーズに英語に変換しやすくなります。また、沢山の英文に触れる中で語彙やフレーズが身につくので、使える英語表現の幅も広がります。

まとめ

今回は、「会話時に英語がうまく出てこない」という悩みに対して、その原因とおすすめの練習・勉強法をお伝えしました。

会話時には、ライティングやリーディング時以上に瞬発力が求められます。そのため、語彙・文法のスキルはもちろん、英語の語順への慣れや、言いたいことを瞬時に英語に変換する力などが必要となります。一朝一夕には効果を感じられなくても、地道に反復練習を行うことで必ず力はついてきます。今回ご紹介したトレーニングや勉強法を取り入れて、是非英語のスピーキング力アップを目指してみてはいかがでしょうか。

【関連ページ】【2021年】本当におすすめできる人気のオンライン英会話31社を徹底比較!
【関連ページ】英語学習を習慣化!日常に英語を取り入れるおすすめ勉強法5選

The following two tabs change content below.

佐藤 千嘉

中学2年時にニュージーランドの現地校へ1年間留学。高校進学後、オーストラリアへ交換留学で再び1年間留学。高校在学中に英検1級、TOEIC965点、TOEFL iBT106点を取得。早稲田大学国際教養学部に現役合格。英会話講師やTOEICコーチの経験を経て、現在はフリーライターとして活動している。

English Hub 編集部おすすめの英語学習法PICK UP!

English Hub 編集部がおすすめの英語学習法を厳選ピックアップしご紹介しています。

ハツオン

TESOL(英語教授法)を修了した講師による2ヶ月の短期集中プログラムで発音スキルを鍛える!

レアジョブ

満足度99.4%!シェアNo.1、累計会員数90万人を超えるオンライン英会話の代名詞

ビズメイツ

無料体験受講者の50%以上が入会するビジネス英語の決定版プログラム