音楽と台詞、そしてダンスを融合させた、総合エンターテイメントとして親しまれているミュージカル。『キャッツ』や『アニー』など、数々の名作が映画化されているので、楽曲に馴染みがある方も多いのではないでしょうか。
ミュージカルの楽曲は、物語の台詞にメロディーを付けたものが多く、英会話の練習にも最適。音楽に合わせてダンスも披露されるので、楽しみながら英語に触れられるのが魅力です。また、英語圏の文化を学ぶことができるのもポイント。そこで、今回は英語で観たいブロードウェイ・ミュージカルを5つご紹介します!
目次
ブロードウェイ・ミュージカルとは
「ブロードウェイ」とはニューヨークの通りの1つ。41の劇場が存在し、その多くが1,000以上のキャパシティを誇ります。「ブロードウェイ・ミュージカル」とはこれらの劇場で上演されるミュージカルのこと。アメリカの劇場エンターテイメントビジネスの中心地として発展し、今では「ブロードウェイ」自体が、同地における興行ビジネスの代名詞として定着しています。また、100〜499席規模の劇場で上演されるミュージカルや演劇を「オフ・ブロードウェイ(Off-Broadway)」、100席以下のものを「オフ・オフ・ブロードウェイ(Off-Off-Broadway)」とも言います。
英語で観たい!ブロードウェイ・ミュージカル名作5選
1. The Lion King
アフリカを舞台に、「サークル・オブ・ライフ(生命の連環)」を描いたミュージカル『The Lion King』。初演は1997年と、興行期間がブロードウェイで3番目に長く、日本やカナダ、イギリス、オーストラリア、韓国、フランスなど世界中で上演されています。1998年、世界最大の演劇賞とも言われるトニー賞で「最優秀ミュージカル賞」を受賞するなど、エンターテイメント業界での評価も高い作品です。ディズニーの長編アニメーション映画『ライオン・キング』が基になっているので、映画を観た方であれば、内容を理解しやすいミュージカルです。
2. Aladdin
ディズニーのアニメーション映画『アラジン』がベースとなっているミュージカルです。衣装と舞台セットがとても豪華で、物語の世界に入り込んだかと錯覚してしまうほどリアル。見どころは、アニメーション版の主題歌『A Whole New World』が歌われるシーンです。1993年、第65回アカデミー賞で「歌曲賞」を受賞した名曲で、ハモリのパートの美しさは鳥肌が立つほど。演者たちは、空飛ぶ絨毯に乗りながら歌うので、子供の頃の夢が叶ったかのようなロマンチックな気持ちになるでしょう。視覚的にも楽しめる作品なので、英語でミュージカルを観たことがないという方にもおすすめです。
3. Hairspray
1988年のジョン・ウォーターズ(John Waters)監督の映画『ヘアスプレー(Hairspray)』を原作とするミュージカル。アメリカ演劇界で最も権威のある賞とされているトニー賞で、「ベストミュージカル賞」「ベストオリジナルミュージカルスコア賞」を含む8つの賞を受賞しています。歌とダンスが大好きな女子高校生、トレイシーが、逆境を乗り越えながら、周囲の人々をハッピーにしていく様が描かれています。
カラフルな舞台セットと衣装がとても可愛く、クスッと笑えるコミカルなシーンが盛りだくさん。歌とダンスも見応え抜群で、英語学習初心者の方でも無理なく楽しめます。2007年公開の映画版『ヘアスプレー』はミュージカルがベースになっているので、映画を観て予習しておくのもおすすめです。
4. The Phantom of the Opera
フランスの作家、ガストン・ルルー(Gaston Leroux)の小説『オペラ座の怪人』に基づくミュージカル。これまでに世界40カ国・180都市以上で上演され、累計観客動員数は1億4500万人以上という、世界的なヒット作品です。ブロードウェイでの初演は1988年1月26日で、2012年には「ブロードウェイ史上、最も長く上演されている作品」としてギネス認定され、その記録を更新し続けています(※1)。
オペラ座の地下に潜む「ファントム」と、若きソプラノ歌手、クリスティーヌが繰り広げる、悲しくも美しいラブストーリーに心を揺さぶられます。ミュージカル界の巨匠、アンドリュー・ロイド・ウェバー(Andrew Lloyd Webber)が手がけた音楽が素晴らしく、舞台の演出も豪華。セリフやストーリーを全て理解できなかったとしても、十分楽しめるはずです。
※ブロードウェイでの「オペラ座の怪人」は、マジェスティック劇場(Majestic Theatre)で2023年4月16日に閉幕予定
5. Chicago
初演は1996年11月14日。翌年には、権威あるトニー賞で「リバイバル・ミュージカル作品賞」を含む6部門での受賞を果たします。ブロードウェイで2番目に長く上演されており、日本や中国などアジア圏にも進出している世界的ヒット作です。ダンスに見応えがあり、禁酒法時代のアメリカを舞台に展開されるストーリーにもハラハラドキドキさせられます。豪華でセクシーな舞台演出は、英語によるミュージカル鑑賞が初めてという方でも楽しめるでしょう。英語の難易度は高めなので、まずは2002年の映画版『シカゴ』を観て予習するのがおすすめ。出演陣も、レニー・ゼルウィガー(Renée Zellweger)、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(Catherine Zeta-Jones)、リチャード・ギア(Richard Gere)と豪華です。
まとめ
アメリカでは、多くの観客がスタンディングオベーションを行います。日本ではあまり馴染みのない文化ですが、現地でブロードウェイ・ミュージカルを鑑賞すれば、その気持ちも理解できるはず。英語での鑑賞に慣れていない方には、まず映画版や日本版の公演を鑑賞し、ストーリーを把握しておくことをおすすめします。ニューヨークでのミュージカル鑑賞を目標に、英語学習のモチベーションを高めてみるのはいかがでしょうか。
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りみ
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