こんな人が成功する!語学留学を成功に導くために大切な5つのこと

前回のコラムではこんな人は要注意!語学留学に失敗する人の5つの共通点をご紹介しましたが、それではどんなポイントに気をつければ、失敗せずに実りある語学留学生活を過ごすことができるのでしょうか。

失敗や成功の定義は人それぞれですが、この留学は意義のあるものだったとあなたが感じられることが成功のポイントと言えるのではないでしょうか。

時間やお金をかけて、仕事を一定期間ストップさせてでも挑戦する社会人の語学留学。やはり満足のできる結果を残したいですよね。その実現のためには、しっかりとした事前準備と留学先での過ごし方がとても大切になってきます。ここでは、実践で役に立つ語学留学を成功に導く5つのコツをご紹介します。

1. 留学の目標を明確に定める

なぜ海外へ滞在してまで語学を学ぶことにしたのか、その理由をもう一度考え、留学することにより何を実現したいのかを明確にしてから留学先へ出発しましょう。

大切なのは、目標を具体的に決め、リストにするなどしていつでも確認できるようにしておくことです。そして、目標=ゴールという考え方ではなく、大きな目標・小さな目標としていくつか用意することをおすすめします。

大きな目標としては、具体的なTOEICやTOEFLの点数を設定しそれをクリアするという目標や、専門的なコースを終了するという目標など、語学留学をなぜしようと思ったのか?というところに焦点をあてて設定するのがおすすめです。

また、モチベーションを保つための小さな目標としては、外国人の友人を作る、語学留学先で一人旅に出る、1日1回、学校以外でかならず英語を使って会話をするというような、自身が行動をおこせば比較的かんたんに達成でき、楽しみながらできる目標をいくつかリストアップしておくことがおすすめです。

2. 留学前に復習をする

予習という名の復習をしっかりと行いましょう。限られた時間となる留学先で、あなたが望んだレベルやクラスで英語学習がスムーズできるように、これまでに勉強した英語の復習をしてください。参考書にさらりと目を通すだけでも違いが生まれます。

3. 学習準備をしっかりとする〜英文法とスピーキングの練習〜

自身のレベルに合わせたところまででよいので、英文法とスピーキングの復習をします。語学学校では入学時にクラス分けのためのレベルチェックテストがあります。学校によっても異なりますが、その際にライティングのテストとスピーキングのテストが行われる確率が高いです。

このテストの際に、普段から英語に触れていないと、自分が思っていたよりも理解できなかった・話せなかったというケースが出てきます。また、初めての場で緊張してしまい、実力以下の結果になってしまうことも多いです。せっかく語学学校に入るのですから、今現在あなたが持っている英語レベルを落とすことなく、適切なクラスへ割り振ってもらえるよう準備することをおすすめします。

また、語学学校でのクラス分けテストは、やや大雑把に振り分けられる場合もあります。その境目は学校によっても異なりますが、自分にとって少し難しいと感じるレベルから挑戦していきたいと考えている方であれば、自身の英語レベルよりも少しだけ上の文法を予習して、留学先でステップアップを確実にはかるという方法もあります。

4. 挨拶や自己紹介の準備

語学学校での一番最初のクラスでは、必ずといっていいほど簡単な自己紹介の時間があります。英語を人前で話すことを苦手とし、控えめな態度が美徳だと感じる日本人からすれば、他の人の時間を奪うことなく、手短に名前と年齢と趣味だけを伝えて終わりという自己紹介をする人の方が多いかもしれません。

しかし、留学先は日本ではありません。やらないことで文句を言われることはあっても、やりすぎて文句や嫌な顔をされることはほとんどありません。

名前、年齢、趣味の他に「日本で何をしているのか」「どんな目的でこの学校で勉強することを選んだのか」または「週末は観光に行きたいので一緒に出かける仲間を募集中です」など、なにかしらクラスメイトの記憶に残る自己紹介ができると、その後の友人作りもスムーズにいく可能性が大きくなります。

このように、自己紹介用の簡単な英会話を渡航前に準備し暗記しておくのもおすすめです。

5. 現地で日本人と知り合った場合に意識すること

日本人との出会いももちろん大切な出会いです。同じ価値観で話しができる、苦労が分かち合えるのも日本人同士だからという場合もたくさんあります。

短期語学留学の場合は、日本語は絶対話さないと決めて、日本人を避けて生活をする人もいますし、そのほうが英語の上達が早いのも事実です。しかし、せっかく新たな経験をしに海外へ来たのに、そこでしか出会えないであろう人々を自分から遠ざけるのももったいない気がしますよね。

そこでおすすめしたいのは、日本人を完全にさけるのではなくバランスを持って接することです。週に一日二日は、日本人と過ごす時間。語学学校では日本人とでも英語で話しをするなど、英語と日本語を使うバランスを考えるようにします。

そして、1日の最後の就寝前に見たり聞いたりするものは英語にすることをおすすめします。それは次の日の予習をすることでも、映画をみることでも、ルームメイトと話しをすることでも、なんでもよいです。

1日の最後に脳に英語を記憶させるという方法は、それを徹底するだけでも次の日の英語生活をスムーズに進める手助けとなります。

まとめ

備えあれば憂いなし。語学留学を成功させる方法や準備はいろいろあります。しかし、語学留学のスタートをベストの状態で始めることができるかどうかは、その後のあなたの留学を成功へ近づけるかどうかの最も重要なポイントになります。

また、語学留学中はできるだけ英語で生活をしたいと願いつつも、気の合う日本人の友人ができてからは日本語ばかり話す環境から抜け出せなくなり、それが悩みとなってしまうというケースもよく耳にします。日本人同士だと外国人の友人に接するよりも気を遣い、断りづらいという独特の雰囲気があるのも事実です。

ご紹介した大切な5つのコツは、誰にでもできる事前準備であり、どの英語レベルの人でも対象となるコツです。ぜひこれらのことを実行してみてください。みなさんが、実りある充実した留学生活を送ることを応援しています。

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カナダ在住。各地図書館の本を読破することが楽しみの一つ。いわゆる本の虫。言葉や文字にとても惹かれ、現在は英・仏語を話し、国内外で語学講師の経験を持つ。移住を機にリモートワーカーとなり執筆、翻訳、通訳、取材、商品紹介のキャッチ等を手がける。述べ20カ国以上を旅した経験から世界は繋がっていると体感し、国も人種もボーダレスな人生を謳歌する一児のママ。(ブログ:https://sasaki.themedia.jp/

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