ここでは、語学留学を検討されている方のために、アメリカ・カリフォルニア州オークランドへ語学留学をされたomitsuさんの体験談をご紹介します。アメリカへの語学留学をお考えの方はぜひ参考にしてください。
語学留学体験者のプロフィール
ニックネーム | omitsuさん(女性) | 留学時の英語レベル | 英会話中級 |
留学時の職業 | 学生 | 留学時の年齢 | 20代後半 |
留学先の国 | アメリカ | ||
留学先の都市 | カリフォルニア州オークランド | ||
留学期間 | 1987年3月から1987年5月まで | ||
語学学校名 | Mills College ECIW(English Center for International Women) | ||
通っていたコース | 日常英会話 | ||
レッスン形式 | グループレッスン(5名以上) | ||
滞在スタイル | 学生寮 |
語学留学体験談インタビュー
語学留学について
語学留学をしようと思ったきっかけは何ですか?
外国語大学在学中、英米語を専攻していたにもかかわらず、プライベートで英語圏の人とのコミュニーケーションがほとんどなく、おまけに海外旅行の経験も皆無でした。アメリカに行って現地の学生達と一緒に学生生活を送りながら、実際的な生の英語に触れてみようと思ったのがきっかけです。
語学学校での授業はどうでしたか?
授業に入る前にクラスを振り分けるテストがあり、その結果アドバンスのクラスに入りました。授業で習う英文法に関しては、実用英語検定2級をとっていた自分にとってはむしろ既に知っていることばかりで習得に苦労はありませんでした。一方不得手なヒアリングや英会話に関しては、当然ながら英語の授業なので、分からない部分もあって慣れるまで集中できなかったり、嫌気がさすこともしばしばありました。ただ、私のような生徒にも、先生方は忍耐強くゆっくりとわかりやすい英語で話すことに努めてくれたので、なんとか最後まで授業を受け続けることが出来ました。5〜6人のグループの授業だったので、先生とのコミュニーケーションも適度にはかれたことも良い点でした。
滞在先(ホームステイ・学生寮など)での生活はどうでしたか?
留学中はドーム・ステイで、校内にある学生寮に滞在していました。2人部屋のルームメイトは同じ授業を受けている日本人留学生。当時アレルギー体質で鼻炎や喘息の持病がある私にとっては、いびきをかいたり、咳や鼻をかんだりする音で迷惑をルームメイトにかけないように気をつかわねばならなかったのが少々面倒でした。共用のシャワールームにはバスタブがなく、ゆっくりお湯に浸かることができなかったのが残念でした。友人との交流については、やはり英語漬けだと疲れてしまうので日本人留学生とつるむことも多く、夜通し友人の部屋でエンドレスなおしゃべりを楽しんだりしました。
授業以外の時間や休日はどのように過ごしていましたか?
良くない事とは思いながらも授業が終わったら宿題もせず、日本人留学生同士でおしゃべりにふけったり、大学の近所のサンフランシスコでケーブルカーに乗って観光を楽しんだり、映画館に行ったりして遊んでいました。カリフォルニア大学バークレー校も近くにあったので、校内の本屋に行ってぶらぶらすることもありました。また、先生の個人宅で開かれたパーティや学校内の敷地で行われていたダンスパーティなどにも参加し、日本人以外の人たちとの交流をはかりました。
留学中にどのような出会いがありましたか?
日本人留学生の中に、子育ても一段落して留学している40代の主婦がいました。やはり家族を日本に置いてきてまでの覚悟を決めた留学なので、浮ついたところがない語学習得への熱意に良い影響を受けました。その他、同じ授業を受ける留学生の中には、ソ連から亡命してきた大学教授などの妻たちが数人いるなど、米ソ冷戦時代の影響がそんなところにも存在していました。そんな女性たちは子供の遊具もままならないようだったので、たまたま日本から持参したウサギのぬいぐるみをプレゼントすると、思いの外に喜んでくれました。またアフリカ人男子留学生ともパーティで知り合い、グループでサンフランシスコ観光に出かけたりしました。
語学留学によってどのぐらい英語力は伸びましたか?
元々留学前に勉強していた英文法に関しては特に進展はなかったのですが、やはり苦手だったヒアリングとスピーキングの能力は留学前よりは遥かにアップしました。また以前、日本の大学では外人の教師と会話するのを恐れて避けていましたが、留学の成果で外人慣れしたせいか、物怖じせず彼らと話が出来るようになりました。
語学留学で一番楽しかったことは何ですか?
ホームパーティの習慣は当時日本にはあまりなかったこともあって、参加することがとてもエキサイティングで面白く感じました。個人宅を解放して開かれるパーティにはカジュアルありフォーマルありで、そのスタイルに応じて変える装いで着飾って出かける行為はテンションが上がりました。音楽をかけて皆で踊ったり、たどたどしい英語ながらも少人数でディスカッションしたり…、など、それまで経験したことがない新鮮さを感じ、帰国後もパーティの習慣を懐かしく思い出したりしていました。
語学留学で一番辛かったことは何ですか?
ちょっとしたコミュニーケーションの行き違いで、日本人留学生同士の間でいさかいがあったことです。さすがに外国に来てまで日本人同士でトラブルを起こすなど当事者達もバカバカしさを感じてはいたのですが、やはり寮生活で人間関係が密着しすぎて起こってしまった出来事でした。最終的には和解しましたが…。
語学留学をして一番よかったと思うことは何ですか?
留学する前は「外国語大学で英語を専攻しているのに英語を話せない」という恥ずべき事実が露呈することを恐れて、英語圏のネイティブスピーカーを避けていましたが、留学後はそんな外人にも物怖じせず接することが出来るようになりました。ただ単に慣れただけかもしれませんが、その「慣れ」が自分の中では結構大きなものだったのだと思います。また、接してくれる先生や現地の人達のホスピタリティあふれる親切心に感心することで、自分も海外の留学生や旅行者にはもっと親切心を持つべきである、という意識ができたことも留学経験の大きな収穫のひとつです。
語学留学先の都市、アメリカ・カリフォルニア州オークランドについて
留学先の国・都市を選んだ理由は何ですか?
父の会社に勤務していた人が退職後に留学して、非常に良かったということで私に勧めてくれた大学がある場所が、たまたまアメリカのオークランドでした。確かに治安面の不安もありましたが、授業内容の良さなど実体験に基づく勧めだったので、説得力がありました。また、カリフォルニア州は天気も良く温暖な気候なので、当時、喘息持ちだった私にとってはその湿度の低さが身体に良いとの考えもありました。
留学先の都市について、行く前のイメージと行った後でどのようなギャップがありましたか?
オークランドはアメリカ国内でも治安の悪さで有名、とのことで、留学前は戦々恐々としていました。確かに治安の悪い不穏な雰囲気は実際あるのですが、その一方で、校門を出て道ですれ違う地元の住人に「ハイ!」と明るく挨拶されたり、バスに乗れば中学生くらいの黒人の男の子に席を譲ってもらったりなど、アジア人に対する蔑視観のないフレンドリーさに良い印象も持つようになりました。
治安はどうでしたか?
オークランドは、先生から「とにかく学校を出る時は複数で行動せよ。校門の片側方向には教師の付き添いなしには出歩くな」などと仰せつかるほど治安が悪い地域のようでした。校内ですら、レイプ事件があったとのことで、夜は1人歩き厳禁でした。治安に関しては口を酸っぱくして気をつけるように周りから言われていたので、警戒心を怠ることなく抱いている分には大丈夫な印象でした。
食事はどうでしたか?
今のようにバイキングやビュッフェスタイルの食事が日本では定着していない時代の留学でしたので、「食べ放題」の学食はとても新鮮で有難く思いました。また、食材のバリエーションも豊富で、ミルクなどもノンホモ、低温殺菌、低脂肪などを含めて4種類もあったり、パンも精白したもの、全粒粉製などが提供されていました。こんな風に量や食材の種類を選択できるシステムは、当時の日本人学生としては、とてもうらやましく感じました。異常に大きく酸味も甘みも無いイチゴ、キメのあらすぎるカスタードケーキなど、確かに大味で美味しくないものもありましたが、それはそれで経験とばかり楽しくいただきました。
あなたが行った都市のよかった点はどこですか?
持病の喘息の発作がほとんど出なかったほど、湿気が少なく温暖な気候であるということ。また、サンフランシスコやフィッシャーマンズワーフなどの観光地や大学のあるバークレーにアクセスが良く、オノボリさん的な観光が楽しめたり、バークレー校の文化的な雰囲気も味わえるという点が良かったように思います。
あなたが行った都市の悪かった点はどこですか?
大学が位置するオークランドは、治安の悪さについてはお墨付きで、当時全米で治安の悪い都市ワースト5に堂々ランクインするほどのレベル。校内から出る際、片側の道には決して留学生だけで行ってはならない、それどこかそちらの方向を見てもいけない、という極端なことが言われるほどの酷さでした。校門を出てバスなどに乗るまでは、緊張感を保っていないといけない点が面倒でした。
語学留学を考えている方へのメッセージ
語学留学を検討中の方に一言アドバイスやメッセージをお願いします。
まず、できるだけ日本にいる間に英文法だけでもマスターしておくことをお勧めします。ヒアリング、スピーキングの力は留学中に自然に備わってきますが、文法はやはり机に向かってこつこつ勉強しないと習得しづらいところがあります。日本語のテキストで先手を打ってマスターしておくと留学中の学習が効率的で良いように思います。あと、ホームパーティーなどで初対面の人と接する時には、各自のアイデンティティが重要視されるので、日本にいる間に自分の趣味や興味があることをプレゼンテーション出来るように準備をしておくと良いでしょう。たとえば、料理が趣味ということならインスタグラムに自作料理の画像をアップロードしておく、映画好きの人なら好きな映画を口で言えるようにリストをあらかじめ作っておくなど…。
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English Hub 編集部
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