「『今しかできないことをする』という気持ちを忘れないことが大切。」アメリカ・ハワイ語学留学体験談

海外大学への留学を決めていたので、入学資格を得るために付属の語学学校へ行きました。語学だけでなく、各国から生徒が来る学校で勉強することでいろんな人の考え方を勉強できる機会を得たかったからというのも一つの理由です。

5～6人程度の少ない人数で授業が行われるので質問しやすく、文法や単語のレベルも日本の大学よりかなり上だったので英語がある程度できるレベルで入学しても全く退屈しませんでした。上級レベルになると、ほとんど大学の授業とテキストのレベルが変わらないので、良い実践になりました。

学生寮で生活しましたが、かなり狭く、アメリカ人との共同生活だったのですごくストレスがたまりました。部屋を掃除しない人だったのでイライラして喧嘩もしたりしましたが、英語で喧嘩ができるくらいになったのでそれはそれでいい思い出です。

学校の学生新聞作りのチームに所属して、日本の文化についてなどの記事を作成していました。文法や単語の使い方が正しくても、ジャーナリズムの独特の書き方を勉強するのは少し難しかったですが、それでもライティングスキルをうんと伸ばすことができた素晴らしい経験をさせていただきました。

留学後5年がたちますが、台湾人のクラスメートとは今でもやりとりをする仲になりました。日本では同世代の人とあまり話が合わず、年齢の高い人とも出会う場がなかったので友達という友達がいませんでしたが、海外に留学しに来ている人たちはみんな目標があり、意識が高いので尊敬できるし話が合いました。

TOEIC800点前後だったのが900点まで伸びました。また、英語で新聞が書けるくらいにジャーナリズムの勉強をしたのでライティングに関してはネイティブよりもうまく構成、文法について詳しくなったのではないかともいます。

自分が初めて書いた英字新聞が学校中に配られて、学校中でいろんな人に声をかけてもらったことは5年経った今でも思い出すと嬉しくなります。努力をすれば必ず誰かが見ていてくれる、結果をだせばかならずほめてくれる、それを肌で感じた時が一番うれしかったです。

ルームメイトと喧嘩したときは、せっかく仲良くなったのに残念でした。しかも喧嘩した後も2か月一緒に住まなければいけなかったのでそれもつらかったです。結局話し合いをしてしっかり皿洗いや掃除をしてくれることになりましたが、喧嘩のほかに解決策はなかったのか少し後悔しています。

19歳で初めて一人で海外に出て、危ないことや周りの人を心配させてしまうこともありましたが、どこまでが危なくてどこまでならセーフなのかを経験を通して学べたのは大人になるうえでよかったことだと思います。このご時世、無事に帰ってこられたので言えることですが、危ないことをしないと学べないことはたくさんあるので、それを勉強できたことは人生の中でも大きな糧になっています。

もともと戦争に興味があったので、真珠湾のあるハワイを選びました。真珠湾攻撃についてさまざまさ想いをかかえた人と交流することで、違った角度から戦争を見つめられるかと思ってハワイに旅立ちました。ライティングの授業で戦争について話す機会があり、日本人としての意見を述べて書き示すことで同意とまではいかなくても、理解を示してくれるアメリカ軍所属の学生もいました。歴史や文化面で多様な人がいるハワイを選んで良かったと思います。

安全というイメージだったハワイでしたが、ホームレスや麻薬売買がかなり多く初めのイメージとまったく違いました。マリファナもいたるところで売られているので、たばこじゃない独特の大麻の匂いが道で簡単に嗅げてしまいます。旅行先で人気の観光スポットですが、日本とはかなり違って、安全に関しては自己責任でしっかり管理しておかなければいけないと実感しました。

ホームレスが多いので夜はチャイナタウンや街頭の少ない暗い道は避けた方が良さそうです。特に女性だけで出歩く場合は、すりやひったくりも多いので、周りの人を良く見ながら注意して歩かないといけないでしょう。

約1年で10キロ太りました。一食当たりのカロリーが1000を余裕で越えてしまうので気を付けなければいけません。かといって、野菜などはスーパーですごく高いので車があれば農業マーケットに行って買うのが良いと思います。

ビーチが歩いて数分のところにあり、海の透明度も素晴らしいところです。海亀がいるビーチも多くあるので、ハワイでしかできない体験を長期間味わえるのは本当に贅沢な体験だと思います。また、山もたくさんあり、簡単に散策できるので海山共に自然を満喫できます。

食事に関して、観光地だから仕方ないのかもしれませんが金額がかなり高いこと、カロリーが半端じゃなく高いことです。自炊するにも満足できるキッチンがついているところは家賃も高いので、学生はなかなか手が出せません。

目的意識をはっきり持って、「今しかできないことをする」という気持ちを忘れないことが大切だと思います。滞在中は不安になることも多く、日本人と一緒に行動しがちになりますが、日本に帰れば日本人と思う存分話ができるのですから、是非現地でしか会えない人、話せない人たちと思う存分会話して意見交換してください。ただし、このご時世どこで何があるかわかりませんので、安全に関しては気を緩めず、無事に帰国できることを前提に行動したほうが良いでしょう。