「英語力が伸びて、どんどん会話の密度が濃くなっていくのがとても楽しかったです。」フィリピン・セブ語学留学体験談

元々留学やワーキングホリデイに興味を持ち、色々な国を自分の目で見てみたいと思っていました。最終的には世界一周旅行ができたら良いなと夢のようなものも持っていたので、その為に語学留学で英語力を鍛えたいと思った事がきっかけです。

私が行ったサウスピークは自習時間を多く取っており、講師のレッスンと自習はほぼ同じくらいの時間がありました。英語の知識についても教えてくれるのですが、自分で学習計画を立てて英語力を伸ばす方法を教えてもらえたのがとても良かったです。それから発音についてもかなり力を入れていて、正しい発音ができるまで細かく指摘をしてもらえたのでネイティブに近い発音をする為の基礎ができた事も嬉しく思っています。

私は校舎内にある寮で生活していました。3人部屋だった為、共同生活に不安も持っていました。しかし自習時間はほとんど自習室で勉強をしていたので、部屋で過ごす時間が短くて同室の人ともじっくりと会話をする機会はあまりなかったと言えます。部屋にいる時も皆それぞれ机を移動して自分のやりやすい場所で自習をしており、同室の人に刺激されて勉強意欲が沸き英語力をアップさせるにはとても良い環境でした。

サウスピークはTOEICのスコアアップの為に来ている人が多く、休日もレッスンを入れたり自習をしている人が多かったです。私も主に自習室で勉強をしていました。洗濯もしてくれますし、休日も学校で料理を出してくれるので勉強に集中しやすい環境だったと言えます。それでも1度だけ同室だった日本人の方と一緒にアヤラモールというショッピングモールに行きました。そこにはフィリピン料理や日本食レストランもあり、お店の数も多い為1日いても飽きませんでした。私が行った時は音楽イベントもやっていて、いい息抜きになったのを覚えています。

留学中はあまり外には行かなかったので、現地の方と話したり触れ合ったりする機会はそれほどありませんでした。そういった環境の中で嬉しかった出会いは、同じ生徒の中に地元が同じ人がいた事です。まさかセブで同郷の人に会えるとは思っていなかったので話も弾みましたし、現在もたまに会っていて良い関係を築けています。

語学学校に入った当初は、英会話については初級レベルでゆっくり喋ってもらわないと相手が言っている言葉を聞き取る事もできませんでした。私が通っていたのは約1ヶ月なのでレベルアップした自覚はそれほど持てませんでしたが、会話する時は英語を使うように心掛けて以前よりもすぐに英語が頭に浮かぶようになりました。発音についても徹底的に教えてもらえた為、苦手だったRやLの発音がスムーズにできるようになったと思います。

観光もしながら楽しく勉強という感じではなく、高校の受験勉強のように皆必死に勉強に取り組むスパルタ式の学校だった為、遊んだ記憶はほとんどありません。そんな中で楽しかったのはフィリピン人講師と食事中に会話をする時間でした。来た当初は自分の思っている事が言えなかったのに、1週間が経過した辺りから先生の言っている事に対して冗談で返せるようになり、英語で話すのはとても楽しいと思えるようになりました。先生も仲良くなってくると色々なローカル情報を教えてくれて、どんどん会話の密度が濃くなっていくのがとても楽しかったです。

辛かったのは毎日朝5時半に起床していた事です。サウスピークでは自習のやり方は個人に任せられていて、夜勉強する生徒もいれば早起きして勉強する生徒もいました。私は元々夜型の人間だったのですが同室の生徒が皆朝方だった為、夜にガタガタするのが申し訳なくて私も朝型の生活に合わせていました。最初の3日くらいはそれが辛くてなかなか起きる事ができず苦労をしました。

留学をして一番良かったのは色々な生徒と情報交換ができた事です。留学してくる理由や年代は皆様々で、学生もいれば社会人もいてバラバラでした。おそらく日本にいたら出会っていなかったと思える人達と話が出来たのは、本当に良かったと思っています。複数の国に留学している人も多く、「この国ならこの学校が良い」「この国ではここに気を付けた方が良い」など、行った人でないと知らない情報が聞けたのも留学したからだと思うのでとても参考になりました。

元々欧米への留学をしてみたくて留学先を探していたのですが、当時の英語力はTOEIC550点で英会話は簡単な日常会話がかろうじてできる初心者レベルでした。その為、欧米に行く前にもう少し英語力を上げたいと思い、フィリピンの語学学校に短期留学をしました。フィリピンを選んだ一番の理由は、語学学校の費用が安めに設定されていたからです。更にフィリピン人の友人から、フィリピンの治安や気を付ける事など色々な情報を教えてもらっていて、フィリピンについて事前にある程度の知識を持っていた事も理由の一つです。

セブは自然豊かなところだと思っていましたが、意外と車の量が多かったです。場所によっては排気ガスがとにかく臭くて、空気も濁っていると感じました。野良犬の数も日本とは比べ物にならないほど多く、フンもそこら中に落ちています。もっとキレイなところだと思っていたので、その汚さはイメージしていた景色と全然違いました。

ほとんど校舎内で過ごしていたので危険な目には遭いませんでしたが、生徒の中にはスリに遭った人もいてやはり日本に比べたら危険度は高いと思いました。学校近くのカフェで勉強をしていた際、トイレに行った隙に電子辞書が無くなったという人もいました。実際に、外に出る時は先生からスリに気を付けるようにと言われていたので、治安はそこまで良くないと思います。それから車で移動していた時にストリートチルドレンと思える子供達を見かけたりもしたので、日本のように安全とは言えないと感じました。

食事はほとんど学校の食堂で済ませていたのですが、わりと美味しかったです。特にフィリピン料理が出てくる訳ではなく、肉や野菜などバランスが取れた料理が提供されていたので食事で困った事はありません。フルーツが出てくる事が多かったのですが、マンゴーやパパイヤといった南国系のフルーツは、日本で食べるより香りも味も濃くてとても美味しかったです。

気候が思っていたよりも過ごしやすかったというのが一番良かったところです。私が行ったのは7月で暑いは暑いのですが、日本のじめじめとした暑さと違ってカラっとした暑さなので日陰はとても涼しくて快適でした。それから日本よりも緑が鮮やかな印象を持ちました。場所によってだいぶ差がありますが、街中でも木がたくさん生えているところはあるので、そういった街の雰囲気はとても好きでした。

横断歩道がないのには驚きました。交通量が多い交差点でも歩行者用の信号機はどこにもついていませんでした。地元の人は車を避けながら普通に横断していたのですが、とても怖かったです。それから街中でも普通に用を足している人がいたので、衛生的な面でも不快に思いました。

留学先の語学学校の選び方には注意が必要だと思います。語学学校といっても外出が自由なところもあれば、ほとんど外出ができないような厳しいところもあります。学校によって教え方も全く違っているので、留学中に何をしたいのかなど目的にしっかり合った学校を選ばないと失敗に終わってしまいます。それから中学レベルの文法はきちんと覚えておいた方が留学中の勉強がスムーズです。留学前の予習を可能な限りやっておけば先生とのやり取りにゆとりを持てますし、グループレッスンで置いていかれる事も少ないと思います。