ワーキングホリデーに必要な英語力はどれくらい?渡航前の準備方法も

※ この記事には広告・PRが含まれています

海外で休暇を過ごしながら語学学校へ通ったり、現地で仕事をしたりもできるワーキングホリデー制度。ワーホリに興味があるものの、「英語力に自信がないから心配」「英語があまり話せないのに仕事に就けるか不安」という方も少なくないのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ワーキングホリデーでオーストラリアへの滞在経験がある筆者が、海外での生活や就労時にどれくらいの英語力が必要なのかを解説していきます。

目次

ワーキングホリデーに必要な英語力はどれくらい?

ワーキングホリデーで必要となる英語力の目安は、渡航先で何をするかによって異なります。また、英語圏以外に滞在する場合は、英語よりもその国の公用語を使う場面が多いケースもあるでしょう。

語学学校には英語初心者も多い

たとえば、滞在先の国で語学学校へ通う場合は、英語初心者だったとしても心配し過ぎる必要はありません。語学学校で学ぶ人の英語力はさまざまで、初級レベルの人も多くいます。

ほとんどのスクールでは、入学前にレベルチェックテストを実施しているので、自分の英語力に合ったクラスから受講をスタートできます。

仕事をするなら中級以上の英語力が理想

ワーキングホリデー中に現地での就労を目指す場合は、中級以上の英語力を持っていることが望ましいでしょう。

TOEICテストの開発機関であるETSは、「TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」において、TOEIC L&Rスコアで730点以上が取得できていれば「業務上も大きな支障はない」としています。

TOEIC L&Rは、主にリスニング力とリーディング力を測る試験である一方、実際の仕事の場では、英語の4技能を組み合わせた総合的なコミュニケーションスキルが求められます。上記のデータはあくまでも一つの目安ですが、700点程度のTOEICスコアがあれば、英語でコミュニケーションを取るために必要な素地が備わっているとも言えるでしょう。

ただし、求められる英語力は仕事の種類・内容によっても変わるため、「英語力試験で十分なスコアを取っていなければ働くチャンスがない」という訳ではありません。

英語初心者の方が語学学校に通い、英語力にある程度自信がついた段階で仕事探しにチャレンジすることも可能です。

英語力ゼロでもワーキングホリデーに行ける?

ワーホリ生活では英語力以外にも主体性・積極性が鍵に

ワーホリ生活において、英語力に対する自信のなさをカバーするためには、人一倍たくさん行動を起こすことが鍵となります。

なぜなら、たとえ現状の英語力が高くなかったとしても、渡航先の国で仕事を見つけたり、友達を作ったりするチャンスはいくらでも得られるからです。大切なのは、自分ができる範囲から積極的に行動を起こし、英語でコミュニケーションを取ろうとし続ける姿勢です。

現地に滞在中、英語と触れる機会を多く作れば、英語力が伸びやすくなることに加え、仕事を獲得できる可能性も上がります。実際に、オーストラリアに渡航経験のある筆者の周りでは、「滞在先で作った友達が仕事を紹介してくれた」というワーキングホリデー経験者からの体験談も数多く耳にします。

滞在先での生活を充実させるためには、地域の英会話サークルに足を運んだり、SNSや言語交換アプリを活用しながら英会話の練習相手を探したりするなど、とにかく活動範囲を積極的に広げるよう心がけてみてください。

職種によっては初級レベルの英語力でも仕事に就ける場合がある

ワーホリビザで海外に渡航し、現地で働く場合、就く職種によっても必要な英語力の目安が変わります。

「まだ英語力に自信がないけれど、渡航後にできるだけ早く就労したい」という場合は、はじめは人と話す機会が比較的少ない清掃の仕事や、職場に日本人が多くいる日本食レストランなどで働きながら、徐々に英語に慣れていくのがおすすめです。

他にも英語力の有無にかかわらず挑戦できる職業はたくさんあるので、諦めずにさまざまな仕事に目を向けてみましょう。

また、日本で働いた経験のある職種を選ぶことで、採用されやすくなるケースもあります。ワーキングホリデーでオーストラリアに渡航した方の中には、経験のあったマッサージセラピストの求人に応募し、英語力がほぼゼロの状態からすぐに就労を開始した人もいます。

求人への応募の際は、仕事に直結する経験・スキルがあることを、レジュメ(履歴書)や面接の中でしっかりアピールするようにしましょう。

情報収集に自信がなければワーホリエージェントの利用もおすすめめ

「すべて一人で情報収集をするのは不安」「周りにワーキングホリデーの経験者がいないので、なかなか体験談が聞けない」という場合は、ワーホリに対応した留学エージェントに相談してみるのも一つの選択肢です。

ワーホリエージェントを利用することで、ビザの申請サポートや空港からの送迎、ホームステイ先・語学学校の斡旋など、幅広いサポートを受けられます。また、現地での暮らしに関する心配事・不明点も気軽に相談できるため、英語力に自信がない方にとっては特に心強いでしょう。

ワーキングホリデー経験者が語る!渡航前にできる準備と心構え

ここからは、ワーキングホリデーでオーストラリアへの渡航経験がある筆者がおすすめする、出発前に日本でできる準備について紹介します。

中学英語を学び直しておこう

ワーキングホリデーへの出発前に日本でしておくべき準備としては、できる限り多く英語に触れておくことが挙げられます。

洋楽を聴いたり、海外映画を観たりする方法もありますが、英語初心者の方がいきなりオールイングリッシュのコンテンツを学習に取り入れるのは、やや難易度が高いかもしれません。

現状の英語力が初級レベルの場合、まず取り組むべきなのは、中学英語の復習です。日常英会話のほとんどは、中学校で習う英文法で構成されているとも言われています。

英語初心者が効率的に基礎力を身につけるためにおすすめの教材や参考書については、下記のページも参考にしてみてください。

オンライン英会話で英語を話すことに慣れよう

ワーホリ渡航前の準備では、基礎単語や文法などの勉強に加え、オンライン英会話サービスの受講もおすすめです。

英語のリスニング・スピーキングに慣れておくことで、現地でいざ英語を話す際の心理的なハードルも下げられるでしょう。

渡航先の国によっては、その地域に住む人たちならではの英語のアクセントが感じられる場合もあります。オンライン英会話の中には、オーストラリアやカナダなどの英語圏をはじめ、その他のさまざまな国出身の講師を選んでレッスンを受講できるサービスが存在します。

英会話の練習だけでなく、現地での暮らしに関する情報収集も兼ねて、色々な講師と話してみてはいかがでしょうか。

日常生活でも有効!TOEIC学習を取り入れよう

ワーホリ生活では、現地でスマホを使うためのSIM契約、銀行口座の開設、シェアハウスの契約、いざという時の病院の受診など、さまざまな手続きや契約を、基本的にはすべて英語(またはその国の公用語)でこなさなければなりません。

このような日常生活の幅広いシーンで使う英語は、実はTOEICの試験問題の中に数多く登場します。

「TOEICはビジネス英語の試験だから、日常生活ではあまり役に立たないのでは?」というイメージを持っている方も少なくないかと思いますが、実際に英語圏で生活をしていると、さまざまな場面でTOEIC英単語を見聞きします。

渡航後の生活を少しでもスムーズにするために、TOEICの問題集を解いたり、過去問のリスニング音声を聞いたりしておくのもおすすめです。

ワーホリ出発前に短期集中で英語力を鍛えるなら

トライズ(TORAIZ)の「ワーキングホリデー準備英語コース」

トライズ

トライズ(TORAIZ)の「ワーキングホリデー準備英語コース」は、3ヶ月の短期集中でワーホリ生活に必要な英語力を鍛えるコーチングプログラムです。ネイティブコーチによる週3回のマンツーマンレッスンと、専属コンサルタントとの面談・フィードバックメールをベースに学習に取り組み、就きたい職種・仕事に応じたフルカスタマイズのカリキュラムで英語スキルを磨きます。ワーキングホリデー中に現地で働くことを目標とする場合、渡航前に英語力をブラッシュアップしておくことで、到着直後からスタートダッシュを切り、仕事探しもスムーズに進められるでしょう。渡航先の国で過ごす時間を最大限有効活用したい方におすすめのコースです。

まとめ

英語力が初級レベルの方であっても、ワーキングホリデーに行くことは可能です。

仕事選びを工夫したり、自分がすでに持っている職業経験・スキルを活かしたりすれば、現地ですぐに就労を開始することも難しくありません。事前準備の徹底や、必要に応じたワーホリエージェントの活用などで、渡航前の不安も大幅に解消できます。

英語力を理由に海外生活への挑戦をためらっていた方は、ぜひこの記事を参考にしながら、ワーホリにチャレンジしてみてください!

The following two tabs change content below.

佐藤 千嘉

中学2年時にニュージーランドの現地校へ1年間留学。高校進学後、オーストラリアへ交換留学で再び1年間留学。高校在学中に英検1級、TOEIC965点、TOEFL iBT106点を取得。早稲田大学国際教養学部に現役合格。英会話講師やTOEICコーチの経験を経て、現在はフリーライターとして活動している。