「英語を話す度胸がついたことが一番の収穫です。」イギリス・カンタベリー語学留学体験談

外国人と英語でコミュニケーションをとりたい、英会話力を伸ばしたいと思い、留学を決意しました。また大学受験を控えていたこともあり、受験勉強のモチベーションアップや英語の成績向上につなげることができたら、と思っていました

クラス分けテストの結果配属されたクラスにはフランス人やスペイン人が多く、日本人は私を含め3人ほどでした。ティーン向けの日常会話クラスということもあり、授業は楽しみながらできるゲーム形式のものが多かったです。ビートルズの曲を聴いて歌詞の穴埋めをしたり、英語字幕付きの映画を見て、簡単なディスカッションをしたりしました。

私はホームステイをしていました。周辺に語学学校が多いためか、家族は留学生の受け入れに慣れている様子でした。特にお母さんは、英語力が未熟な私とも意思疎通が取れるようにボディランゲージなどを駆使してくれて、とても助かりました。食事が合わないことも覚悟してインスタント食品なども持っていきましたが、お母さんが作ってくれる料理はとてもおいしく、心配は杞憂に終わりました。

カンタベリーはそのきれいな街並みから観光地としても有名で、暇つぶしには事欠きませんでした。放課後は友人と大聖堂を観光し、ウィンドウショッピングを楽しみました。また少し歩くとのどかな田園風景が広がっており、休日は家族や飼い犬と一緒にお散歩をしていました。

同じ家庭にステイしていたスペイン人の英語教師と仲良くなったことが印象に残っています。彼女は英語が堪能で、宿題でわからないことがあると彼女によく質問をしていました。また同じクラスのスペイン人生徒との付き合いに悩んだ時に相談に乗ってくれたりしました。

留学したことで英語を話す度胸がつき、それまでうまく話せなかった高校のALTと会話ができるようになりました。また留学経験のおかげで大学受験へのモチベーションも上がり、模試の成績も20点ほどアップしました。

友達と一緒にクラブに行ったことが印象に残っています。クラブにいた人の殆どが、他校を含む語学学校の生徒だったため、安心して楽しむことができました。外国人の中に混ざって会話を楽しんだり、時には踊ったり、なかなか日本ではできない経験をさせてもらったと思います。

入学したての頃は、授業でなかなか発言できずにつらい思いをしました。答えはなんとなくわかっているものの、英語に自信がなく発言できずにいました。そんな時先生から「英語が間違っていても発言すること、文法に多少おかしいところがあっても意味は伝わる」というアドバイスをいただきました。それをきっかけに徐々にクラスで発言できるようになり、クラスメイトとも打ち解けることができました。

英語を話す度胸がついたことです。普段の高校の授業では、文法的に正しい英語を使うことに重点が置かれているため、英語の文章を読んだり発言するときは常に緊張していました。しかし実際の英語コミュニケーションでは、文法の正しさよりも意味や意思が思い通りに伝わるかどうかに重点が置かれるため、とりあえず英語で発言してみる、いわゆる度胸のようなものがついたことが一番の収穫です。

当時洋楽、特にブリティッシュ・ロックにハマっていたので、イギリスに留学することにしました。休日はロンドン観光に行き、聖地を巡ったりしました。また、カンタベリーの歴史ある街並みや治安の良さも決め手の一つでした。

カンタベリーは想像していたよりも栄えていて、観光客も多く、とても賑やかな町でした。中心部は大聖堂や商店が立ち並ぶ、とても雰囲気の良い街ですが、すこし郊外に向かって歩くと景色は一変し、田園風景が広がっています。都会派、田舎派の両方にお勧めできる街だと思います。

治安は特に問題ありませんでした。さすがに夜間に女性が一人で歩くのはお勧めできませんが、昼間は女性一人で歩いていても問題ありません。町の中心部は観光地として賑わっている為、スリなどには多少注意が必要、という程度です。

イギリスということもあり多少身構えてインスタント食品なども持っていきましたが、杞憂でした。食事は基本的にホームステイ先で頂いていましたが、とてもおいしかったです。レストランなどの食事もおいしく、大変満足できました。ただ観光地ということもあり、値段は多少高めでした。

カンタベリーのきれいで歴史ある街並みは本当に素晴らしかったです。観光客や語学留学に来ている人も多いため、イギリスにいながらいろいろな国の人と交流することができます。私は8月に滞在していたのですが、日本よりも涼しく快適に過ごすことができました。

強いて挙げるならば、観光客や語学留学生が多いため、なんとなくの英語やボディーランゲージでも意思疎通が図れてしまうところです。もちろんこれは良い点でもあるのですが、どっぷりとブリティッシュイングリッシュに浸りたい、厳しい環境に身を置いて英語サバイバル経験をしたいという方には不向きな都市かもしれません。

留学前、私は英語が通じなかったら、学校になじめなかったらどうしよう、など不安がいっぱいでした。実際、最初のころは学校でも発言できず落ち込んだりもしました。しかし一方で、ホストマザーがすごく優しい、かわいい犬を飼っている、クラブでの楽しい経験など、想像もしていなかった嬉しい出来事もたくさんありました。留学を前に心配なこともたくさんあるかと思いますが、留学先にはそれ以上に意外な、想像もしていなかった楽しいことが待っていると思います。