SDGsを英語で学ぶおすすめの書籍・教材・プログラム特集

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世界の共通目標「 SDGs」。近年は日本における認知も急速に高まり、政治からビジネス、教育、文化・芸術に至るまで、各方面で優先課題として掲げられています。SDGsは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の頭字語であり、誰一人取り残さない、持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現を目指して掲げられた17の国際目標です。

その目標は貧困や飢餓、保健、ジェンダー、エネルギー、気候変動など多岐のテーマにわたり、全ての人が自分ごととして取り組める内容となっています。そして、SDGsを達成するためには国際社会が足並みを揃えて取り組む必要があり、情報共有は不可欠です。SDGsを採択した国連の公用語の1つであり、国境を越えて広い地域で使用される英語を学ぶことで、世界のSDGs事情を知り、情報交換がしやすくなります。

そこで今回はSDGsについて英語で学べる教材・サービスをご紹介します!

目次

SDGsについて英語で学べる書籍

やさしい英語でSDGs!(合同出版)

本間 正人 ・山本 ミッシェール のぞみ 著

SDGsについて、国際機関が発行する公式文書は専門用語も多く、難しいという現状を踏まえ、できる限り分かりやすく「やさしい英語」にリライト。SDGsの17ゴールがそれぞれ6ページで構成されており、テキストを読む、音声を聞く、動画を見る、というステップで効果的に英語が学べる内容になっています(※)。

まずは英文で各ゴールの内容を理解します。難易度の高い語句は赤字になっており、右側に解説があります。日本語訳と世界三大通信社の一つAFP通信による関連画像も、理解の助けになります。さらに、文章の内容に基づいた質問を投げかける「Question」、図表やマップを見ながら考えを深める「Thinking」を経て、「Dialogue」の会話文で理解をさらに深めます。最後はトピックディスカッションが設けられているので、リスニング・リーディングのみならず、スピーキングも鍛えられる教材です。

※音声・動画は記載された指示に従い、オンラインでの視聴となります

VOAで聞き読み SDGs英語ニュース入門(コスモピア)

コスモピアeステーション編集部・編

本書はアメリカの国営放送VOA(Voice of America)の中でも、英語の非ネイティブスピーカー向けにゆっくりしたスピードのニュースを流しているVOA Learning Englishを学習素材として使用しているのが特徴。SDGsの17項目を英語で理解する入門書となっており、各目標について、まず日本語で解説されているため、背景知識がしっかりと身に付く構成になっています。

該当する目標について、日本と世界の現状をベースとした解説を読んだ後、ピックアップキーワードを確認します。次に、VOAから引用された関連記事を読み、合わせて音声も聞きます。隣のページには日本語訳と、重要な語句についての解説もあり、記事内容をできる限り正確に理解するための心遣いが感じられます。高校レベル以上の英語力を持ち、幅広いテーマで英語を学びたい方にもおすすめです。

CLIL 英語で考えるSDGs―持続可能な開発目標(三修社)

笹島茂・小島さつき・安部由紀子・佐藤元樹・Barry Kavanagh・工藤泰三 著

教育理念の1つであるCLIL(※1)をベースに構成された教科書です。内容(Content)、思考(Cognition)、コミュニケーション(Communication)、文化間理解(Culture)の「4つのC」をコンセプトとして掲げ、SDGs の理解と実践を目標としています。

内容は14のユニットから成り、例えば「Unit1」では17の目標の中から、「貧困」と「飢餓」に焦点を当て、文法としては「現在形」がフィーチャーされています。このように、各章ごとに1〜2つの目標に焦点を当て、特定の品詞にフォーカスしているのが特徴です。

学習の流れとしては、テーマの背景について確認するところから始まり、関連する語彙のチェック、クイズ、リスニング・リーディング問題、文法エクササイズ、リサーチ、そしてプレゼンテーションと、多彩なアプローチでSDGsの理解を深めていきます。学習者の英語力はCEFR (※2)のB1前後を対象としています。

※1 CLIL:特定のテーマや教科・科目について英語で学ぶ学習法
※2 CEFR:言語や国境を問わず、外国語能力を同一の基準で測ることが出来る国際標準

Advanced 3 SDGs: Problems and Solutions (TAGAKI®)

TAGAKIは日本語の「多書き」に由来し、「考える→書く→伝える」を繰り返しながら、自分の意見を英語で書けるようになることを目指す、英語ライティング教材です。「英文ライティングというのは本来、まずはじめに表現したい内容ありきで、文法的な正しさはその次にあるべきもの」という考えのもと、答え合わせも行われません。

本書は内容が全て英語となっている「Advanced」シリーズに該当し、いま世界で何が起きているかを知り、考え、伝えることがテーマとなっています。

まずはマンガで当該の目標について学び、音声も聞きます。その後5つの問題に答え、どこまで理解できたかを確認。そして、目標達成のために国々が取り組んだ課題とその解決策についてのサンプル文を読み、音声も聞きます。最後の課題はリサーチとなっており、トピックの関連事項について検索で調べ、自分の国で取り組まれている課題と解決策について150文字程度で答えます。

SDGsについて英語で学べるオンラインプログラム

SDGsアカデミア・オンライン学修プログラム(LOOB)

NGO LOOB ロオブ トップ2001年からフィリピンで青少年育成とコミュニティ開発を行っている非政府組織(NGO)のLOOB(ロオブ)。「一方的な支援でなく、現地の人と共に学び成長すること」をモットーに、低所得者層を対象とした教育・医療支援、環境保護など、SDGsの17目標のうち、10の目標を網羅した支援活動を推進しています。

コロナ禍を受け、LOOBでは高校生・大学生・U30(30歳以下の方)を対象に、SDGsを英語で学ぶオンラインプログラムを実施。「SDGsユースエクスチェンジ」では、同年代のフィリピン人たちとディスカッションし、社会課題やアプローチについて学びます。全6回のセッションを修了すると、フィリピン政府観光省が後援する修了証書が発行されます。

また、世界の現状を英語で学び、コミュニティ開発を体験する「SDGs英語&ソーシャルアクションプログラム(ESAP)」は全12回。一定期間の中で自分の都合に合わせて受講することができます。そのうち9回が、現地のメンターとマンツーマンで学ぶ「SDGs English」の時間、残り3回はフィリピンで社会課題の解決を行う団体へのインタビューやプレゼンを行う「Social Action」の時間となっています。

こうした「SDGsアカデミア・オンライン学修プログラム」による全ての収益は、現地の貧困地域での活動に当てられます。

SDGsトピックカンバセーション(QQイングリッシュ)

QQイングリッシュ トップイギリスで生まれた学習法「カランメソッド」(英語を母語としない人向けの教授法)の正式認定校で、TESOL(※)を取得した講師たちによるプロフェッショナルなレッスンを特徴とするオンライン英会話「QQイングリッシュ」。2020年12月よりリニューアルされたカリキュラム「トピックカンバセーション」ではクリティカルシンキングの要素を取り入れ、実生活で欠かせない「スモールトーク(世間話)」のスキル向上を目指します。

SDGsトピックカンバセーションは、各目標が2つのレッスンに分かれており、全17ゴール(全34レッスン)で構成されています。写真描写やトピックに対するディスカッションを通し、各課題を説明し、自分の意見を述べる力を養います。Lesson1では目標についての基礎知識とコンセプトを英語で表現する方法を学び、その解決策を考え、英語で表現する練習が行われます。Lesson2はLesson1の復習から始まり、異なる2つの国における問題やシチュエーションを説明し、解決策について述べる練習を行います。そして、各国の施策について教師とディベートを行い、最後に生徒自身が考える「課題解決策」についてショートスピーチを行います。

※TESOL:英語を母国語としない人に、英語を指導することのできる国際資格

「聞くコンテンツ」英語で学ぶSDGs(ネイティブキャンプ)

ネイティブキャンプ トップページレッスン回数無制限・予約不要で、世界各国の講師によるマンツーマンの英会話レッスンを受講できるオンライン英会話「ネイティブキャンプ」。無料トライアル会員を含む、すべての会員が無料で利用できる学習コンテンツ「読む・聞くコンテンツ」にSDGsが加わりました。これらはシャドーイングのためのコンテンツとなっており、リスニング力の向上にもつながります。また、レッスンでは海外の講師とSDGsを題材に英語でディスカッションをすることで、その世界的な現状を知るきっかけにもなるでしょう。

これまでにリリースされているのは「貧困をなくそう」(ゴール1)、「すべての人に健康と福祉を」(ゴール3)、「働きがいも経済成長も」(ゴール8)などのトピック。また、公式YouTubeチャンネルでは、各ゴールについて様々な国の講師にインタビューを行い、各国の現状や目標を達成するための取り組みについて話している動画もあるので是非チェックしてみてください。

SDGsコース(Kimini英会話)

「Kimini英会話」は、教育業界大手の学研グループGlatsが提供するオンライン英会話サービス。全国の中学校・高校など200校以上の教育機関で導入されているのも安心のポイントです。Kimini英会話の「SDGsコース」では、SDGsの17のゴールについて英語で学習。世界各国の現状や取り組みを知り、考え、講師とのディスカッションを通じて、自分の意見を言う訓練ができます。扱うトピックは貧困や教育、地球温暖化、エネルギー問題など多岐に渡り、英語力の向上はもちろん、社会問題・環境問題への知識が身につくのも嬉しいポイント。

学習の流れとしては「予習→レッスン→復習」というサイクルで、インプットとアウトプットを繰り返します。まず、準備された事前学習教材を使い、レッスンで扱われる単語やトピックを確認。レッスンは4つのセクションに分かれており、セクション1ではある国の現状を講師が英語で説明します。セクション2では写真の描写説明、セクション3では学んだ内容をベースにした並べ替え問題を行います。セクション4では内容について質問がされ、賛否や意見を述べ、講師との簡単なディスカッションも行います。SDGsについての知識や会話力をビジネスの場で生かしたい方にもおすすめです。

SDGsコース Kimini英会話

「SDGsコース」教材サンプル

実力養成 多読 SDGs(スパトレ)

スパトレ第二言語習得論の第一人者である白井恭弘教授が監修し、認知心理学や脳科学の最新研究結果に基づいたレッスンを提供するオンライン英会話「スパトレ」。レッスン受講前には予習・復習が必須となっており、自習前提のカリキュラム構成で学習の習慣化を目指します。まずは初回実力テストで6つのスキル(※)に基づき、実力を細やかに測定。結果に応じて、日本人スタッフが最適な教材を選定してくれます。レッスンでは、自習で理解した内容について外国人トレーナーがチェックを行い、徹底的にサポート。トレーナーたちは全員、受講生が初心者でも英会話のみでレッスンを進められるように訓練を受けているので安心です。

そんなスパトレでは受講生向けに、SDGsをテーマにした教材を無料で提供。「No Poverty」や「Good Health and Well-being」など、SDGsで設定されている17のゴールをテーマにした文章を読み、内容に応じて質疑応答やディスカッションを行います。文章の英語レベルは初級・中級・上級と3段階に分かれており、各ゴールについて世界事例やデータを交えて解説され、SDGsへの理解も深まる内容となっています。

※ 6つのスキル:言語認識、意味理解、組み立て、記述、音声化、インタラクション

スパトレ SDGs 初級 教材

「SDGs 初級」教材サンプル

スパトレ SDGs中級

「SDGs 中級」教材サンプル

SDGsについて英語で学べるその他のサービス

サステナ英語レッスン(フジテレビ)

サステナ英語レッスン トップフジテレビによるテレビ番組連動型SDGs英語学習サイト「サステナ英語レッスン」。SDGsをテーマにした番組『フューチャーランナーズ~17の未来~』の英語字幕を教材として使用し、毎週木曜にテーマが更新されます。

貧困・格差・男女平等・気候変動など、同番組で放送された地球規模の課題を毎回一つ取り上げ、まずは字幕英語の「キーワード&フレーズ」について解説。そして、「翻訳の肝」では翻訳のプロセスについて触れ、英語表現の細かなニュアンスや文化背景について触れています。最後はフジテレビの鈴木唯アナウンサーとともにピックアップキーワード/フレーズの発音を確認します。生徒役にガチャピン&ムックが登場するのもフジテレビならではで、楽しく学べる構成になっています。

SDGs Compendium(Zenbird x English Hub)

English Hubは、日本のソーシャルグッドを海外に発信するメディア「 Zenbird 」とコラボレーションし、SDGsで英語を学ぶ「SDGs Compendium(コンペンディアム)-英語xSDGs」をスタートさせました。

Compendiumとは、「包括的解説、概要、大要」を意味します。Zenbirdの記事をベースに、SDGsに関連するトピックについて学べる動画シリーズをYouTubeにアップしています。Zenbirdの編集長で、日本のSDGs事情に日々アンテナを張るロジャーがナビゲーターを務め、日本の英語学習者向けに、SDGsの学習を通して英語が学べるようにアレンジしてお届けします。

まとめ

小中高と順次、実施されている「新学習指導要領」では「持続可能な社会の創り手の育成」が明記され、SDGsの担い手の育成を目指しています。ビジネスにおいても近年は、財務情報のみならず、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の要素を考慮した「ESG投資」が注目を集めています。

SDGsはこれからの社会生活を営む上で身に付けるべきリテラシーであるのはもちろんのこと、世界中の人々と英語で話すためのきっかけにもなります。無料で学べるサービスもあるので、この機会に是非、チェックしてみてください!

【関連ページ】SDGs Compendium-英語xSDGs

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