「英語で会議をする際に留学経験がとても役立っています。」アメリカ・サンフランシスコ語学留学体験談

日本生まれ日本育ち、両親も日本人で日本語しか喋れません。学校では英語の授業があったものの、どの教科よりも一番苦手でした。基本的な英単語さえあやふやでしたが、仕事の取引先相手に外国の方が増えてきたのです。打ち合わせや会議で英語が用いられる事が多くなりましたので、日常会話英語だけでも身につけなければいけないと危機感がありました。

少人数制の暮らしだからか、とてもアットホームでした。海外に来るのも初めて、しかも1人きりでドキドキしていたのですが、私のように英語を勉強したいと思う英語初心者の皆がいたのです。日本人だけではなく中華圏の人も多かったのですが「皆同じ位のレベル」という事で、学びやすく感じました。講師も初心者向けの教え方が上手なので、解らない点があっても都度質問しやすかったです。授業は月～金曜、文法や読解を学んだり、2人1組になった生徒同士で英語で会話したりします。大体朝9時～夕方15時くらいまで、中学・高校の頃のようにみっちり勉強していました。初心者コースだったからかテキスト内容も中学・高校レベルの簡単な中身でわかりやすかったです。

滞在先はマンションで、1人部屋でした。学校から歩いて15分程の所、ダウンタウンにあるのですが、治安はそこまで悪くありません。ダウンタウンという事で怖いイメージを持っていましたが、夜間や路地での1人歩きをしなければ安全な街です。栄えているので買い物をする場所も多く、交通も整っているので便利でした。

授業の休憩は、学校のカフェテリアで他の留学生とお喋りして過ごしました。カフェテリアはとてもお洒落で広く造られており、居心地が良いのです。休みの日は学校で仲良くなった同年代の子達と出かけたり、1人で街を散策しました。有名なゴールデンゲート・ブリッジを見に行ったりと、観光を楽しんだりもしました。

留学した際、近くのカフェへよく食事に行っていました。そこは静かで落ち着く雰囲気のお店で、メニューも美味しいので気に入っていたのです。通いだして3ヶ月経った頃に店員さんから「日本人？留学生？」と英語で話しかけられました。その店員さんは女性の方で私と同年代、前々から日本に興味があったそうです。色々話す内に仲良くなって、今では時々メールをしたり、日本に遊びにきた際には泊まりに来てもらう事もある程です。思わぬ所から一生の付き合いが出来るような友達が出来ました。

最初は中学生1年生レベルの英語力もなかった私ですが、最終的には日常会話程度であればリスニングもトーキングも難なくこなせるようになりました。英文を読んでもすぐにそれを訳せるようにもなったので、大学生レベルまで伸びたのではないかと思います。

語学学校で仲良くなった子達数名で集まって、その内の1人の借りているマンションの部屋でパーティーをした事です。パーティーといってもお菓子やピザを持ち寄ってテレビを見たりお喋りするだけですが、かなり楽しかったですね。私の他に日本人が1人、後は韓国、タイといった様々な国の子が集まったので、それぞれの国の料理を作って出したりもしました。

留学して最初の1ヶ月は慣れない事ばかりでとても辛く感じました。一番辛かったのが、「言葉が通じない」という事です。慣れてくれば段々解ってきますが、慣れない内は外へ出て買い物するのも恐いと感じました。折角来たんだから期間いっぱいいようと思っても、そのすぐ後には「やっぱり今すぐ日本に帰ろう」と日本語が恋しかったです。

習ったのはビジネス英語ではありませんが、仕事で英語で打ち合わせをしたり、会議をする際にとても役立っています。元々仕事で通用する英語力を身に着ける為に語学留学をしたので、役に立って良かったと思いました。会社でも英語を話せる人を重宝しているのか、査定によりボーナスも上がりました。

私がアメリカはサンフランシスコを選んだのは、「如何にも本場の英語が学べそう」だったからです。ドイツやフランスもいいなと思ったのですが、英語といったらアメリカだろうという考えがありました。英語を話す人ばかりの国へ行けば、嫌でも英語を学べる上、都心部なら買い物や交通にも不便しないだろうと思いました。

アメリカはサンフランシスコのイメージは「オシャレ」、「コメディ映画で出てくる街並み」です。とにかくオシャレで映画のセットのような所だと思っていました。学校とマンションのあるダウンタウンについては「ちょっと怖そう」というイメージを持っていました。実際に住んでみると、想像通りの街で、オシャレ&THE　アメリカという雰囲気があります。ダウンタウンは治安が悪いイメージが有りましたが、そんな事もなかったです。

都心なので夜でも人通りが多いものの、日本のように夜中の1人歩きはできません、というか学校の講師に控えるように注意されていました。昼間でも細い路地はあまり行かない方がいい、スリが多いとも言っていたのです。中でも気を付けるよう言われたのはテンダーロイン、ここは最も治安が悪いようで、犯罪も多く発生するのだそうです。そういった事から、必ずしもサンフランシスコ全体が安全ではないのですが、行かない方がいい場所や出歩かない方がいい時間帯を知っておくだけでも危険は免れます。実際に行ってみると身構えていたよりも治安は良いと感じたものの、油断は禁物だと思いました。

油っこい食事＝アメリカのイメージでしたが、そんなにしつこい味つけでもなく、日本食レストランもありました。観光客が多い街でもあるので、どこのお店のメニューも日本人にとって食べやすい味付けになっています。ただ、量はちょっと多いかなと思いました。

アメリカはサンフランシスコは気候が穏やかで、夏も冬も日本のように「寒すぎる」「暑すぎる」という事がありません。通称「春の街」とも呼ばれているのですが、その通り1年中過ごしやすい気候です。自然も多く、そして海が傍にある事から、都会だけどのんびりできる、という点が良いと思いました。

外国はどこもそうだと思いますが、治安の良い場所と悪い場所があり、その見分けがちょっと難しい点です。何も知らずに行くと、色々見ながら歩いている内に治安の悪い場所に入ってしまい事件に巻き込まれる危険性もあります。サンフランシスコの治安が悪い場所と言うとテンダーロイン、ミッション地区、フィッシャーマンズワーフでしょうか。スリだったり恐喝といった犯罪も多く発生するようなので、こういう所は怖いなと思いました。

語学留学をするならば、住む家は大事です。特に長期滞在ならば1人用の部屋（マンション）を借りましょう。なるべく語学学校から近く、治安が比較的良い街がおすすめです。語学学校には同じ日本からの留学生がいる事もあれば、全くおらず中華圏の人ばかりの場合もあります。しかし皆、語学を学びに来ているという目標があるので、仲良くなりやすいですよ。友達が1人でも出来れば心強いので、誰か頼れる人を見つけてみてもいいでしょう。語学留学の際、授業はそれぞれの学びたいレベルに合わせて行ってくれます。初心者でも安心して学べるので、思いきって英語の世界に飛び込んでみてください。学校によってはサポート体制ばっちりで、困った事があればすぐ相談に乗ってもらえます。