ここでは、語学留学を検討されている方のために、オーストラリア・パースへ語学留学をされたSSさんの体験談をご紹介します。オーストラリアへの語学留学をお考えの方はぜひ参考にしてください。
語学留学体験者のプロフィール
ニックネーム | SSさん(男性) | 留学時の英語レベル | 英会話中上級 |
留学時の職業 | 学生 | 留学時の年齢 | 20代前半 |
留学先の国 | オーストラリア | ||
留学先の都市 | パース | ||
留学期間 | 2015年3月から2015年12月まで | ||
語学学校名 | カプランインターナショナルスクール | ||
通っていたコース | 日常英会話 | ||
レッスン形式 | グループレッスン(5名以上) | ||
滞在スタイル | ホームステイ |
語学留学体験談インタビュー
語学留学について
語学留学をしようと思ったきっかけは何ですか?
小さいころから、英語圏に限らずですが、日本の中で海外の文化にふれることが沢山ありました。例えば私の住んでいる地域は米軍基地があり、それもあってか近くの工場にはアジア系の出稼ぎ労働者が多く、異国の雰囲気が漂っています。その基地内のイベントや英語を通じた演劇などの習い事などもしていました。おばさんがアメリカ人と結婚し、サンフランシスコへ移住したので、夫の方の家族と出かける機会も多かったです。英語に比較的親しみを感じ、もっとできるようになりたい。もっといろんな人と話してみたいと思っていた私はわりに自然な流れで英語語学留学を望みました。
語学学校での授業はどうでしたか?
もちろん、英語ネイティブの先生の方たちが喋る英語はうっとりするほど美しく、私の拙い英語で質問した内容が本場の英語で返ってくるには感動すら覚えたほどです。また非英語圏の人に教えることのプロフェッショナルなので出身国によって足りないこと、例えば日本人は喋ることが苦手、南米では喋れるが書けない、ヨーロッパは発音に癖が強いなど、国によって人によって、何が最適かを見抜いてくれることは語学力向上スピードを上げてくれたと思います。ですが、教えられることは日本の学校の内容と何も変わりません。だって同じものを学んでるんですから(笑)。授業内容自体に過度な期待はしないほがよいかもしれません。
滞在先(ホームステイ・学生寮など)での生活はどうでしたか?
私はホームステイでしたが、良いも悪いもありました。まず良い点、一緒に住んでいる方がネイティブなのはやはり留学をしたうえで素敵な経験になった要素の一つです。政治、世間への考え方、生き方も違いますし、イベントの過ごし方や、愛情の伝え方。もちろんそこに飛び交う本場の英語、寮やルームシェアよりも、この国で私は生活しているんだと強く感じると思います。困ったときに何かと助けてくれますしね、車とか銀行の開設とか旅行の予約とか。そして悪い点といってはなんだか申し訳ないですが、でも正直にいうと、自由度は下がります。これは日本での実家暮らしか、一人暮らしかの違いだと思ってください。実家で夜中に友達や恋人と電話してたらうるさい!と怒られた経験はあるのでは。でも友達と住むのとは違った、第二の親を持つようなそんな不思議な安心感がホームステイにはあります。
授業以外の時間や休日はどのように過ごしていましたか?
友達と遊びます。これはどんな人にも共通していることです。留学中は周りのみんなが、異国の人と会って話したり遊んだりすることができる夏休みなんです。もちろん勉強はします。でも受験みたいな猛勉強を机の前でかじりつきながらしに来ているわけではありません。一歩外に出るだけで、新しい経験や英語がたくさん転がっています。カフェに行ったり、観光してみたり、ジムに行ってアジア人では考えられない筋肉を触らせてもらったりしました。
留学中にどのような出会いがありましたか?
音楽が好きな私は、むこうでギターを買い路上で歌っていました。どんなふうに映っていたかはわかりませんが自分としてはとても素敵でした。すると、全然知らない友達から一緒にやりたいと言われました。彼はブラジル出身でしたが私には想像もできないようなことをします。演奏している最中に、歩いている人を捕まえて一緒に踊ったり。そうするとその歩いている人と友達になります。その友達はオーストラリア人で、今度BBQがあるから来て歌ってくれと言われます。そしてまたそこで友達ができます。そんなことの繰り返しです。世界は広いなと思いました。
語学留学によってどのぐらい英語力は伸びましたか?
TOEICでいうと150点くらい伸びました。ですが点数以上に会話の能力がかなり上がったと思います。誰とでもそつなく会話はすることができるようになりました。発音も少し訛ってしまいましたが、それでも日本にいる時よりは格段に良くなりました。ただ理想通りではありません。ネイティブスピーカーにはやはりなれないなと私は感じてしまいました。
語学留学で一番楽しかったことは何ですか?
ホームステイ先の人とのご飯や友達とのBBQです。やっぱり食事をすると仲良くなりますし、否が応でも会話をしなきゃなりません。会話をすると私の知っていた人たちとは明らかに違う、どちらが良いとかではなくて明らかに違う人間性をみることになります。生まれた国でこんなにも違うのかと思います。なのに人間として生まれた故に、人としての共通点があるんです。遠距離恋愛の彼女が恋しい。戦争はよくない。僕らの世代がこうしなきゃいけない。こんなのただの愚痴にみえますが、国境を越えて、大きな理想や夢を語るのは男のロマンです。
語学留学で一番辛かったことは何ですか?
唯一、本当に我慢ならなかったのは、トイレです。ウォシュレットがどこにいってもありません。日本で甘やかされ続けたお尻は早々に悲鳴を上げ、冗談でもなんでもなく痔に悩まされました。他のことでつらいことがあっても海外んなだから当たり前と納得できます。ウォシュレットがないことには納得はできても身体的につらいと、気がめいってきます。
語学留学をして一番よかったと思うことは何ですか?
全てです。8ヵ月間の経験全てです。つらいことや楽しいことの一番は思いつきます。しかし例えば高校3年間で一番よかったこと、部活動をして一番良かったことなんて、私には思いつきません。だって人生の中でこんなに非現実な期間があって、良いも悪いも何もかも自分のプラスになっているし、今はそうは思えないこともこれからきっとそう思えるからです。しいていえば、こんな風に語学留学前は思えなかったかもしれません。もしかしたらそれがよかったことなのかもしれません。
語学留学先の都市、オーストラリア・パースについて
留学先の国・都市を選んだ理由は何ですか?
とびっきり海外に、異世界にいるんだと感じるために、パースを選びました。主要都市っていまほとんど変わり映えしない気がします。東京とニューヨークとロンドンはもちろん違いますが大きく見ると結局同じに見えます。もちろんそれは悪いことではないのですが、その土地ならではの歴史や街並み、空気感やお店。自然と調和のとれたパースという街は美しいです。
留学先の都市について、行く前のイメージと行った後でどのようなギャップがありましたか?
きれいな街という印象は変わらずでしたが、田舎町ならではの日本でいうヤンキーみたいな人は少しいました。そんなに怖くはないんだけど、オラオラしてるような。そして思っていたよりもはるかに古い建物が市内中心部にたくさんあります。マクドナルドの隣に300年前に建てられた建物をそのまま使ったカフェがあったり、街並みもきれいなはずだと感心してしまいました。
治安はどうでしたか?
オーストラリアの原住民、アブオリジンをたまにみることがありました。彼らとは目を合わせてはいけないと、最初に語学学校で言われました。差別的だなと最初は思っていましたが、確かに見かけると電車で騒いでいたり、悪気はないんだろけど、なんだか文化そのものが違った感じで、我々留学生では手に負えなかったかもしれません。ですが、なにをされるというわけではなく、銃社会でもないので生きているうえで恐怖を感じることは一切ありませんでした。
食事はどうでしたか?
日本食もたくさんありますが、東南アジアとかではないので口に合わないものはありません。味付けもシンプルですし、オージービーフを安く食べられるのはよかったです。オーストラリアはコーヒーが美味しいと言われますが、それは本当です。素晴らしい淹れたてのコーヒーショップがたくさんあって、危うくカフェイン中毒になるところでした(笑)。
あなたが行った都市のよかった点はどこですか?
街自体です。歴史的な建造物のならぶ繁華街を中心に、すぐ横にビル街、大きなスワンリバー(リバーという名前ですが、湖です。)、国立の大きなキングスパーク、その高台からはパースの市内中心部を一望できます。これらを囲むようにして住宅街が広がり、その住宅街の中にも公園や、レストランやお店が並びます。そのように美しく作られた街を繋ぐバス。電車や車で2、30分も行けば、ビーチや砂漠や山や川。これほどまでに美しく住みやすい街は他にないのでは。
あなたが行った都市の悪かった点はどこですか?
オーストラリアは一人当たりのGDPが非常に高い国です。おのずと物価は上がります。外でビールを頼むと1杯1000円はします。これは正直つらいですが、なにもかもが高いわけではありません。嗜好品が高いのです。あとは慢性的な水不足国家です。水道代が高いのと、モラル的にも水の節約が浸透しているので、シャワーなど一日に何度も入ると怒られました。
語学留学を考えている方へのメッセージ
語学留学を検討中の方に一言アドバイスやメッセージをお願いします。
留学をするということは、ある程度マイノリティな部類に属することになります。目的意識のある方は別ですが、お金もかかることですし、帰ってきて何も得ていないと周りに思われれば、批判の対象にもなりえることは知っておくべきです。あるいは留学に行っているというだけで、社会から厳しい秤に乗せられることになるやもしれません。英語が喋れるようになりたいからとか、海外に住んでみたいからという、純粋な好奇心はある一定の人たちから煙たがられます。でもこんなに非現実で夢のある経験ができて、英語が喋れるようになれて、私は幸せです。どんなふうに生きていこうかと考える大きなきっかけになりました。だからできれば論理武装をしましょう。なぜ留学に行き、これからどうしていきたいのか、そういう理由は必ず必要になります。そしてそれは自分にとってもあるいは必要なのかもしれません。好奇心と現実を両方もって是非どこかへ飛んできてください。
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