英単語の記憶に役立つ!効率よく覚えるための3つのコツ

英語を学習されている方のなかには、「英単語を覚えるのがどうしても苦手」「たくさんの英単語を効率よく覚えたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。今回は、英単語を効率よく覚えるためのコツを3つご紹介します。

1. 反復を繰り返す

エビングハウスの忘却曲線というグラフをご存知でしょうか?エビングハウスの忘却曲線とは、一度覚えた音節を時間を置いてから再び完全に覚え直す実験に基づき、人が新しく何かを学んだ後、時間の経過とともに覚えたものをどれくらい忘れていってしまうか、ということを表した曲線です。

Forgetting Curve

(代表的な忘却曲線 – ウィキペディアより)

グラフには、人は覚えてから1度も復習をしなかった場合、1時間後には56%忘れていき、1日後には72%忘れていき、1ヶ月後には約80%も忘れてしまうということが示されています。

ただし、この忘却曲線は1度も復習をしなかった場合の結果ですので、復習を取り入れることで記憶を定着させることができます。

復習を重ねるにつれて徐々に忘れる量が減っていき、長期的に記憶が定着していきます。1回の復習では定着率が低いため、2回目の復習までの期間は空けすぎないようにしましょう。覚えたての単語は高い頻度で繰り返し復習を行うことが、長期記憶に定着させるポイントです。

記憶が定着してきたら、復習の頻度を3日に1回 → 5日に1回 → 1週間に1回というように徐々に下げていき、新しく覚えた単語は高い頻度で反復するようにすることで、効率的に多くの単語を暗記することができます。

効率よく多くの英単語を覚えるために重要なのは、「1度に覚えるためにどれだけの時間をかけたか」ではなく「一定期間で何回復習を繰り返したか」ということです。30分間かけて1度に30個の単語を覚えようとするよりも、1分間に30個の単語をテンポよく復習することを30回繰り返したほうが、同じ30分でも学習効率が上がります。

意味が思い出せない単語があっても時間をかけて悩むのではなく、すぐに意味を確認して次の単語へと進むようにして、何回も反復することが大切になります。

2. 定着度別に単語を分別する

単語帳を使用した学習の際には、記憶の定着度合いに応じて各単語の端などに◯△☓といったマークをつけておくことをおすすめします。

例えば、

◯・・・最初から知っている、完全に記憶していると自信を持てる単語
△・・・単語の意味はわかるけど、しばらく経ったら忘れそうと感じる単語
☓・・・何度も間違える単語

といった具合に、復習の必要性の高さに応じてマークをつけると学習しやすくなります。

☓は毎日反復をする、△は2〜3日に1回復習をする、◯は念の為たまに確認する、などルールを決めて学習すると良いでしょう。

印がないと、すでに覚えている単語とまだ覚えていない単語の見分けがつきにくく、何となく単語帳全体を眺めている、というような漫然とした学習になりがちです。視覚的に区別することで、記憶に定着していない単語を効率よく反復復習することができます。

単語カードを使って学習する場合は、カードを定着度別に分けてを管理し、別々の束に分けておくと分かりやすいでしょう。

3. 関連性のある単語を同時に覚える

単語学習の際に、「この単語ってこういう意味じゃなかったっけ?」「この単語の反対の意味の単語ってなんだっけ?」と、疑問が浮かび上がった経験はありませんか?

似ている文字列の単語と意味を混同してしまっている、以前覚えたはずの単語の意味が思い出せない、などといった時にこのような疑問が浮かび上がるのではないでしょうか。

疑問が浮かんだときは記憶の定着が曖昧な単語を整理して覚え直す良い機会なので、辞書やネット検索を使ってその都度確認するということを行うことをおすすめします。関連性のある単語を芋づる式に確認することで、一度により多くの単語を覚えることができます。

関連性のある単語の種類としては、例えば以下のようなものがあります。

  • 反義語(vivid「明るい」とdull「どんよりした」など)
  • 類義語(共に提案するという意味を持つproposeとsuggestなど)
  • 文字列が似ていて意味を取り違えそうな単語(thoughとtoughなど)
  • 不規則変化動詞の過去形(lieとlayなど)

こういった関連性のある単語を見つけたら、元となった単語のそばに書き込んでおくと、効率よい学習ができるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は英単語を効率よく覚えるためのコツを3つご紹介しました。英語力を伸ばすためには、語彙力を鍛えることは欠かせません。今回ご紹介した3つのコツを意識することで、英単語を身につけるための効率を上げることができます。ぜひ参考にしてみてください。

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佐藤 千嘉

中学2年時にニュージーランドの現地校へ1年間留学。高校進学後、オーストラリアへ交換留学で再び1年間留学。高校在学中に英検1級、TOEIC965点、TOEFL iBT106点を取得。早稲田大学国際教養学部に現役合格。英会話講師やTOEICコーチの経験を経て、現在はフリーライターとして活動している。

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