TOEIC965点のライターが「VERSANT」英語スピーキングテストに挑戦!初受験の結果は?

「VERSANT」という英語力測定テストの名前を聞いたことはあるでしょうか?

VERSANT(※)は、英語スピーキングテストの一つです。自宅で自分の好きなタイミングに受験することができ、テスト時間は約20分。言語認識システムと自動採点システムが採用されており、試験終了から数分後に結果が分かるなど、気軽に受験しやすいのがVERSANTの特徴です。最近では、受講生のスピーキング力の上達度合いを測るためにVERSANTを活用する英会話スクールも増えてきています。

筆者は英語のスピーキング力を伸ばすために、これからオンライン英会話の受講を開始しようと考えています。そこで、実際に受講をスタートする前に、一度VERSANTを受験しておくことにしました。レッスンを一定期間受けた後にもう一度VERSANTを受けて、開始前の点数と比較することで、スピーキングスキルがどれだけ伸びたかを測定する狙いです。

VERSANTのスコアは20点〜80点で算出されます。今回筆者は50点越えを目標とし、初めてVERSANTにチャレンジしてみました。この記事では、VERSANTを初めて受けてみた感想や結果をお話していきたいと思います。

※VERSANTでは、2024年1月より新形式のスピーキング&リスニングテストの提供を開始しました。この記事内の情報は、従来形式のVERSANTスピーキングテストの内容に基づきます(従来形式のVERSANTは2025年3月末をもってサービス終了予定です)。

VERSANTスピーキングテスト 受験前の準備

VERSANTは、スマホがあればいつでも自分の好きなタイミングで受験することができます。ただし、デバイスに音声を吹き込んで回答していくため、静かな環境が必須です。受験はパソコンでも可能です。

筆者にとって、今回が初めてのVERSANT受験だったので、まずはVERSANTの公式ホームページを見て、どういった問題が出題されるのかを把握しておきました。

また、VERSANTの公式アプリをダウンロードすると、無料でサンプルテスト(練習問題)を解いてみることができます。これからVERSANTを受ける人は、受験前に公式アプリを使って練習をしておくことをおすすめします。

VERSANTスピーキングテストの構成

VERSANTでは、英語の質問に英語で回答をしていきます。測定されるスキルは、「文章構文」「語彙」「流暢さ」「発音」の4つです。試験問題は、パートA〜Fの6つのパートで構成されています。問題数は合計63問です。(※下記、各パートへの取り組み方や感想は、筆者個人のものです。受験の際には、VERSANT公式ホームページをご確認ください。)

パートA:音読(8問)

パートAでは、8つの英文を上から順番に音読していきます。ここでは、できるだけ自然なイントネーションで文章を読むことを心がけてみました。なるべく詰まらずに音読するために、回答を始める前に次の文を黙読で先読みしておきました。軽く目を通しておくだけでも、英文を読みやすくなる感覚がありました。

パートB:復唱(16問)

パートBでは、聞こえた英文を復唱していきます。音声を聞き取り、聞こえた英文をそのままリピートする必要があるため、聞き取った内容を短期記憶に保持しておく力が要求されます。文章が長くなるにつれ、記憶に保持するのが難しくなるのを感じました。音声の中に知らない単語や意味を理解できない部分があっても、聞こえた音を真似して発声するようにしました。

パートC:質問(24問)

パートCは、質問を聞き取って単語で回答をしていく問題です。比較的簡単に答えられるものもあれば、知らない単語を含む質問も複数ありました。答えがわからなくても、何かしら発言をするようにしました。問題数も24問と多く、想像していたより難易度の高いパートでした。

パートD:文の構築(10問)

パートDは、並べ替え問題です。3つの語句を聞き、聞こえた語群を並べ替えて、正しい文章を作ります。パートBの復唱問題と同様に、聞いた内容を短期記憶する力が求められます。このような並べ替え問題は受験英語などにもよく登場しますが、音声からの情報だけが頼りの並べ替え問題には馴染みがないためか、難しく感じました。

パートE:話の要約(3問)

パートEは、要約問題です。短い物語を聞いた後に、話の内容を30秒間で要約していきます。「英語で聞いた内容の要約をする」ということは普段あまり行う機会がないので、難易度が高く感じられました。話の詳細をきちんと掴んで記憶に留めておくことがコツだと感じました。

パートF:自由回答(2問)

最後のパートFは、自由回答問題です。質問に対して、40秒間で自分の意見を回答していきます。ここでは、話す内容以上に構成に気をつけて回答を行いました。具体的には、まず結論から始めて、理由と例を述べた後に、もう一度結論を述べて締めくくるという順序を心掛けました。

VERSANTスピーキングテスト 初受験の結果

今回、筆者がVERSANTを受けてみた結果は、56点でした。スコアレポートで内訳を見てみると、特に流暢さと発音に課題があることがわかりました。

試験を受けて自分のスピーキング力における課題を特定することができたので、これからオンライン英会話で苦手事項の対策を重点的に行ない、1ヶ月後のVERSANT受験では60点超えを目指したいと思います。

VERSANTで、スピーキング力を手軽に測定&学習モチベーションアップ

「VERSANT」は、手軽に受験できるのが特徴の試験ですが、難易度は決して低くない本格的なスピーキングテストでした。特に、音声が電話越しで聞くような音質だったため、聞き取るのがかなり難しかったです。とはいえ、実際の場面で英語を使う際には、相手の音声がクリアに聞こえない場面に遭遇することも多々あるはずですから、わざとらしくはっきりした音声を聞き取るよりも、リアルなリスニング力を測定することができたように思います。

英語力を測るテストとして広く知られている「TOEIC Listening & Reading Test」は、英語のリスニング力とリーディング力を測るテストなので、スピーキングのスキルは測定されません。実際に、TOEICでハイスコアを持っている人であっても、いざ英語を話すとなると上手く話せないというケースは多いです。TOEIC965点を取得済みの筆者も例外ではありません。

VERSANTなら、受験から結果確認まで合計たった30分程度で、自分の実力を客観的に測ることができて、さらに英会話学習のモチベーションも刺激されます。何より、自宅から好きなタイミングで取り組めるのは、忙しい社会人の方にとって大きな魅力と言えるでしょう。

VERSANTのようなスピーキングテストを活用することで、英語学習における自分の成長を可視化できるとともに、目標も明確に設定しやすくなります。英語のスピーキング力を伸ばしたいと考えている方は、是非一度VERSANTスピーキングテストにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

【参照サイト】VERSANT公式サイト
【関連ページ】本当におすすめできる人気のオンライン英会話32社を徹底比較!

The following two tabs change content below.

佐藤 千嘉

中学2年時にニュージーランドの現地校へ1年間留学。高校進学後、オーストラリアへ交換留学で再び1年間留学。高校在学中に英検1級、TOEIC965点、TOEFL iBT106点を取得。早稲田大学国際教養学部に現役合格。英会話講師やTOEICコーチの経験を経て、現在はフリーライターとして活動している。

English Hub 編集部おすすめの英語学習法PICK UP!

English Hub 編集部がおすすめの英語学習法を厳選ピックアップしご紹介しています。

ハツオン

TESOL(英語教授法)を修了した講師による2ヶ月の短期集中プログラムで発音スキルを鍛える!

レアジョブ

満足度99.4%!シェアNo.1、累計会員数90万人を超えるオンライン英会話の代名詞

ビズメイツ

無料体験受講者の50%以上が入会するビジネス英語の決定版プログラム