2015年の国連で採択された「SDGs」はSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称であり、国際社会が一丸となって取り組むべき目標です。日本でもSDGsへの関心が高まっており、あらゆる場で見聞きする言葉となっています。
世界の共通目標である以上、さまざまな国が連携し、情報を共有することは不可欠です。このためSDGsについての多くの情報が、世界人口の約4分の1が使う英語でシェアされています。
英語でSDGsを学ぶことで、英語で社会課題について理解を深め、議論する力を身に付けませんか?
目次
世界の共通目標SDGsを英語で学ぶ「SDGs Compendium」
日本国内のソーシャルグッドな取り組みを英語で世界に発信しているメディア「Zenbird」。その中のコーナー「Compendium」(包括的解説、概要、大要)は、多くの人が抱きがちなSDGsにまつわる疑問への回答が得られるシリーズ記事です。今回の「SDGs Compendium-英語xSDGs」シリーズはこのCompendiumの内容をベースとしています。ZenBird編集長のロジャーがナビゲーターとなり、英語を学びながら、SDGsについての理解も深まるコンテンツをお届けします。
なぜ今、SDGsを英語で学ぶのか。ロジャーの「SDGs Compendium-英語x SDGs」シリーズへの想いは、エピソード0(https://youtu.be/rT0xHGgei8c)をご覧ください。
エピソード1のトピックは「Greenhouse Gases(温室効果ガス)」です。温室効果ガスについてご存知の方も多いかと思いますが、なぜ今世界で問題視されているのかということまで説明することはできますか?実はこの「温室効果ガス」自体が悪いわけではありません。それでは何が問題なのか、本エピソードを通じて学んでいきましょう。
SDGsトリビアクイズ「True or False?」
本題に入る前に、Greenhouse Gasesに関係する、クイズに挑戦してみてください。次の3つの説明を読んで、真実かそうでないかを当ててみましょう。
- Painting your roof white can cut down CO2 emissions.
- Ostrich meat is an eco-friendly alternative to beef.
- 50-80% of Earth’s oxygen comes from the ocean.
※emissions=排出量 ostrich=ダチョウ oxygen=酸素
いかがでしょう。「難しい」「分からない」と感じた方もいるかもしれません。しかし、日々の暮らしの中で、SDGsの実践が求められる昨今において、どれも知っておいて損はない知識です。答えは本記事末尾にて!
エピソード1「Greenhouse Gases」
「SDGs Compendium-英語x SDGs」エピソード1のテーマはGreenhouse Gases(温室効果ガス)です。動画は温室効果ガスの影響や原因、私たちにできることなど、3つの本質的な問いに答える形で構成されています。
- Why are greenhouse gases bad for the atmosphere?(なぜ温室効果ガスは大気にとって悪いことなのか?)
- How do greenhouse gases lead to climate change?(温室効果ガスはどのようにして気候変動を引き起こすのか?)
- How can we reduce greenhouse gas emissions?(私たちはどうすれば温室効果ガスの排出量を減らせるのか?)
Pick Up!① SDGsボキャブラリー
本エピソード内で使用されている、SDGsボキャブラリーをいくつかピックアップしました。気候変動などの環境問題について語られる際、出てくる可能性が高い言葉です。この機会に覚えて、今後の理解に役立ててください。
- gas emissions:「ガスの排出」を意味します。“emissions”(排出物・放出)は動詞“emit”(排出する)から派生した名詞です。
- human activity:「人間活動」を意味します。“activity” は「運動・行動」と訳すことも可能です。
- fossil fuel:「化石燃料」を意味します。“fossil”は「恐竜の化石」など古生物学上の「化石」も意味します。
他にも、エピソード1の動画には、気候変動や環境問題についての話題の理解に役立つボキャブラリーが数多く使われています。特に知っておいたほうがいい語彙をいくつかリストアップしたので、意味だけでも覚えてみてください。
- carbon dioxide(二酸化炭素)
- nitrous oxide(亜酸化窒素)
- skyrocket(飛躍的に増加する)
- accelerate(加速する)
- heat waves(熱波)
- droughts(干ばつ)
- respiratory diseases(呼吸器の病気)
- livestock(家畜)
Pick Up!② 会話で役立つ英語フレーズ
“account for〜”
ロジャーは世界の温室効果ガス排出量の内訳について、以下のように説明しています。
(乗り物による移動から生じる温室効果ガスは世界の排出量の14%を占めている)
この“account for〜”は複数の意味を表しますが、ここでは「(割合)を占める」という意味で使われています。また、「〜の原因となる」という意味もあるので、上記の一文を「世界の温室効果ガス排出量の14%は乗り物による移動を原因とする」と解釈することも可能です。
その他にも「〜(の理由)を説明する・釈明する」という意味もあり、“This data accounts for the rise of awareness on SDGs.”(このデータを見ればなぜSDGsについての意識が高まっているのか分かる)といった使い方をします。
ニュースやビジネスでもよく使われる、汎用性のあるフレーズなので、覚えておくと便利です。
テキストで復習してみよう!
エピソード1の「3つの質問」は、Zenbirdの記事内容をベースに構成されています。今回、学んだ内容を復習する上で、このオリジナル記事は最適な教材なので、是非とも目を通してみてください。
- Why are greenhouse gases bad for the atmosphere?
大気中の温室効果ガスの適正なバランスが、地球の気候に安定をもたらしています。問題は人間の活動によって、 そのバランスが損なわれてしまったことなのです。
- How do greenhouse gases lead to climate change?
人間の活動によって大幅に増えた温室効果ガス。熱波や干ばつ、山火事、海面上昇といったさまざまな現象を引き起こしています。
- How can we reduce greenhouse gas emissions?
私たちが日々の生活スタイルを少し変えることで、温室効果ガスの排出量削減に貢献することができます。公共交通機関や自転車を利用するのはもちろん、車のブレーキをそっと踏む、エアコンを使いすぎない、といった心掛けも効果的です。
日本のソーシャルグッドを世界に伝える「Zenbird」とは?
Zenbirdは、日本中のソーシャルグッドなアイデアや取り組みを英語で配信しているウェブマガジンです。社会課題の解決に挑むスタートアップやNPOの事業、地方創生のユニークな取り組み、日本文化に根付いているサステナブルなライフスタイルの知恵などを海外に発信しています。
Zenbirdの「Zen」は「善」(社会にとってよいこと)を意味しています。日本中の「善」が、「Bird」(鳥)のように世界へと羽ばたき、世界中の人々が日本の魅力を発見するきっかけを作りたい。Zenbirdという名前には、そんな想いが込められています。
まとめ
世界の共通目標、SDGsを達成するには世界規模での知の共有、コミュニケーションが不可欠です。「SDGs Compendium-英語x SDGs」シリーズで英語を学ぶと同時に、SDGsへの理解を深めることで、英語で世界の国の人々と話せるトピックも増えていくことでしょう。知ることも行動の一つです。世界をより良い場所にするための第一歩を踏み出してみませんか?次回、エピソード2もご期待ください。
SDGsトリビアクイズの答え
【答え】True
白は光を反射するため、家が吸収する熱の量も下がります。特に暑い日はエアコンの使用が減り、結果的に消費電力も下がります。(参照サイト: New Ideas to Cut Carbon Emissions|Audubon)
2. Ostrich meat is an eco-friendly alternative to beef.(ダチョウの肉は牛肉に取って代わる環境に優しい選択肢である。)
【答え】True
ダチョウは家禽に分類されていますが、その肉は赤身で、味や質感は牛肉に似ています。牛に比べて排出するメタンガス、必要な飼料・土地が少なく、サステナブルな動物性タンパク源です。(参照サイト:Why Ostrich Meat Is One of the Best Sustainable Swaps for Red Meat – American Ostrich Farms)
3. 50-80% of Earth’s oxygen comes from the ocean.(地球の酸素の50-80%は海によってもたらされている)
【答え】True
地球の陸の植物と同様に、海洋プランクトンは光合成を行い、酸素を出します。プロクロロコッカスという特定の種は、大気中の酸素の20%を生み出しています。(参照サイト:How much oxygen comes from the ocean?|National Ocean Service)
【関連ページ】SDGsを英語で学ぶ「SDGs Compendium-英語xSDGs」がスタート!【Zenbird x English Hub】
English Hub 編集部
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