ランゲージエクスチェンジのメリット・デメリットを分析!英語習得の近道?遠回り?

新型コロナウイルスの影響で留学や海外渡航を断念し、国内で英語習得を完結させる方法を模索中の方も多いのではないでしょうか。

対面型英会話教室やオンライン英会話など、日本で英語を学ぶ方法はたくさんありますが、「英会話教室に通うのはハードルが高い」という方もいるかもしれません。

そこでこちらでは、日本にいながら気楽に英語学習ができる「ランゲージエクスチェンジ(Language Exchange)」のメリット・デメリットをご紹介します。

ランゲージエクスチェンジ(Language Exchange)とは

ランゲージエクスチェンジ(言語交換)とは、母国語が違う人同士がパートナーになり、互いに言語を教え合うこと。日本人はパートナーである外国人に日本語を教え、パートナーは英語や出身国の言語を日本人に教えてくれます。

ランゲージエクスチェンジは、実際にカフェやレストランで会って行われることもありますが、最近では専用のアプリを使いチャットや通話で行われることが多くなりました。

下記では、ランゲージエクスチェンジのメリット・デメリットをご紹介するので、英語学習の選択肢の1つとしてぜひ参考にしてみてください。

ランゲージエクスチェンジのメリット

ランゲージエクスチェンジのメリットとして、主に下記の3つが挙げられます。

  1. 実用的な英語を学べる
  2. スケジュールを自由に決められる
  3. 基本的にお金がかからない

こちらでは、それぞれのメリットについて詳しくみていきましょう。

実用的な英語を学べる

ランゲージエクスチェンジの大きなメリットは、ネイティブスピーカーの間で使われている実用的な英語を学べる点です。

例えば学生時代、英語の授業で “How are you ?” “I’m fine.”というフレーズを習った方もいることでしょう。 “I’m fine.”というフレーズは誤りではありませんが、ネイティブスピーカーの感覚ではこの返答はどちらかというと「元気」よりも「問題ない」という意味合いが強く、覇気が無い印象を与えやすいようです。

ランゲージエクスチェンジでは、テキストを使わず自由に会話する形式が基本のため、 “I’m fine.”のような教科書的な表現に出会う機会はあまり多くありません。そして、実際に海外で使われている自然な表現や、スラングなどの砕けた表現を学ぶことが可能です。

スケジュールを自由に決められる

場所や時間に決まりがない点も、ランゲージエクスチェンジの魅力でしょう。仕事終わりにパートナーとカフェで会話をしたり、寝る前の空き時間に数分間だけ電話をしたりなど、パートナーとのタイミングさえ合えばいつでも英会話ができます。

そのため「仕事が忙しくて英会話教室を継続できるか不安」という方は、ランゲージエクスチェンジでマイペースに英語学習を始めてみるのも1つの方法です。

基本的にお金がかからない

ランゲージエクスチェンジは、基本的にお金がかかりません。カフェやレストランで会って勉強するのであれば交通費やお茶代がかかりますが、LINEや専用アプリを利用すれば通信費のほかには費用のかからない学び方も可能です。

「英語学習にお金をかけたくない」という方にとってランゲージエクスチェンジは、無料でネイティブスピーカーと英会話ができるコストパフォーマンスの高い学習方法だと言えるでしょう。

ランゲージエクスチェンジのデメリット

一方、ランゲージエクスチェンジのデメリットとして下記の3つが挙げられます。

  1. プロの講師と比べて会話の質が落ちる
  2. 日本語に頼ってしまいやすい
  3. パートナーを厳選する必要がある

いざランゲージエクスチェンジを始めてみて、「こんなはずじゃなかった」とがっかりしないためにも、ここで紹介する3つのデメリットについて心に留めておくようにしましょう。

プロの講師と比べると学習の質が落ちる

ランゲージエクスチェンジは「素人同士が一緒に勉強し、語学力を高めること」を目的としているため、英会話教室と比べるとどうしても学習の質は落ちてしまいます。

例えば外国人に「て・に・を・は」のちがいを質問された時、正しく説明できる日本人はどのくらいいるでしょうか。

私たち日本人が無意識で日本語を話しているように、言語パートナーである外国人も英語を感覚的に話しています。そのため、こちらがパートナーに英語の文法や語彙について質問した時、英会話教室の講師のようなわかりやすい説明をしてくれる可能性は低いと言えます。

日本語に頼ってしまいやすい

パートナーがすでに一定レベルの日本語を話せる場合、英会話中につい日本語を使ってしまいがちなため、注意が必要です。何かわからないフレーズがあるとき、「これってどういう意味?」と日本語で聞いてしまっては、せっかくの学びの機会が減ってしまいます。

英会話教室のようにカリキュラムが存在しないランゲージエクスチェンジでは、ただダラダラと会話をして時間が過ぎてしまうことがよくあります。そのため英語を使う日と日本語を使う日を分ける、会話のテーマを事前に決めておくなど、言語交換をする上でのルールを自分たちで決めることがポイントです。

パートナーを厳選する必要がある

ランゲージエクスチェンジにおいて、自分に合ったパートナーを選ぶことはかなり大切です。特に相手のモチベーションの高さについては、事前によく確認するようにしましょう。

日本語を勉強したい外国人といっても、「軽い挨拶ができるようになれば良い」「日本人の友達がほしい」「ビジネスレベルの日本語を習得したい」など人によって最終的なゴールは様々です。そのためこちらが本気で英語を勉強したいにも関わらずパートナーにそこまでのやる気がなかったり、お互いの目的に食い違いがあったりして、やり取りが思い描いていたように進まないリスクがあることは認識しておきましょう。

まとめ

こちらでは、ランゲージエクスチェンジのメリット・デメリットについてご紹介しました。ランゲージエクスチェンジは、費用をかけずに気軽に英語学習を始めたい方や、ネイティブが日常的に使う実用的な表現を習得したい方におすすめの学習方法だと言えます。

しかし、英会話教室のようにレッスンの質や教える側のモチベーションが保証されているわけではないので、ランゲージエクスチェンジを始める際はデメリットについてもしっかりと理解しておくことが大切です。

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佐藤 ひより

外国語大学に進学し、英語とインドネシア語の勉強にハマる。卒業後は企業の海外営業職として働きつつも、「場所に縛られない暮らし」への憧れから会社を退職。フリーライターとして東南アジアでノマドワークを経験後、現在は日本でライティングや翻訳の仕事を中心に活動している。

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