シンプル英語でできる!趣味の日本酒でおもてなし【IIBC ENGLISH CAFÉ参加レポート】

外国の方から日本文化について尋ねられた場合、自信を持って英語で説明できますか?歌舞伎や和食など、日本文化は奥が深く、日本酒も例外ではありません。お酒を飲むことは好きでも、日本酒についてあまり詳しくない方もいるでしょう。また、日本酒そのものについては詳しくても、現状の英語力では、海外の方に説明するのは難しいと感じる方もいるかもしれません。

しかし、実はポイントとなる表現を覚えておくだけで、思いのほかシンプルに英語で説明できるのです。日本酒に関する知識を英語で楽しく身につけ、「英語のおもてなし力」を磨きましょう!

英語学習法としてのHOBBY×ENGLISH=ホビングリッシュが新鮮

好きなモノや趣味(hobby)を通して英語(English)を学ぶ「ホビングリッシュ」は、実用的な英語を、楽しみながら習得できます。

2019年2月末から3月3日に東京・外苑前で開催されたIIBC ENGLISH CAFÉ。日本でTOEIC Programを運営するIIBCが、“Enjoy Communication”のコンセプトのもと、株式会社ウィーの協力で、おもてなし講座やスマホ講座など、気軽に楽しく学べる講座を開催しました。今回、English Hubは、英語を通し日本酒について学べる1時間半のワークショップ、「ホビングリッシュプログラム:ENGLISH×日本酒講座(英語レベル目安:中級)」に参加しました。この記事では、会場で学んだ英語で日本酒の味や香りを表現する方法からおもてなし英語をシンプルに実践するコツまでをお伝えします。

講師:Kirsty Orreill(株式会社ウィー 英語講師)

オーストラリア出身。Australia の航空会社、QANTAS のカスタマーサービスセクションでの接客経験及び通訳経験を持つ。専門分野は日本学と言語学。日本語が堪能で英語教授経験が豊富。表現の幅が広く、会話を引き出すのが得意。丁寧な教授スタイルに定評がある。

「日本酒とは」をクリアに伝えるには

まずは「日本酒とはどのようなものか」を説明できるようにしましょう。そもそもの知識がないと、たとえ日本語でも説明することはできません。基本的な知識を持っていることは、英語で会話する上での自信にもつながります。ここでは、キーとなる情報の伝え方を順番に紹介します。

日本酒の造り方

  • To make Nihonshu, you need rice, something called koji, and water.
    (日本酒はお米と水、麹というもので作られます。)

To make〜, you need〇〇は「〜を作るには、〇〇が必要」という意味です。〜 is made from 〇〇(〜は〇〇でできている)の別の言い回しとして覚えておきましょう。

次に、原料の「kojiって何?」という質問に答えられるようにしておくと良いでしょう。

  • Koji is steamed rice that has had koji-mold spores cultivated onto it.
    (麹は、蒸した米にコウジカビの胞子を繁殖させたものです。)

koji-mold sporesで「コウジカビの胞子」が伝わります。少し専門的な内容を含む文章ですが、日本の食文化について相手が詳しく知りたい場合には、説明すると喜ばれるでしょう。ちなみに英語で米麹はmalted riceとも呼ばれています。また、酒造りに不可欠な米について、次のような説明を添えることもできます。

  • Generally speaking, the rice is a special type which is specifically suitable for brewing.
    (お米は特に醸造に適していると一般的に言われています。)

ここでのキーワードはbrewing(醸造)で、お酒を語る際には必須となります。brewing(醸造)に関連する単語を覚えておきましょう。

  • be brewed=醸造される
  • brewery=醸造所
  • brewer=醸造者(会社)

日本酒の主な種類

続いて、日本酒の主な種類を紹介してみましょう。

  • There are many kinds of sake such as “Junmai-shu,” “Honjozou-shu,” and “Ginjo-shu.”
    (日本酒の種類には“純米酒”“本醸造酒”“吟醸酒”などがあります。)

日本酒の種類は、その製法や精白の違いなどで区別されます。代表的な日本酒3種類の特徴については、次のように覚えておくのが良いでしょう。

  1. Junmai-shu(pure sake made with only rice, malted rice, and water)
    純米酒(米・米麹・水だけが原料)
  2. Honjozou-shu(authentically-brewed sake; uses less than 70% polished rice and brewing alcohol)
    本醸造酒(70%以下の精米歩合で、副原料として醸造アルコールを使う)
  3. Ginjo-shu(high quality sake made using a process called Ginjo-zukuri; uses rice that has less than 60% milled)
    吟醸酒(60%以下の精米歩合で、「吟醸造り」という高度な製法で造る)

また、お土産として人気の地酒はJizakeまたはlocal sakeと呼び、次のように説明できます。

  • “Jizake” means sake brewed using locally grown rice and water from local sources.
    (その地域で収穫された米と水を使って造られる日本酒のことを“地酒”と呼びます。)

お酒を飲みながら使える英語表現

ここまでは、日本酒についての基礎とその表現法を学びました。ここからは実際にお酒を飲みながら使える表現を見ていきましょう。知っておきたい表現の種類は3つに分けられます。

  1. 味と香りの表現
  2. 日本酒特有のボキャブラリー
  3. よく使うフレーズ

1. 味と香りの表現

キーワードを押さえよう

日本酒にまつわる味と香りの表現を紹介します。どれも食事のシーンでは頻出する表現ばかりですが、お酒が飲めなかった学生時代には使わなかった表現も多いのではないでしょうか。

英語 日本語
sweet 甘口
dry 辛口
heavy 重みがある
sharp キレがある
fragrant 香り豊かな
easy to drink 飲みやすい
aftertaste 後味
rich コクがある
refreshing 爽やかな
crisp 透明感のある
savor 味わう

シンプル構文を使って実践!

上記で紹介した表現を知っておくと、「A is B」や「It has〜」などのシンプルな構文で、日本酒の味と香りを説明することができます。ぜひ、今、お酒を飲んでいると想像して、味や香りについて説明する文章を作ってみましょう。それができれば、自分がどんなお酒が好きかも説明できるはずです。

例:

  • This sake is easy to drink.(このお酒は飲みやすいです。)
  • It is dry and has crisp flavor. (辛口で透明感のある味です。)
  • Savor the sharp flavor and brilliant fragrance. (華やかな香りと切れ味の良さを味わってください。)
  • I like sake with a refreshing aftertaste.(後味がさわやかなお酒が好きです。)

ここで紹介しているのは全て日本酒の味や香りに関しての表現ですが、多くは他の飲み物や食べ物に対して用いることができます。特にワインやビールを語るときに、同じ表現をよく使います。

2. 日本酒特有のボキャブラリー


英語でなんと呼べば良いのかわからない日本特有のアイテムはあるものです。全て知らないからといって弱気になる必要はありません。ここでは、日本酒に関する代表的なボキャブラリーを幾つか紹介します。

すぐ使えるボキャブラリー

英語 日本語
sake cup お猪口(おちょこ)
sake bottle 徳利(とっくり)
pour for~ ~にお酌する
hot sake 熱燗
cold sake 冷酒
unfiltered sake にごり酒
umami 「旨み」はそのまま英語になり、umami と言います。

特有のボキャブラリーにひるまず、ときには見た通りに表現してみる

日本酒特有のボキャブラリーといっても、cupやbottleなど、すでに知っている単語のコンビネーションが多いと感じたのではないでしょうか。

では、正方形で木製の升(ます)は英語でなんと言うか考えてみてください。升はsquare wooden cup と訳します。見た通りの呼び方ですね。呼び方・訳し方が分からなくて困った時は、難しく考えず、知っている単語で見た通りに表現してみるのも良いかもしれません。

ここでは、お酒を注いでいるシチュエーションを想像しボキャブラリーを使う練習をしてみましょう。pour 〇〇 from ●● into〜(●●から〜に〇〇を注ぐ)を用いて「とっくりからおちょこにお酒を注いでください。」という文章作りに挑戦です。

  • Pour sake from a sake bottle into a small sake cup.
    (とっくりからおちょこにお酒を注いでください。)

次のように説明を少し加えるとぐんと丁寧な説明になります。

  • Pour sake from the “tokkuri,” a bottle specifically for sake, into a small sake cup called an “ochoko.”

更に、pour for〜(〜に注ぐ=お酌する)を使って日本文化を紹介してみましょう。

  • In Japanese culture, it is polite to pour for someone else and let another pour for you.
    (日本ではお酌する、またはお酌してもらうのが礼儀です。)

お酌し合いながら、日本文化についてより深く語り合えると良いですね。では、にごり酒についても、紹介したボキャブラリーを用い、例文で練習しましょう。

  • This unfiltered sake has a juicy, fruit-like umami flavor.
    (このにごり酒はジューシーな果実のような旨みがある。)

ここまでは、日本酒特有のボキャブラリーを紹介しました。今まで一度も英語にしたことがないアイテムに出会った時は、その都度「自分だったら、こう訳すかな」と推測してから調べ、答え合わせをしましょう。そうすれば、楽しみながらボキャブラリーを増やすことができます。

3.よく使うフレーズ集

役立つフレーズを常に取り出せる状態にしておくと、おもてなしの準備は完了です。お酒の産地を説明したり、相手に味の好みを聞いたりすることで場が和み、コミュニケーションが取りやすくなるでしょう。ここでは日本酒をすすめる際に適したフレーズを紹介します。

会話のきっかけとなるフレーズ

英語 日本語
This is from ~ これは~が産地です。
This goes well with ~ これは~と合います。
How is the taste? お味はいかが?
What flavor do you like? どんな味が好みですか。
What is the alcohol content? (アルコール度数は)何度ですか?
Sake’s alcohol content is from 15% to 16% on average. 日本酒のアルコール度数は平均15%~16%です。
The taste changes according to the sake cup. おちょこによって味が変わります。

「This goes well with ~ (~と合います)」を用いそれぞれのお酒に合う料理について語れると、さらに会話を弾ませることができます。例えば、食事の席で料理を注文する時、 This Ginjoshu goes really well with white fish. (この吟醸酒は白身魚によく合います。)などと説明できれば、気の利いたおもてなしとして喜ばれるでしょう。

プログラムに参加してみて

参加者の皆さんが、知らないもの同士でも「興味が同じだから話しやすい!」と声を揃えて言い、プログラム中、活き活きとした表情で会話を楽しんでいたのが印象的でした。また、「このような英語のイベントをもっと企画して欲しい。」という声も聞こえてきました。

今回のホビングリッシュプログラムに参加した、寿司屋で働く30代の女性は、「海外からのお客様をもてなせるように、なんとかしなくてはと思っていた。日本文化の中で英語で話せる分野が欲しかった。」と語ります。同じように、おもてなし英語が職業上必要、と言っていたのは、英語講師や通訳ガイドの方たちです。他には、「日本酒が好き」という趣味が理由の参加者もいました。様々な理由で集まったメンバーが同じテーブルを囲み共通のトピックを英語で語る。目の前には美味しい日本酒とそれに合う料理が並びます。


プログラム講師のKirsty先生は「日本酒は海外でとても人気がある素晴らしい文化。ぜひあなたのパッションを活かし英語で語ってください。」と呼びかけます。彼女の教える姿勢からは、日本酒が好き!日本酒を英語で話してもらいたい!という情熱を感じました。大切なことは楽しみながら学び、実践することです。「ホビングリッシュ」は、何よりもそのパッションが学習者の背中を押し、英語学習に対するモチベーションをキープしてくれるので、おすすめの学習スタイルです。

今回紹介した表現方法や実践のコツを通して日本酒やおもてなし英語を身近に感じていただけたなら幸いです。外国人に日本文化を紹介したいと考えている人は、具体的にどの分野なのかイメージを固め学習を実行しましょう。ボランティアや英語イベントは蓄積する知識・表現力をアウトプットできる良い機会です。ホビングリッシュを使えるシチュエーションに身を置くため、積極的に参加してみてはいかがでしょうか。

IIBC ENGLISH CAFÉとは

IIBC ENGLISH CAFÉは、英語で話す場を提供する期間限定のカフェです。今回のイベントだけではなく、各地でテーマを変えて開催している取り組みです。

プログラム主催者概要

一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)
日本でTOEIC® Programを運営する。「グローバルビジネスにおける円滑なコミュニケーションの促進」をミッションとし、国内外の関係機関と連携しながらTOEIC Program及びグローバル人材育成プログラムを展開している。

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English Hub 編集部

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