効果抜群!「暗唱」が英会話の上達におすすめな3つの理由と実践方法を徹底解説!

英語学習に取り組んでいる皆さんの中には「暗唱」という学習方法を耳にしたことがあるという方も多いのではないかと思います。この「暗唱」には驚くほどの効果があり、長年多くの人に利用されてきた効果的な言語学習方法です。結論から言うと、「暗唱」をすることでスピーキング力が飛躍的に上がり、リスニング力の向上など様々な副次効果もあります。

しかし、「暗唱」により効果が出るのは正しい方法できちんとやり通した場合だけである点には注意が必要です。そして、正しい暗唱を身につけることは決して簡単ではなく、時間と労力がかかります。そこで、今回は暗唱が効果的な理由と、実践するときの注意点、コツを解説していきます。

暗唱とは?

暗唱がもたらす効果についてご紹介する前に、そもそも「暗唱」とは何なのかについて触れておきます。暗唱とは、リスニングした音声を発音やイントネーション、文法なども含めてそのまま暗記し、口に出すトレーニングのことを指します。暗唱は英語が日本に入ってきたときに取り入れられた英語学習方法で、当時は暗唱が唯一の勉強方法でした。その先駆者の方々が英文法や現代の英語学習方法を開発してきました。

また、言語習得のプロである幼児が、言語を習得するときに行っているのも、究極的には大人が話している言語の「暗唱」です。これらのことから見えてくるのは、「暗唱」は原始的で非常に効果的な言語習得方法だということです。実際に、言語学者や言語習得のプロの方の中には音読と暗唱だけで言語を習得できると主張している方もいます。

言語を暗唱するときに脳内で行われている記憶は「手続き記憶」と呼ばれ、スポーツの動作や箸の持ち方を覚えるときの記憶方法と同じです。自分の母国語を話しているときのことを考えてみると分かると思いますが、もともと言語は考えて使用するものではなく、この「手続き記憶」に基づいて使用するものなのです。

つまり、「暗唱」とは学習中の言語を強制的に「手続き記憶」に移動させる作業だということができます。特に成人以降の英語学習者が正しい発音とイントネーションを身につけるためには、必須と言っても過言ではないほどとても効果的な学習方法です。脳科学の見地からも効果が証明されているこの「暗唱」。ぜひ本気で英会話力を伸ばしたいと思われている方々は実践してみてください。

ここからは、暗唱をおすすめする具体的な理由とその実践方法を紹介していきたいと思います。

英会話の上達に「暗唱」をおすすめする3つの理由

英会話の上達に暗唱をおすすめする理由は、ずばり下記の3つとなります。

  1. スピーキング力が飛躍的に上がる
  2. リスニング力もあがる
  3. 副次的な効果が多数ある

1. スピーキング力が飛躍的に上がる

暗唱を行う一番のメリットは、やはりスピーキング力が飛躍的に上がるという点です。暗唱を通じて自然な発音、イントネーション、語彙、文法を身につけることができます。これらのスキルや知識は実際の英会話を通してでも身につけることはできますが、暗唱をしている最中は頻繁に元の音声を聞くことになるため、繰り返し自分のミスに気づくことができ、より自然な英語へと修正されていきます。

音のつながり、強く発音される単語、ほとんど発音されない単語、文の中での声の強弱やピッチの高低差、これらを一度に学習し、脳に染み込ませることで、普段の自分のスピーキングに活かすことができるようになります。

暗唱の重要なポイントは、発音、イントネーション、語彙、文法をそれぞれ別に学習するのではなく、自然な文章の中で使われ、発音されているものを記憶して自分のものにできるという点です。この作業は、単語レベルだけではなく文レベル(会話レベル)で英語の口や舌の動かし方に慣れる作業です。

正しい発音やイントネーションを習得するのは成人以降の学習でほぼ不可能のように思われていますが、暗唱に取り組めば、かなりネイティブスピーカーに近いレベルまで到達することができるのです。

時間と労力はかかりますが、口と舌の筋肉を鍛え、英語を発音する動きに慣れてしまえば、不思議とスラスラと発音できるようになります。これは体の筋肉が慣れて自転車に乗れるようになる感覚と同じです。

また、暗唱を始め、英語の音声を繰り返し何度も聞いていると気づくことがあります。それは、英語の音声を覚えるのは歌を覚えるのと似ているということです。歌の練習と同じように英語のリズムを掴み、その歌詞を暗唱し、それを空で歌えるようにするのが暗唱です。

同じ文章を繰り返し聞き、細かく分析することで、単語の意味、なぜこの英文法が使われているのか、文章の意図などをしっかりと意識すればするほど新しい発見があり、それにより英語全体への理解も深まります。

さらに、一定の訓練を積めば、暗唱したもとの文章だけでなくその中に登場した単語、イディオム、言い回しを実際の英会話のなかで応用することもできます。このレベルに到達するまでにはかなりの努力が必要ですが、長い目で見ればとても価値のあるトレーニングだと言えます。

2. リスニング力もあがる

暗唱を通して何度も同じ音声を聞くことにより、自然とリスニング力が上がります。重要なのは、ここで行っているのはただのリスニングではなく、細部まで意識したリスニングだということです。暗唱というアウトプットを前提としたリスニングを行うことで、自然と意識は細部に向かいます。これにより、英語のリズムを掴むだけでなく英語を英語のまま頭から理解する癖がついてきます。

また、人は自分で発音できない音を完全に聞き分けることはできませんが、暗唱により綺麗な発音で自分がスピーキングできるようになれば、今まで聞こえてこなかった音も聞き取れるようになります。

3. 副次的な効果が多数ある

スピーキング、リスニングに限らず、暗唱はリーディング力やライティング力の向上にも役立ちます。暗唱を通じて正しい英語のリズムを身につけることで、英文を読むときも緩急をつけながらリズム感を持って読み進めることができるようになるため、リーディングの速度が自然と向上していきます。また、暗唱した文章はそのままライティングの型として活用することができるので、ライティング力の向上にも効果的です。

暗唱した文章のなかから単語を入れ替えるだけでもオリジナルの話を作ることができるようになりますし、有名人のスピーチや名言などを暗唱すれば、会話の中で一部をそのまま引用することもでき、スピーキングやライティングの引き出しとなります。

また、暗唱は実際に口を動かして英語を発音している時間が多くなりますので、机に座って勉強するのに飽きたときなどの気分転換として取り組むのにも向いています。

暗唱に使う素材選びの注意点

続いて、暗唱する素材を選ぶときの注意点についてご紹介します。暗唱の素材選びでは、下記の3点に注意するようにしましょう。

  1. 使える文章を選ぶ
  2. 個人的に好きなものを選ぶ
  3. 自分のレベルに合ったものを選ぶ

1. 使える文章を選ぶ

暗唱素材は、なるべく会話口調のものを選ぶようにしましょう。暗唱の素材として使われることが多いTOEICのパート3、4の中でも、コマーシャル口調のものではなく会話口調のものを選んでください。必ずしも2人の会話である必要はありません。

また、有名人などのスピーチから選ぶときもオバマ大統領のような堅いスピーチ口調のものではなく、スティーブ・ジョブスのような会話口調に近いものをおすすめします。

その文章のトピックもなるべく自分に身近に感じられるものにすることによって、応用できる機会が増えます。

2. 個人的に好きなものを選ぶ

個人的に好感の持てるものを選んでください。自分の好きなスピーチや映画のセリフなどがおすすめです。このとき、アクセント(米・英など)、話し方、スピードなど自分に合うものを選ぶように気をつけましょう。スピーカーを男性にするか女性にするかは真似しやすいほうで構いません、。

好きな素材を選ぶのは暗唱を継続するうえでとても重要なポイントとなりますので、かなり時間をかけても良いと思います。この記事で紹介している暗唱はかなり長い期間をかけて実践する暗唱ですので、自分の相棒を選ぶつもりでじっくり選びましょう。

3. 自分のレベルに合ったものを選ぶ

暗唱する素材のレベルは、単語や文法などが完全に理解できているものにしましょう。長さは5分以内のものが良いでしょう。長い素材の場合、好きな文章の一部だけを切り抜くというのもオススメです。ここでは難しすぎる文章を選ばないということだけに気をつけてください。

暗唱の実践方法

暗唱する素材が決まったら、実際に暗唱を始めていきます。暗唱は、以下の3ステップをしっかり踏みながら進めていきます。

  1. 完璧に理解する
  2. 音読する
  3. 気持ちを込めて暗唱する

1. 完璧に理解する

この準備の段階がすごく大変で時間がかかりますが、辛抱して頑張りましょう。選んだ文章の原稿と音声ファイル(スマートフォンで録音するのが1番早いです)を用意し、徹底的に文章の読解と分析を行います。分からない単語や構造がつかめない部分、聞き取れない部分などはインターネットや先生、友人の力を借りながら100%理解してください。なお、インターネットに落ちている原稿などは少し間違っていることが多いので、その間違いも発見して修正できるほどその文章に慣れ親しむようにしましょう。

素材の分析をするときは、単語1つ1つの発音、単語通しの音のつながり、どの単語が強く発音されているか、ほとんど発音されない単語はどれか、どこで息継ぎをいれているか、文の中での声の強弱やピッチの高低差、などかなり細かい部分まで分析し、原稿に書き込んでいきます。

そのうえで、音楽を聴く容量で音声ファイルを何度も聞いてください。完全に理解した後は聞き流し続けるのもとても効果があります(この音声を聞き続けることは実践方法1、2、3の間ずっと定期的に行ってください)。しばらくして、その文章が音楽のように聞こえてきて、鼻歌で音声についていけるようになる頃には音読の準備ができています。

2. 音読する

1を終えたら、次は音読です。しかし、シャドーイングや通常の音読とは違い、ゆっくりと発音とイントネーションを意識しながらゆっくりと読んでください。はじめは下記の流れを踏んで進めて行きましょう。

  1. 文章を注意して聞く
  2. 発音とイントネーションを保ちながら読めるスピードでゆっくりと読む(文の中の強調部分などはきちんと再現し、スローモーションでモノマネをするイメージ)
  3. もう一度自分がつまずいた部分に注意しながら聞く
  4. 正確さを保ちながら少しスピードを早めて読んでみる

この繰り返しで1文1文、丁寧に進めていってください。この作業はかなり時間がかかるので、暗唱する文章を細かく分けて、4文ずつなどに区切って毎日少しずつ進めていきましょう。

1〜4を繰り返し、スピードがでてきたら原稿を見ながら音声についていってみます。(絶対に遅れると思いますので、焦らず正確さを意識しながらできるだけでいいのでスピードをだしていきましょう。)

ここで気をつけてほしいのが、「スピード」より「正確さ」を重視するということです。「正確さ」を身につける前に「スピード」を出してはいけません。早く話したくなる気持ちをぐっとこらえ、徐々にスピードをあげていってください。この作業は、単語レベルだけでなく、文レベル(会話レベル)での英語を発音するために口や舌の筋肉を鍛え、慣れさせるのが目的となります。

途中で自分の音声を録音して、元の音声とどこが違うかを比較したり、先生や自分より英語のレベルの高い友達に聞いてもらって、アドバイスをもらうのもオススメです。

ある程度の速さまで到達したら、シャドーイングを行ってください。原稿を見ずに音声を流し、少し遅れて聞こえた通りに発音します(ここでも正確さを意識してください)。はじめはついていけないと思いますので、その部分は適当に口を動かします。

発音やイントネーションも含め、スピーカーのモノマネができている自信がついてきた方は、音声なしで原稿を通しで読んでみてもいい頃です。また、音読に戻ったり、シャドーイングをしてみたり、通しで何回も読んだりと、完成度をどんどんあげていってください。

原稿をみながら、正確さを保った上で、少し遅れて音声についていけるようになれば暗唱の準備ができています。

3. 気持ちを込めて暗唱

ここまでくれば、あとは文章を記憶するだけです。しかし、1、2でリスニングを繰り返ししっかりと行っていれば、意外にも文章は歌の歌詞のようにすらすらと出てきます。

暗唱するときに、1、2で築いてきた正確さを崩さないように気をつけてください。自分で怪しいと思ったらすぐに2のステップに戻り、正確さをとり戻すようにしましょう。

また、この段階まできて、正確さに前ほど気をつかわなくてよくなったら気持ちをこめることに集中してみてください。暗唱する助けになるだけでなく、この文章を応用するときも聞こえ方が全然違います。この気持ちをこめるという作業のためにも、個人的に好きな素材を選んでおくのは大切です。

この暗唱において「正確さ」がなにより大事ということを念頭におきつつ、完全に覚えるまでがんばってください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?一言で暗唱といっても、その細かな実践方法まで見てみるとかなり大変な作業だということが分かって頂けたかと思います。しかし、じっくりと時間と労力をかけて行ったトレーニングには必ず成果がついてきます。暗唱は、スピーキング力を伸ばしたいという方には本当におすすめの勉強方法です。ぜひまずは短い文章から暗唱を実践してみましょう。

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米倉 ジョージ

米倉 ジョージ

高校卒業後3年のホテル宴会勤務を経て、受験勉強として英語学習を開始、早稲田大学商学部合格、1年間の受験英語個別指導経験、TOEIC935点取得、1年半のオーストラリアでの勤務経験を経て帰国。現在は英語講師として、また英語翻訳、通訳、英語関連記事ライターなどフリーランスで活動。自身の21歳からの英語学習経験から学んだ発音矯正法、海外勤務で身につけた英会話力が得意分野。プライベート英会話レッスン申し込み受付中

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