わかりやすい英文を書くために気をつけるべき3つのこと

今回は、学校のレポートを英語で書く人や、仕事で英文メールを作成したり簡単な翻訳を行ったりしている方に向けて、なるべくわかりやすい英文を書くためのコツをご紹介します。わかりやすい文章を書くためには、段落の構成などいくつかアプローチの仕方があると思いますが、今回は主に「和英辞書との付き合い方」に焦点を当ててご紹介します。

わかりやすい英文を書くために気を付けるべき3つのポイント(和英辞書編)は下記の通りです。

  1. わかりやすい文章とは、全て書き手が知っている単語で書かれた文章である
  2. 和英辞書は、自分が知っている単語を「思い出す」ために使う
  3. 状況に応じて、検索するワードを変える

わかりやすい文章とは、全て書き手が知っている単語で書かれた文章

大前提として、これはどの言語であっても変わらず言えることですが、文の書き手が全ての単語の意味を理解し、かつその使い方(接続詞や前置詞との組み合わせ方など)まで知っていなければ、文章はわかりにくくなります。日本語で考えればすぐわかることですが、例えば「自慢」という単語を類語辞典で引くと、傲り、倨傲、吹捲る、己惚れなど、実に様々な似た言葉が出てきます。倨傲、吹捲る、己惚れといった言葉を見聞きしたことがあるでしょうか。これらの言葉は一般的でしょうか。答えはNOでしょう。自分と馴染みの無い、使いにくい単語を背伸びして使うべきではありません。相手もその単語を知らない可能性が高いし、馴染みの無い単語は使い方を間違えやすいからです。

和英辞書は、自分が知っている単語を「思い出す」ために使う

以上の心構えをもとに、和英辞書の使い方に入りましょう。全て自分が知っている単語で書くということならば、辞書を一切使わないのが理想ではあります。そうは言ってもそれができなくて困っているわけですから、その場合は辞書を記憶喚起装置として使いましょう。辞書はただ存在する単語をリストアップするのが役割ですから、上記の例で言うところの倨傲、吹捲るといった、見たことも聞いたこともない単語が普通に出てきます。そういった単語をハジくのが書き手の仕事です。例を挙げましょう。「褒める」という単語を調べて、praise, admire, commend, rave, flatterといった単語が出てきたとします。「praiseとadmireはよく見かける。flatterはたまに見る。commendと raveは全然知らない。」と思ったらpraiseもしくはadmireを使ってください。辞書は単語を新発見するための機械ではなく、自分の記憶をたどるのを助けてくれる機械なのです。

状況に応じて、検索するワードを変える

もし出てきた単語がどれも見聞きしたことの無い単語だったらどうするのか。検索する日本語を少し変えて、自分が知っている単語にたどり着くまで検索を繰り返すべきです。もちろん時には知っている単語にたどりつかない場合もありますし、時間との兼ね合いもありますが、自分が知りもしない単語を、辞書に出てきたからというだけでどんどん使うのは考えものです。例を挙げましょう。「塾」という単語を検索してcram school という知らない表現が出てきたとします。そういうときは、「塾」の意味を少しかみ砕いて英語にするのです。「塾とは、民間の会社が提供する、入学試験の対策を行う場所」と頭に浮かんだら、民間=private , 入学試験=entrance exam となり、訳は「private school for entrance exam」となります。あくまで一例であり、他にも言い表し方はあるとは思いますが。塾というのは万国共通どこにでもあるものではないですから、説明を加えつつ英語にした方が他の国の人に伝わりやすい、という利点もあります。

まとめ

この方法だとそもそもそれなりに語彙を知ってないとできないではないか、という意見があるかと思います。その通りです。インプットがあってこそのアウトプットですから、多くの英文に触れて単語・表現のストックを豊富に持っていると、そのぶん英作文上達に繋がります。辞書を引いた結果と自分の語彙を照らし合わせる習慣を身につけましょう。

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