「学校で習ったはずの英語表現を、使いこなせない」「英文を読めば理解はできるが、自分では言えない」と感じている方は多いのではないでしょうか。
「読めば、聞けばわかる」状態から、「実際に使える」ようになるためには、単語・表現の直訳を覚えるだけではなく、品詞を理解したり、例文に触れたりすることが有効です。
そこで今回は、頻出単語の「either」について、例文を参照しながら、用法を確認してみましょう。
※リンクの付いた例文は、日本のソーシャルグッドを世界に発信するメディア「Zenbird」の英文記事から引用しています。記事の内容は、公開時点の情報に基づきます。
目次
eitherの意味と使い方は?
eitherには、主に「代名詞」「形容詞」「副詞(※)」としての用法があります。
※「either A or B」のように、「副詞のeither」が「or」とセットで使われる際には、「相関接続詞」に分類される場合もあります。「both A and B」や「neither A nor B」などが、相関接続詞にあたります。
①代名詞のeither
代名詞とは、名詞の代わりをする単語のことです。
代名詞のeitherは、「いずれか」「どちらでも」や、否定文では「どちらも(…でない)」などの意味で使われます。
あなたたちのどちらかが、パリに行ける。
どちらでもいいですよ。
彼は、どちらの車も買わなかった。
私は両方の製品をすすめたが、彼女はどちらも買わなかった。
※buy(~を買う)の目的語として、代名詞のeitherが使われています。
②形容詞のeither
形容詞のeitherは、後ろの名詞を修飾します。
「どちらかの」「どちらの…でも」という意味や、否定文では「どちらの…も」などの意味で使われます。
どちらかの本をもらってもいいですか?
「ドーナツ経済」は我々に、人類の発展と自然のバランスについて気づかせてくれる。どちらか一方の極端を追い求めることは、弊害をもたらし…(以下略)
【引用元】 Circular Economy vs Doughnut Economy: different but complementing
※remind A of B:AにBを思い出させる、AにBを気づかせる
※detrimental(形容詞):有害な、弊害をもたらす
どちらにしても、入居の許可を得るまでには多くの書類事務や審査がある。
【引用元】3 Co-living subscription services that are taking over Japan
私は、どちらのチームも好きではない。
また、「side(側)」や「end(端)」など、2つで対をなす単語と共に使われる場合には、「両方の」という意味になることもあります。
その道を挟んだ両側に、スーパーマーケットがある。
「どちらかの」という意味でeitherを使う場合も、「両方の」という意味で使う場合も、後ろに置く(eitherが修飾する)名詞は「単数形」になります。
③副詞のeither
副詞のeitherは、否定文の後で「…もまた(…ない)」の意味で使われます。平叙文における「too」や「also」の代わりとして使われます。
「実は、彼のこと好きじゃないんだよね」
“I don’t either!”
「私も!」
彼らは、パッケージにも、プラスチックを使用していない
【引用元】These Japanese sustainable beauty brands offer quality vegan haircare
「either A or B」について
また、副詞のeither(※)は、「either A or B」の形で、「AかBかのどちらか」という意味で使われます。
AとBには、同じ品詞の単語や、文法的に同等の句、節(文)などが入ります。単語の場合は名詞に限らず、動詞や形容詞、副詞も使えます。
※前述の通り、「副詞のeither」が「or」とセットで使われる用法は、「相関接続詞」に分類される場合もあります。「both A and B」や「neither A nor B」などが、相関接続詞にあたります。
彼か彼女のどちらかが、ロサンゼルスに行ける。
彼に、電話かメールをしないといけないよ。
「彼女に3回電話しているのに、折り返しがない。彼女はもう、僕のことが好きじゃないんだ」
“Relax! Either she hasn’t noticed them yet or she just has been busy.”
「落ち着いて。まだ着信に気づいていないか、忙しくしているかのどちらかだよ」
「either A or B」と「A or B」の違いは?
「either A or B」は、「A or B」とほぼ同じ意味で使われる場合もありますが、eitherをつけることで、選択肢がAかBのどちらかのみである点を強調できます。
- A or B
例えば、「Would you like tea or coffee?」という質問は、状況やイントネーションによって、「紅茶かコーヒーでも飲まれますか?」といったニュアンスになります。この場合、紅茶やコーヒーは選択肢の一例と捉えられるので、「Actually, do you have soda?(ソーダはありますか?)」と別の選択肢について尋ねることもできます。
また、気心の知れた友人の家を訪れて「Do you want water or coffee?(水かコーヒーか、飲む?)」と尋ねられた際などには、「Could I have both, please?(両方もらってもいい?)」と、両方を頼むことも可能です。
- either A or B
一方で、「either」をつけると、選択肢はAかBのどちらかのみであると相手に伝えられます。例えば、喫茶店でメニューに目を通さずに注文しようとした場合、店員と客の間で以下のようなやり取りが考えられます。
「何を飲まれますか?」
客:”Soda please.”
「ソーダをお願いします」
店員:”Sorry, we don’t have soda. You can have either coffee or tea.”
「申し訳ありません、ソーダは扱っていないんです。コーヒーか紅茶のどちらかになります」
また、「A or B」の「or」は文の中盤で登場するため、先に「either」と言うことで、聞き手や読み手に対して、これから選択肢について述べることを明示できる効果もあります。特に、A(1つ目の選択肢)が長い場合には、eitherを先に述べておくと、文全体の構造が分かりやすくなります。
まとめ
今回は、「either」の使い方について、例文とともに確認してきました。英単語やフレーズは、日本語訳だけでなく、品詞や用法までを含めて理解すると、自分でも使いやすくなります。今回整理した「either」を、ぜひ、実際の会話でも試してみてください。
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English Hub 編集部
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