2020年に小学3年生から英語必修に!低学年の子どもたちが今から学んでおくべき3つのこと

「成功の秘訣は、何よりもまず、準備すること」とは、フォード・モーターの創始者ヘンリー・フォードの名言です。2020年には小学校中学年から「外国語活動」が導入される運びとなりました。一部では先行実施が始まっています。子ども英語を取り巻く加速度的な環境変化は、未知による不安がある一方、可能性を開くチャンスでもあります。新たな英語教育の黎明期にあって、新制度に対応するための準備とは何でしょうか?

ここでは、小学校低学年の子どもたちが今後、教室での「英語」との出会いに戸惑わないために、今からできる取り組みを3つのステップでご紹介します。

1. 国語力を養う

文部科学省文化審議会答申「これからの時代に求められる国語力について」には「 現在,国際化の進展に伴って,自分の意見をきちんと述べるための論理的思考力の育成,日本人としての自己の確立の必要性,英語をはじめとした外国語を習得することの重要性が盛んに言われるが,論理的思考力を獲得し自己を確立するためにも,外国語の習得においても,母語である国語の能力が大きくかかわっている。」との一節があります。

柔らかい土台には何も積み上げられないのと同様に、外国語である英語を学ぶ上でも、基盤となる母語力が乏しければ、思うような成果は得られません。換言すれば、低学年次からの国語力育成が外国語運用能力の発達の鍵を握っているといえそうです。

では、家庭で子どもの国語力を高めるためには何ができるのでしょうか?「これからの時代に求められる国語力について」では、国語力を向上させる有効な手段のひとつとして「読書活動」が挙げられています。低学年からの読書習慣は、国語力の発達の大きな支えとなるはずです。

2. 英語の音とリズムに触れる

小学校第3・4学年の英語活動では、歌やリズムが中心の音の学習に注力します。「音を制して英語を制す?4技能の土台を築く「フォニックス」とは?」という記事でも考察しましたが、「音」は英語学習の肝です。正確な音を身につけられるか否かは、その後の読み書き能力の発達に大きく影響します。英語運用能力の評価基準であるバランスの取れた4技能の獲得に、音の学習は欠かせないのです。

身近な英語音声や教材を通して英語特有の音やリズムに慣れ親しむことは、その後の英語学習への良き導入となります。家庭で楽しめる音声付きの英語絵本なども市販されています。おすすめの一冊は、世界的大ベストセラー絵本作家のドクター・スース氏による著作で、米国の小学校で副教材として採用されている「The Cat in the Hat」です。英語特有の韻の多用が子ども心を夢中にさせ、楽しみながら言葉を習得できる点が最大の特徴です。日英両言語とも出版され、CD付きの英語版も販売されています。YouTubeでは、オバマ元大統領のご家族やジャスティン・ビーバー氏の読み聞かせで本書の臨場感あるリズムが楽しめます。

3. 異文化体験で学習意欲を高める

学習意欲を高める最も効果的な方法は、「体験」です。子どもが異文化に接する体験の機会を逃さないようにしましょう。異文化への関心が英語学習へのモチベーションにつながったと語る学習者は少なくありません。特別なプログラムを利用しなくても、身近なところに異文化体験のチャンスはあるはずです。

先頃、熱狂のうちに幕を閉じたサッカーワールドカップ ロシア大会では、連日、日本の対戦国との共通点や歴史的つながりが報道され、両国に意外な接点を発見し、世界との距離が近づきました。形態を問わず、このように異文化を知る体験が身近になれば、語学への興味が湧きます。世界へ心の扉を開けるほどに学ぶ意欲も呼応します。

まとめ

言葉と良書、音とリズム、異文化、それぞれの魅力に親近感を持てば、英語教育の早期化に窮しません。親子で楽しむ読書、外国に関するイベントへの参加、身近な海外の人との交流などは、非常に有意義です。

小学校の早期段階では、「やればできる」との有能感もさることながら、好奇心や探究心を刺激する「楽しさ」、「面白さ」の体感が優先されるべきです。変化に適応するための3つの準備が、英語力の開花を実現します。

【関連ページ】音を制して英語を制す?4技能の土台を築く「フォニックス」とは?
【関連ページ】2020年、英語教育はどう変わる?小学校英語必修化から大学入試改革まで
【参照サイト】文化審議会答申「これからの時代に求められる国語力について」

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Junko

Junko

幼少より、英語に強い興味を持つが、中学英語以降、つまずきを経験。大学卒業後、恥ずかしさを抑え、一から独学にて勉強を再開。その後、学校・塾等で英語指導に従事。苦労や体験を生かし、一人を大切にする心で、英語力向上の力になりたいと願っている。