英単語や表現を覚えられる!自宅で子どもと遊べる英語ゲーム4選

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自宅で子どもが自然と英語に親しむ場面を演出するなら、英語ゲームはとても強い味方です。そうは言っても、どんなゲームがよいのかわからなかったり、複雑そうなゲームには手が出なかったりして、なかなか取り入れることができない方も多いのではないでしょうか?

実は、1,000円以下で購入できるカードゲームや、紙とペンだけでできるお絵かきゲームなど、気軽に取り組める英語ゲームはたくさんあります。

そこで今回は、現役英語講師である筆者が、レッスンで使っているゲームの中から、自宅でも取り組みやすい英語ゲームを4つ、厳選してご紹介します。ぜひ、普段の遊びの中に取り入れてみてください。

1. 英語でカルタ遊びができる“First Words Flash Cards”


First Words Flash Cards”は、しっかりした厚地のカード54枚が入ったセットです。表には日々の生活でよく使う英単語とそのイラストが、裏には英単語だけが書かれています。すべて覚えると54個の単語を覚えられる仕組みです。値段はAmazonで600円台(2020年3月現在)と、比較的お手頃です。

簡単な遊び方

イラストのほうの面をカルタのように広げ、読み上げた単語のカードを取るカルタ取りがおすすめです。最初は数枚から始め、少しずつ枚数を増やしていくと、小さな子どもでも最終的にはすべての単語を覚えられます。

文字の読み書きを覚え始めたら、「文字だけの面を出してカルタ取りをする」、「英語で3つのヒントを出して、当てはまる単語のカードを取る」といった遊び方もできます。

おすすめの年齢

 
幼児~小学校低学年(文字だけの面のカルタ取りは小学校高学年までおすすめ)

身につく英語力

英単語を覚えられる

総合評価(★5つが最大)

  • ゲームの難しさ ★★☆☆☆
  • 準備の大変さ ★★☆☆☆
  • 盛り上がり度 ★★★☆☆

2. 英語で簡単なやりとりをする人気カードゲーム“Go Fish”


Go Fish”というカードゲームは、いろいろな使い方ができ、とても便利です。こちらも厚地のカードで、アルファベットの文字が書いてあるイラスト付きのカードが26組(大文字と小文字)、合計52枚入っています。こちらもAmazonで600円台(2020年3月現在)と、お手頃な価格で手に入ります。

簡単な遊び方

3つの遊び方をご紹介します。

アルファベットを覚えるカルタ取り

すべてのカードをアルファベットが見えるように並べ、読み上げたアルファベットのカードを取ります。

大文字と小文字のペアを見つける神経衰弱

すべてのカードを裏返して並べ、大文字と小文字のペアを見つける神経衰弱をします。2枚のカードをひっくり返し、同じアルファベットの大文字と小文字のカードが同時に出たら、そのカードを取ります。

レッスンで大人気のゲーム“Go Fish”

3人以上で遊ぶのにおすすめのゲームです。以下に手順を説明します。

  1. まず、カードを伏せた状態で1人5枚ずつカードを配ります。残ったカードは重ねて真ん中に置きます。各プレーヤーは、手持ちのカードの中で同じアルファベットのペアを見つけたら、自分の前に表にして置きます。
  2. 全員が手持ちのペアを出し終えたら、ゲームを始めます。最初のプレーヤーは誰か1人を指名して、“Do you have (ほしいアルファベット)?”と聞きます。聞かれた人は、そのアルファベットのカードを持っていれば “Yes, I do. Here you are.” と言って渡し、プレーヤーは手持ちのカードと合わせてペアにして、自分の前に置きます。聞かれた人が持っていなければ “No, I don’t. Go fish.” と答え、プレーヤーは真ん中の山からカードを取り、手持ちのカードとペアになれば自分の前に置きます。ペアにならなければ、次のプレーヤーの番になります。
  3. これを繰り返し、最初にカードがなくなった人が勝ちです。

このゲームでは、英語で質問をしないと進まないので、全員が会話の練習をできます。慣れてきたら、“Please give me your (ほしいアルファベット).”など、他の英語表現も取り入れてみるとよいでしょう。

おすすめの年齢

 
小学生(英語圏での対象年齢は4歳以上なので、幼児でも、話すことに慣れてきたらできます。また、アルファベットのカルタ取りは幼児からおすすめです。)

身につく英語力

アルファベットを覚えられる、会話力

総合評価(★5つが最大)

  • ゲームの難しさ ★★☆☆☆
  • 準備の大変さ ★★☆☆☆
  • 盛り上がり度 ★★★★☆

3. 楽しみながら会話力を伸ばせる “HEDBANZ”


HEDBANZ”は、プレーヤーがつけるバンド、砂時計、もののイラストが描かれたカードが入ったゲームです。Amazonでは3,000~4,000円程度(2020年3月現在)で売られています。決して安くはありませんが、英語を少し話せるようになった子どもから会話力をつけたい大人まで、みんなで楽しく取り組めます。

簡単な遊び方

以下に手順を説明します。

  1. 初級レベルでやる場合は、あらかじめ、使うカードのジャンルを選んでおきます。子どもと一緒にやるときは動物がおすすめです。
  2. プレーヤーは全員ヘッドバンドを頭に付け、裏返しにしたカードから1枚選び、自分は見ずに、他の人には見えるようにヘッドバンドに取り付けます。
  3. 全員がカードをつけたらゲーム開始! 1人ずつ、自分のカードについて質問をします。動物の場合は “What color am I?”(私の色は何色?)、“How many legs do I have?”(足は何本?)、“What do I eat?”(私は何を食べますか?)など。最初のうちは、あらかじめ質問用のフレーズを用意しておくと、無理なく進められます。
  4. ヒントをもらってピンときたら、プレーヤーは全員に “Am I~?”(私は~ですか?)と聞きます。最初に正解した人が勝ちです。

英語圏では、付属されている砂時計なども活用しながら遊ぶのですが、まずは英語でのやりとりに慣れるために、時間を気にせず、英語の質問も準備したうえでゲームをするのがおすすめです。お互いのカードを当てっこするのが楽しいので、とても盛り上がります。

おすすめの年齢

 
小学校高学年~大人

身につく英語力

会話力

総合評価(★5つが最大)

  • ゲームの難しさ ★★★★★
  • 準備の大変さ ★★★★☆
  • 盛り上がり度 ★★★★★

4. ペンと紙だけでできる! お絵かきゲーム

用意するのは、ペンと紙だけ。レッスンではホワイトボードを使ってやっています。5分程度でできます。

簡単な遊び方

簡単なイラストや単語を書いたカードを用意します。一人がカードを1枚選び、そのカードに合った絵を描きます。その他の人は、分かったら“I know!”と言って手を挙げ、指されたら “Is it~?”と聞きます。絵を描いた人は、答えが正解なら “That’s right.”、不正解なら “No, it isn’t.”と答えます。絵を描く人の個性が出るのが、このゲームの面白さ。年齢を問わず盛り上がれます。

おすすめの年齢

 
幼児・小学生

身につく英語力

会話力

総合評価(★5つが最大)

  • ゲームの難しさ ★☆☆☆☆
  • 準備の大変さ ★☆☆☆☆
  • 盛り上がり度 ★★★☆☆

まとめ

「英語のゲーム」と聞くと敷居が高いかもしれませんが、実際には手軽に楽しく取り組めるものがたくさんあります。ぜひ、普段の遊びの中に取り入れ、遊びを通して子どもを英語に触れさせてみてくださいね。

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曽我美穂

英語講師・ライター。大学在学中にニュージーランドの大学に交換留学。英語で授業を受け単位を取得。卒業後は英語学校の広報としてバイリンガルな環境で7年間働く。2013年に英語教室RAINBOWを開設。これまでに未就園児から大人まで70人以上を指導。TOEIC965点。二児の母。