親子留学とは?オーストラリア・ハワイ・フィリピンなど各地のプログラムも紹介

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2020年から小学校高学年で「外国語」が正式に教科として採用され、子どもの英語教育に力を入れる保護者が増えています。放課後は多くの子どもたちが英会話教室に通う中、親子で海外へ留学して現地の環境で生きた英語を学ぶ「親子留学」にも注目が集まりつつあります。

ここでは、留学期間や費用面なども含め、一般的な親子留学のスタイルをご紹介し、親子で渡航することのメリットとデメリットについても考えます。

目次

1.「親子留学」とは?

「親子留学」はその名の通り親と子で海外へ留学して英語を学んだり異文化を体験したりすることです。

誰がメインの留学なのかに応じて現地での過ごし方が変わってきますが、主流なのは「親だけが学校で学ぶ」「親子で学校へ行く」「子どもだけが学校で学ぶ」という3パターンです。以前は親が学ぶことを前提とした留学スタイルが多かったようですが、近年では子どもの英語学習をメインとした留学に人気がシフトしつつあるようです。子どもの年齢では、だいたい2~3歳の頃から参加可能なプログラムが多いようです。主な目的は英語習得でも、海外旅行のように気軽な感覚で渡航できるのが「親子留学」の特徴です。

2. ニーズに合わせて選べる留学プラン

渡航目的については、海外の学校への通学や文化などを経験する「体験重視」の渡航者の他に、将来の子どもの進学に向けてスクール候補の下見をする偵察目的の渡航者もいるようです。また、親のやりたいことを優先する「親メイン留学」か、親が子供にさせたいことを基準とする「子どもメイン留学」かによって、プランが変わってきます。

ここでは一般的な留学のスタイル・留学期間・滞在方法・費用などについて順に紹介します。

留学スタイル

親子で一緒に語学学校に通う

親は大人の、子どもはキッズ向けのプログラムに参加する1番人気のあるスタイルです。日本人スタッフが在籍する学校が多いこともあり、日本人の参加者が多いという特徴があります。日本人スタッフや他の日本人親子がいて安心ですが、語学を習得するために留学したのであれば、日本語を話しすぎないように注意する必要があります。

親は語学学校またはマンツーマンレッスン、子どもは現地の小学校や保育所へ

この場合、子どもはオールイングリッシュの環境で学べるので、英語の上達が早いことが一番のメリットです。ただし、親にとっては学校までの子どもの送迎が必要となるので、自由時間が減るというデメリットがあります。また、小学校入学前の子どもの場合、ナーサリーやキンダガーデンに預けることになりますが、受入れ枠が少ないことが多いので、事前に確認が必要となります。

親子で先生の家にホームステイ

これは、有資格者の先生の家にホームステイしながら英語を教えてもらうスタイルです。自分のペースに合わせた学習が可能です。 

留学期間

1週間の短期コースから半年以上の長期コースまで様々です。学習目的・費用面などの違いもあり、留学期間は人それぞれですが、もちろん学習期間に応じて習得できる内容も増えていきます。

最近特に人気がある「プチ親子留学」は、夏休みなどを利用した1週間~1ヵ月の短期留学で、長期の渡航が難しい方や費用を少しでも抑えたい方に注目されています。短い期間でゼロから流暢な英会話力を身に付けるのは難しいかもしれませんが、少しの期間でも海外体験を通して英語に触れることで、子どもの好奇心を刺激し英語に興味を持つきっかけとなります。

子どもが小学校に入学すると留学期間が限られてしまうので、長期の留学をご希望の場合は、子どもが入学前の2~6歳頃の留学体験をおすすめします。

滞在方法

主な滞在方法は次の2つですが、学校の寮に滞在したり、ルームシェアをするケースもあります。

  • ホームステイ
    現地の家庭でその家族と一緒に生活するので、帰宅後も英語漬け。家庭料理も楽しめます。
  • コンドミニアム(マンション)
    マンションの一室を借りて親子で過ごします。リラックスできますが、日本語を話してしまいがち。

留学先として人気のある国や地域

親子で留学できる国はアメリカ(特にハワイ)・イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド・フィリピン・マレーシアなど、たくさんあります。その中でも留学先として特に人気のある国の特徴をあげます。

  • オーストラリア/ニュージーランド
    治安が良く、留学生の受け入れ環境が整っているので人気の留学先です。
  • フィリピン(セブ島)
    セブ島は、フィリピンの中でも比較的治安が良く、物価が安いことから人気の留学先です。意外なことに、フィリピンはアメリカやイギリスに続き、世界で英語を話す人口が第3位の国です。
  • カナダ
    カナダの英語は訛りが少なく聞き取りやすいと言われています。夏場は気持ちの良い気候となる地域が多いのでおすすめです。

※各国で取得できるビザや法律が異なります。特に海外には子供を家で1人で留守番させたり、学校に1人で行き帰りさせることを法律上禁じている国もあります。留学前にはしっかりと事前に確認することが必要です。

留学にかかる費用

留学する国や期間、場所や学校などにより、必要な費用は異なります。各家庭で留学に充てられる予算は様々でしょう。学費や飛行機代だけでなく、滞在費(食事・宿泊場所)などの費用もかかってくることを念頭に置きましょう。予算内で留学先を選ぶために考慮すべきポイントはこちらです。

  • 留学する国や地域
    それぞれの国や地域の物価により、現地での生活コストは大きく変わります。アジア圏では比較的、費用が抑えられます。
  • 滞在先
    ホームステイ・寮では少々不便を感じるかもしれませんが、一般的に費用は低めです。ホテル・コンドミニアムは設備が整っている分、費用も高めです。
  • 学校
    プリスクールや私立の学校は料金が高く、公立の学校や語学学校は比較的リーズナブルな料金で利用できるところが多いようです

3. 親子留学のメリットとデメリット

親子で楽しく海外体験ができる「親子留学」ですが、もちろんメリットもあればデメリットもあります。滞在先や滞在期間など、条件が違えばそれぞれ異なりますが、ここでは代表的な「親子留学」のメリットとデメリットをいくつかお伝えします。

親子留学のメリット

  • 子どもが小さいうちから海外で生きた英語を学ぶことで、英語耳が育つなど高い効果が期待できます。幼い頃の体験が自信となり、英語にも興味を持つきっかけとなることで、英語に「勉強」としてではなく言語として慣れ親しめるようになります。
  • 親と一緒に渡航するので、子どもは安心してのびのびと学べ、子ども1人での留学には不安を感じるという親も近くで子供の学習を見守ることができます。
  • 親子それぞれが単身で留学するよりも、1人当たりの滞在費はお得になります。

親子留学のデメリット

  • 子どもは覚えるのが早い分、忘れてしまうのもあっという間です。帰国後は、英語学習の継続が必要です。
  • 人気があるのは短期間の留学ですが、ゼロから英語を話せるようになるには個人差もありますが、3ヵ月程度の留学が必要となるようです。
  • 夏休みなどの長期休暇期間には日本人の留学生が集中し、現地で日本語を話す機会が増えてしまうケースもあるようです。
  • 子どもの英語学習に親が付き添うという意味では、子どもだけで留学する場合と比べて滞在費などの面で経済的な負担が増えます。

4. プランニングや手続きはどう進める?

留学に向けて自分たちだけで学校選びから渡航までの準備をすることは、ワクワクして楽しい一方で、ビザの手続きや学校への問い合わせなど大変で複雑な点も多くあります。

すべて自力でプランニングするのが難しいと感じたら、留学プログラムを扱うエージェントを利用するという方法もあります。目的や希望に合ったプランを紹介してもらい、留学前の手続きや現地滞在中のサポートサービスを利用することで、より気軽に安心して留学を楽しむことができます。

5. 親子留学におすすめのエージェント

利用者の口コミによる紹介多数!「StudyIn(スタディーイン)」

幅広い目的の留学サポートを行うStudyIn(スタディーイン)では、数多くの語学学校の中から、親子留学ができるスクールの紹介が可能です。フィリピンを中心に、カナダやマルタなどの選択肢もあり、特徴別にスクールを比較して、親子での滞在にぴったりな行き先を探せます。

StudyInには、ビジネスレベルの英語力と、1年以上の留学や海外就労経験を持つコンサルタントが多数在籍。過去の利用者の口コミによる紹介が全体の約3割を占めていることから、カスタマーサービスに対する満足度の高さがうかがえます。

親子留学では、留学中の食事や宿泊先、現地で万が一病院に行かなければならない際の対応など、子どもと一緒の留学だからこそ気になるポイントも多いでしょう。疑問点や心配事については、経験豊富なコンサルタントとスタッフに事前に相談ができるので、不安を解消した上で親子での留学に臨めます。

最短1週間~親子留学できる「スマ留」

スマ留の親子留学プログラムでは、子どもの夏休みや春休み期間に合わせて、最短1週間の短期間から留学可能。2024年夏には、フィリピン・セブ島、ハワイでアクティビティやボランティアなどを体験し、活きた英語を学べるスマ留オリジナルプログラムが用意されています。ハワイのプログラムは6~14歳、セブのプログラムは6~12歳の子どもが対象です。

渡航前に必要な手続きはスタッフが全行程をサポートし、渡航中も現地スタッフまたは引率のスタッフが同行してくれるため、初めての海外でも安心です。

希望に応じてフレキシブルに親子留学プランを設計可能!「School With(スクールウィズ)」

自分に合った留学先選びを無料でサポートしてくれる留学エージェントSchool With(スクールウィズ)では、親子で留学できるフィリピンの語学学校を複数紹介しています。日本人スタッフ在籍の学校もあり、初めてのフィリピン留学でも安心です。レッスンを親子ともに受講、親のみ受講、子どものみ受講といった希望の受講形式に対応可能なプログラムが見つかるでしょう。1週間からの短期で受講可能なプログラムもあります。ウェブサイトには、親子留学体験者による口コミも掲載されています。

代理店手数料が無料で、相談から申し込みまでオンラインですべて完結するので、効率的かつリーズナブルに親子留学をしたい方におすすめです。

「ヒューマンアカデミー」の親子留学はフィリピンで負担なく語学力アップ

ヒューマンアカデミーのフィリピン語学留学は、教育大手のヒューマングループが運営する留学支援サービス。春休みや夏休みの時期に親子留学プランを紹介しています。

フィリピン留学は格安で質の高い英語が学べるうえ、渡航時間が約4時間と日本から近いのもメリットです。時差も1時間なので、子どもとの短期間の留学で時差ボケに苦しむことなく、思いきり留学生活を楽しめます。募集人数が限られるので、親子留学プランが出たら早めの申し込みがおすすめです。

長年の実績を持つ留学エージェント「WISH」

WISHは留学準備から帰国までのしっかりとしたサポート体制が整っている留学エージェントです。24時間日本語で緊急対応してもらえるサービスや、留学に関しての情報交換ができるコミュニティ、その他にもセミナーやカウンセリング、各種手続きなど海外留学を安心して体験することができます。

親子留学は1歳から参加できるものもあり、親子でホストファミリーから英語のレッスンを受けるプランや、親と子がそれぞれのクラスで英語を学び、レッスン後子ども達は現地の子どもとのアクティビティを楽しむプランなど様々です。

6. 親子留学できる語学学校・プログラム

充実したサポート体制が魅力!ECCのファミリー留学「ECC LET’S海外留学センター」

ECC LET’S海外留学センターのファミリー留学は3歳から参加可能なプログラムがあり、1週間からの短期留学や24週間以上の長期留学まで様々なプログラムを取り扱っています。対象国はアメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドの5か国です。

滞在方法はホームステイまたはアパートメントにて親子で生活し、親と子それぞれのコースに通います。カウンセリングによる留学先の決定から留学準備、留学中のサポート体制も充実しており、安心して留学生活を楽しむことができます。留学前に英語のレッスンを受けたい方は、特別料金でECCのレッスンを受講することができます。

0歳児から参加が可能な親子留学「NOVAバイリンガルKIDS」

NOVAバイリンガルKIDSの親子留学プログラムは、0歳児から参加が可能で、15歳までの子どもを対象としています。最短で1週間からの参加ができるこの親子留学は、子どもと親、そして祖母または祖父と3世代での留学もできます。

滞在先は親子でホームステイとなり、親は語学学校、子どもはジュニア向けのコースに通学します。学校以外の時間はホストファミリーとの交流や観光などを楽しみながら英語に親しむことができます。

様々な行き先が選べる豊富な親子留学プログラム「EF」

EFの留学プログラムは、中学生以上の子どもが参加可能です。年齢や英語力のレベル別にコースやクラスを編成してもらえるので、初めての海外留学に自信のない方でも安心して参加できます。滞在国はイギリスやアメリカ、カナダやシンガポールなど多数あり、カウンセリングで留学生のニーズに合った国やプログラムを提案してくれます。

親子留学は最短で2週間から参加が可能です。子どもはジュニアコースへ、親は社会人コースに通います。ジュニアコースは日本人率が10%以下でインターナショナルな環境なので、英語を学ぶには最適です。留学中のトラブルは、語学学校のカウンセラーに相談できるので安心です。

1日~受講可能!セブ島の語学学校「QQ English」

フィリピン・セブ島の語学学校、QQ Englishでは、最短1日からレッスン受講が可能です。子どもの学校の長期休みに短期留学する場合や、セブでのレジャーと併せての受講を検討する場合にも、スケジュールを組みやすい柔軟さが魅力です。親子留学としては、親子でそれぞれレッスンを受講するスタイルが主流ですが、親だけ受講し、子どもは現地の託児所を利用する家族や、子どもだけが受講し、親は同行者(1名のみ可)として施設を利用する家族も。

QQ English ITパーク校は外資系企業やIT企業が集まるセブの経済特区に立地し、校内にはカプセルホテルタイプの学生寮を併設。日本人スタッフやスクールナースが校舎に常駐し、日本語でも相談に応じてもらえるので安心です。2024年夏には、新たに「ビーチフロント校」が開校予定。ビーチフロント校では7月から8月にかけてキッズサマーキャンプが実施されます。世界各国からの参加者と共にレッスンやアクティビティを楽しみ、様々な国の文化に触れられる海外体験プログラムです。(親子でも参加できます。)

また、QQ Englishのオンライン英会話を利用すれば、渡航前・帰国後に留学中と同じテキストを使って日本でもレッスンを受講できます。留学後もセブで出会った先生のレッスンを受講することで、継続学習のモチベーションが高まるでしょう。

※6歳以上(未就学児を除く)の受講を受け入れていますが、QQ Englishの学生寮に滞在できるのは15歳以上のため、6~14歳の子供と一緒に留学する場合は近隣のホテルやコンドミニアムなどへの滞在となります。
※ ホテルやコンドミニアム、託児所などの外部施設の利用はプランに含まれず、利用者自身での手配となります

まとめ

これから親子留学に向けての準備を始める方も、これを読んで親子留学に興味を持ち始めた方もいるのではないかと思います。親子留学は、子どもたちには将来に向けての貴重な体験と英語に深く興味を示すきっかけを、親たちにはスキルアップのチャンスを提供してくれます。子どもと一緒に海を越え、今後の可能性を広げてみませんか?

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Yoko

海外留学や夫の赴任で海外在住経験あり。留学時代は住み込みのベビーシッターからホテルのレセプションまで様々なアルバイトも経験。海外で出産して現在は一児の母。子供が母国語以外の言語をいかに楽しく自然に身につけることができるか興味を持ち、ベビーシッター時代の経験をもとにいろいろと研究中。