英語絵本の選び方と読み聞かせのポイントを洋書専門家がアドバイス!

子どもが英語に親しみ、興味関心を持つ環境作りのために、英語絵本の読み聞かせや多読を日常に取り入れている家庭も多いのではないでしょうか。

多種多様な英語絵本の中から子どもの英語レベルや嗜好に合った内容を選ぶのは難しいものです。また、保護者が英語力に自信がない場合は、子どもにどうやって読み聞かせをすればいいのか悩むこともあるでしょう。

こうした悩みに、洋書や児童書の専門家である関口こずえ氏がオンラインセミナーで回答してくれました。ここからは、子ども向けオンライン英語バイリンガルスクール「GO School」ライブラリー・アドバイザーの関口こずえ氏によるオンラインセミナーの内容より、英語絵本の選び方や読み聞かせのポイントをご紹介します。

講師プロフィール:関口こずえ氏

児童書や教材を手掛ける米大手出版社「Scholastic社」教育コンサルタント。「GO School」ではライブラリー・アドバイザーを担当。英語絵本をはじめ、英語と子育てに関するセミナーを全国で講演。

英語絵本を効果的に活用するには?

読み聞かせを通して子どもが海外の文化、英語独特のリズムや表現に触れられるなど、多くの利点がある英語絵本。本選びにおいて知っておきたいこととして、英語絵本は「児童書」と「学習用書籍」の2ジャンルに分けられるという説明がありました。

児童書の特徴

児童書は子どもが楽しむことを目的として書かれた書籍で、著者が伝えたいメッセージが込められており、読み聞かせに最適です。

2つの観点からおすすめの児童書を関口氏が紹介してくれました。

① 英語版と日本語版がある児童書

英語の原書を読んでから日本語版を読んで比較してみると、両言語の世界観や表現の違いに気がつきます。また、英語のタイトルから日本語のタイトルへの翻訳の仕方にも注目してみると、言語が持つ意味や違いを知ることができ、また翻訳者のセンスを感じとれるといいます。

【 英語版・日本語版で読める絵本の例 】

英語:『Goodnight Moon』 Margaret Wise Brown (著)
日本語:『おやすみなさいおつきさま』マーガレット・ワイズ・ブラウン (著)、せた ていじ(訳)

英語:『WHERE THE WILD THINGS ARE』Maurice Sendak(著)
日本語:『かいじゅうたちのいるところ』モーリス・センダック(著)、 じんぐう てるお(訳)

英語:『I WANT MY HAT BACK』Jon Klassen(著)
日本語:『どこいったん』ジョン・クラッセン(著)、 長谷川義史(訳)

英語:『My Friends』Taro Gomi (著)
日本語:『みんながおしえてくれました』五味 太郎(著)

② 日本を題材とした児童書

海外へ行くと、出身国について質問をされることがよくあります。そのためにも、自分の国の文化に焦点をあてた絵本を知っておくと良いとして、日本に関連する題材の児童書を関口氏が紹介してくれました。 “Hachiko” “The Karate Mouse” “What Is Nintendo? ”など、日本に関連する英語の児童書は多数出版されています。

学習用書籍の特徴

学習用書籍は、単語・文法・知識・スキルなどを習得することを目的とした書籍で、自分で読む練習に最適であるといいます。

学習用書籍にはどのような特徴があるのでしょうか。

① 短く、簡単な文章の繰り返しは文章パターンの習得に効果的

In My Pocket表紙

In My Pocket(Scholastic社)

関口氏が例に挙げたのは『In My Pocket』(Scholastic社)。この絵本の特徴は、「Do you want to see what is in my pocket?」のように、同じ問いが繰り返されていることです。このように、学習用書籍は、短くて簡単な単語や文章が繰り返されるなど、読みの練習、文章のパターンの習得に役立ちます。

② 子どもが先の展開を予測できるような内容

たとえば『In My Pocket』は、子どもにとっても身近な題材が描かれ、先の展開が予測できるようなストーリー、英語のレベルを段階的に上げていけるような内容といった点でも、学習に適しています。また、「shell」という単語の意味が分からなくとも、イラストを見ると「貝殻」だと推測できるなど、文章とイラストが一致しているので理解を助けてくれます。

英語絵本の読み聞かせのポイント

次に、英語絵本の読み聞かせのポイントとして、次の7項目が挙げられました。

  1. 絵本の表紙や本の中のイラストを見て、日本語でも英語でも、知っているものの単語を言う
  2. どんなストーリーか予想する
  3. 新しい単語を紹介する
  4. CDがある場合は聞きながら、英語独特のリズムやイントネーションに触れ、本全体を楽しむ
  5. 発音や抑揚に気を付けて、ゆっくりはっきり読む
  6. 途中でいろいろな問いや、つっこみを投げかけて考えさせる
  7. 子どもと感想をシェアする

セミナーでは読み聞かせの例として、『(Groovy Joe) Ice Cream and Dinosaurs』(Scholastic社)を挙げ、関口氏が実演してくれました。

Groovy Joe Ice Cream and Dinosaurs (Scholastic社)表紙

(Groovy Joe) Ice Cream and Dinosaurs(Scholastic社)

  1. イラストを見て「怪獣は手に何を持っているんだろう?」「これなんだろう?赤ちゃんのよだれかけみたい。英語でBibっていうんだって」など、日本語を交えて解説しながら子どもの興味をひきつけます。
  2. イラストを見て「どんなお話だろうね」と一緒に想像してみましょう。
  3. 物語のキーワードになりそうな単語の意味を先に説明しておくと理解も深まります。また、難しい単語が出現したら、簡単な単語に置き換えてあげるのもポイントです。Ice Cream and Dinosaursの場合では、「glared」という難しい単語が出ているので、簡単な「looked」に置き換えて説明します。保護者が「見ている」という動作で示してあげるのもいいでしょう。
  4. CDなどがある場合は英語独特のイントネーションを聞きながら本全体を楽しみます。
  5. 上手に読もうとせず、発音に気を付けながら、ゆっくり、はっきり読みましょう。
  6. 問いかけることで、子どもに考えさせます。例えば「Groovy Joe started rubbing his tummy.」という文章を読んで、「見て。Groovy Joeがお腹をさすっているよ。どうしてだろう?」と問うことで、より物語へと引き込みます。
  7. 読み終わったら、質問ではなく感想を伝え合いましょう。例えば「なんで赤ちゃんのスタイをつけていたんだろうね」など、自分が感じたことを伝える練習になります。

そして、子どもと楽しくコミュニケーションを図ることが基本にあるとの解説が加わりました。

読む前、読んでいるとき、読み終わりのポイント

読み聞かせのヒントとして以下のポイントも教わりました。

    【読む前】

  • 事前に内容を理解しておく
  • 事前にCDを聴いて練習
  • 静かで集中できる環境を確保
    【読んでいるとき】

  • 読んでいるところを指で示していく
  • 文字と絵をマッチングする
  • 楽しんでいるか、飽きていないかなど、子どものペースを観察し、調整する
    【読み終わったら】

  • 感想は大人からシェアをすれば、子どもにお手本を示せる

このように、絵本の読み聞かせは、絵を使ったり、動作で見せたり、効果音をつけることで、子どもの理解を助けることができます。文章が多すぎて読めない場合は、要点をつかんで短くして読んでみたり、イラストを使ってオリジナルストーリーを作ったりという工夫をしてみてもいいでしょう。何度も繰り返し読むことが読み聞かせ上達のポイントとのことです。

まとめ

親子で英語絵本に親しみ、上手に活用すれば、子どもの英語力アップも期待できるでしょう。無理なく継続できるよう、親子での時間を存分に楽しむこともお忘れなく!

デジタルライブラリーで洋書が読み放題!「GO School」とは?
今回のセミナーは、子どもオンライン英語スクールの「GO School」により開催されました。GO Schoolの受講生は、PCやタブレットを通して気軽に洋書に触れられる「オンライン絵本ライブラリー」や「オンライン学習ビデオライブラリー」が使い放題です。本選びに迷うときには、ライブラリー・サポートでの相談も可能です。

【参照サイト】GO School公式サイト

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Yuko Hashiguchi

Yuko Hashiguchi

大学で英文学科を専攻し、姉妹校に留学。帰国後は翻訳会社、出版社に勤務し、現在は英語教育、幼児教育、社会活動をテーマにしたフリーライターとして活動。留学先の大学内にあった論文の添削ルーム「Writing Lab」に影響を受け、将来的には子どもや学生の英文を添削するルームを開設するのが夢。二児の母。

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